2009年7月 8日 (水)

69執事「終わりなき闇」18

「10代目、お待たせしてす・・・・」

勢いよく扉を開けた隼人は顔を真っ赤にしてもう一度ドアを閉めた。

どうやらマッサージしているだけの2人の会話と体制で隼人は勘違いしてしまったらしい。

「骸、今のはどういうことだ」

「さあ、僕は何も見ていません」

骸は気づいていたがあえて何も言わなかった。

「そうか」

「はい」

隼人はドアの前でしゃがみ込んでその前に骸が体を屈めた。

「で、隼人様どうしますか?」

「一足先にダイニングへ行くから、お前から2人に伝えてくれ」

「イエスマイロード」

隼人が立ち上がるために肩を貸しながら骸は微笑んだ。

『楽しい晩餐?』

「隼人様支度はほぼできています。あとは犬がテーブルの花を持ってくれば終わりです」

隼人がダイニングルームに入るとテーブルの上に食器を並べていたクロームが眼鏡の端を持ち上げながら俯きがちにそう伝えた。

「ああ」

隼人は窓の外をこちらに向かって走ってくる犬を横目で確認してテーブルの奥にある自分の席に腰掛けた。

「あ、ごめんなさい・・・ご主人様。イスをご自分でひかれるとは」

クロームが慌てて申し訳なさそうに寄ってきたが隼人は片手を上げてそれを制した。

「気にするな、そのくらい僕でもできる。もうここは良いからキッチンで千種を手伝ってこい」

「はい、そうします」

クロームがお辞儀をしながらダイニングを後にした。

「やれやれ」

隼人はテーブルに両肘をついて顎をその上に乗せた。

ふと先程の光景が目に浮かんでぽーっと頬が熱くなってきた。

それを打ち消そうとテーブルの中央にある水の入ったポットに手を伸ばす。

「お申し付けくだされば僕がやりますよ。水ですか?」

いつの間にか後ろに立っていた骸に隼人は初めて気がついた。

「音もなくオレの後ろに立つんじゃねぇ。吹き飛ばされたいのか」

「クフフフフ。これは失礼しました。吹き飛ばされるのはごめんですね」

骸がポットを持って隼人の横に立った。

「おや、お顔が赤いですね。熱でもあるんでは?」

「うるさい!離れろ!」

骸が片手で隼人の額に触れようとすると隼人はその手を払いのけた。

同時にポットから少量の水が飛び散り隼人の顔にかかりそうになった。

シュッ!

その瞬間に何かが飛んできてその水を見事にはじき飛ばした。

「えっ?!」

「・・・・!!」

隼人と骸は同時に入口の扉の方を見るとツナの横に立つ雲雀が片方だけトンファを構えていた。

飛んだ方向を見るとそれはまさしく雲雀のもう片方のトンファだった。

しかし部屋の家具や壁は一切傷つけずにそれは床に落ちている。

「す、すげぇ・・・」

隼人は雲雀の顔を見てそう呟くと、隣に立っていたツナも嬉しそうに頬を少しだけ染めて雲雀を眺めていた。

骸は逆に面白くなさそうに雲雀のトンファを拾って雲雀に手渡しに行った。

「ご主人様のためにありがとうございました。でももしも少しでもそれが我が主人を傷つけたときには僕はあなたを許しませんよ」

「骸、口を慎め」

「これは失礼しました。マイロード」

「僕はそんなミスはしないよ」

「雲雀さんもういいよ」

骸と雲雀の間で目から火花が散っているのをお互いの主人がなだめた。

「まあいいでしょう。それより綱吉様お食事のご用意が整っています。こちらのお席にどうぞ」

骸が隼人の正面の席を勧めるとツナが

「ありがとう」

と引かれたイスに腰掛けた。

骸はそのままキッチンに料理をとりに行ってしまった。

横には雲雀が立った。

「お前も座れ」

「僕はいいよ」

隼人が雲雀にも席を勧めたが雲雀はあっさりと断ってツナの横に立って世話を焼く。

(どうしよう・・・獄寺君の正面でオレ絶対に勘違いされたよな・・・まともに目を合わせられないよ)

冷静になり、先程の場面を隼人に見られたことを考えるとツナは正面に座っている隼人の顔が見られない。

一方隼人は雲雀の視線を感じてそちらを見ると彼が何か目で訴えていた。

(何だ・・・)

雲雀はしきりに窓外の東屋を目で示す。

(あそこに来いってことか・・・どうして)

しかし隼人は軽く頷くと話題を切り出した。

「10代目、今日のメインディッシュは」

ツナはその言葉にやっと顔を上げた。

<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
PCが壊れました。
今週の更新はここまでになると思います。
ごめんなさい。
原稿の締め切りも迫ってきたので
夏コミ前にここに全てをアップするのが困難になってきました。
多分オフ本の方が早いと思います。

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2009年7月 7日 (火)

69執事「終わりなき闇」17

「雲雀さんお願い・・・です。ここ僕たちの家じゃないし、やめてください」

「大丈夫だよ。どうせまだ2人とも戻ってこないから」

「でも・・・あの・・」

「ふぅん、嫌ならいいよ」

「あっ!・・・雲雀さん・・・」

いきなり側から離れた雲雀をツナは潤んだ大きな瞳で見つめた。

「君が言ったんじゃない。文句でもあるの?」

「文句なんてないけど、雲雀さんもう少しだけなら・・・大丈夫かもしれないと思って・・その」

「君は本当に面倒だね。」

雲雀がため息をつきながらツナの側に戻ってくる。

そのままソファーにうつぶせに横たわったツナの元に跪いた。

「この辺りですか?」

「あ、もう少し上・・かな・・」

「ここだね」

「ああ・・そこ・・・気持ちいい・・やっぱり雲雀さんは手放せないなぁ」

「いい加減にしてよ。僕はこんなことのために君と一緒にいる訳じゃないんだからね」

雲雀は不機嫌にツナの背中をマッサージする。

骸が部屋から出て行ってから雲雀はツナをソファーに押し倒した。

雲雀はマッサージがうまくて一族でも有名だった。

だがよほど機嫌が良くならないとその特技を披露してくれない。

しかしツナにはよくサービスをしていた。

それがこの男なりの優しさなのかもしれないとツナは苦笑いする。

「お前のせいで10代目をお待たせしたじゃないか・・あのお方は怒りはしないけどきっと困っていらっしゃるに違いない」

隼人の言葉に骸は口元を上げて笑う。

「そうですね。きっと今頃は困っていらっしゃる」

「何だその意味深な笑いは」

客間へ続く回廊を隼人の半歩後ろを歩く骸の顔を隼人は振り返る。

骸は口元に白い手袋の手をあてて目を伏せた。

「別に・・・ただ、今隼人様が客間に行くのが良いタイミングかどうかは僕にはわかりませんが」

「いちいちひっかかるものの言い方をする奴だな。それはどういう意味だ」

「いいえ、僕の推測に過ぎませんのであなたに言うまでのことではありませんよ」

「じゃあ、もう言うな」

「御意」

2人はまた長い回廊を歩き出した。



<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
自宅のPCが壊れ気味です。
拍手はかなり勇気づけられます。
原稿どうしよう(汗)

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2009年7月 6日 (月)

69執事「終わりなき闇」16

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「ん・・・くっ・・・あっ・・はう・・・」

絶え間なく隼人の口からあえぎ声が漏れ出る。

命令したと同時に隼人は全ての下着をはぎ取られ、生まれたままの姿でベッドに横たわっている。手首の拘束は既に外されていた。

ただ骸が部屋を出て行く前に隼人の尻に入れたバイブはそのままずっと入れられていた。

骸はその電源のを入れたり切ったりしながらもてあそんでいる。

隼人は骸が戻った時にはもう我慢の限界だった。

早くそれを抜いて欲しくてそう命令したつもりだったのに、骸は一向にそれを抜こうとはしなかった。

それどころか隼人が苦しがる光景を楽しそうに眺めて時折意地の悪いことを言った。

「あなたというお方はこうしているとかなり淫乱です。ほら欲しいと言ってみてください」

隼人はそれでも目一杯骸をにらみつけた。

「そうですか?まだそんな理性があるんですね。じゃあもう少し」

そう言いながら電源を強くする

「あぁぁぁっ!やぁ!」

隼人が声をあげた。

「さあ、どこをどうすればいいんですか?」

隼人の耳朶に唇を寄せながら囁くと

隼人は見開いた瞳から涙を流しながら

「は・・やく・・これを・・・ぬけ」

と腰を浮かせた。

「おや」

「あっ・・やっ・・」

骸は容量を増し、すっかり勃ちあがった隼人の花茎に手を伸ばした。

「こちらはどうしましょう」

意地悪く口元を上げた。

「やぁ・・さわるな」

「でも・・ほら・こんなに反応して」

「あうっ・・んくくっ・・や、だ・・あああ」

骸は手にしていた隼人の雄を口に含んだ。

隼人は更に刺激を与えられて頭の中が真っ白になっていき

ぎゅっと目を閉じた。

骸はしきなり尻の中のバイブを引き抜いた。

「あっ、やあぁぁぁぁっ!んくっぅ・・・」

隼人の鼻にかかるような声と共にビクビクと体が痙攣する。

骸は口に含んだ隼人の雄を吸いながら隼人の顔にかかる髪をかきわけてその顔を見つめていた。

「はあ、はぁ・・」

背中で息をしながら隼人が骸を見つめると、骸はようやく隼人の雄から口を離して

ぺろりと舌で唇を舐める。隼人の顔の横に近づいた。

「ごちそうさまでした。マイロード」

そういって唇を重ねると、隼人はその口をかみ切った。

骸の口元から一筋の血が流れた。

隼人がにらみつけると骸は微笑んでいた。

「くそう!・・・なぜお前はこんなものを好んで飲むんだ」

「それが私の生きる糧ですから」

何もなかったかのような態度の骸が憎い。

隼人は鏡に写し出された自分の上気した顔を見てそう思っていた。

「ところで、そろそろ夕食のお時間です」

更にしれっとして骸が来客を思い出させると、隼人は全身が熱くなった。

(そうだった。10代目がいらしたんだ)


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
やっとオフ本の表紙イラストが描けました。
あとは文書のみ最悪終わらなかったら上下巻にするとか
ダメですよね~
とりあえず頑張ります!!

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2009年7月 3日 (金)

69執事「終わりなき闇」15

※18歳以上の方のみお願いします。

『拘束された寝室にて』

ブブブブブ・・・・

「ンン・・・・グゥ・・・・ん・・」

隼人の寝室には僅かに響く電動音と猿ぐつわをされたままうめく隼人の声がしていた。

部屋への扉を開いた骸はベッドに下着姿のまま拘束されている隼人の側まで近づいた。

従者とは思えない冷たい視線が隼人を見下ろした。

隼人は両手をベッドの柱に縛られたまま両足を縮めた格好で骸を見るが、その瞳からは涙が流れている。また口に咥えさせられたタイは既に唾液で湿っていて、口の端からも涎が流れ出していた。

骸は満足げな顔で僅かに口元を上げるとおもむろに隼人の羽織っているだけのシャツを開いた。色白の胸にピンクに色づいた2つの果実が艶めかしく既に尖っている。

骸はその果実に指先を伸ばして人差し指の腹で軽く転がした。

「んんん・・・」

隼人が声を上げてくねくねと腰を動かす。

「おや、そんなにいいんですか?」

骸の視線が隼人の下着姿の股間に注がれた。

そこは既に形を変えているそこの中心にシミができている。

骸はもう片方の指先を伸ばして今度はそのシミの中心に軽く触れる。

ぬるっとしたところを指先で滑らせた。

「んんんっ!」

隼人は両方の目をぎゅっと閉じて両足を難く閉じてその指から逃げようとした。

けれども骸は難なく今度はその指先をそのまま後ろに回して割れ目をなぞり始めた。

「これもだいぶお気に召したみたいですね。隼人様」

同時にその蕾の中から伸びている紐の奥を指で突いた。

「ぐっう~んんんんっ!!」

隼人の声が更に大きくなると骸は

「仕方ありませんね。これではおねだりが聞けませんから」

とやっと隼人の口からタイをほどいた。

「む・・くろ・・・もう・・やめて・・」

呆然として涙目の隼人が骸にやっとそう言うと、骸は人差し指を自分の口元に持ってきて左右に振った。

「隼人様、おねだりの仕方はちゃんと教えたはずですが」

と胸のピンク色の飾りを両方の手できつくつまみ上げた。

「やぁ!・・・くぅ・・・はぁ・・んん」

隼人は腰をくねくねと浮かす。

「強情ですね」

骸が隼人の胸の果実に唇を寄せる。

舌先でねっとりと舐め上げるとピチャピチャと濡れた音が響いてきた。

ブブブという電子音と重なって隼人を更に追い詰めていく。

「んん・・も・・う・・・わか・・た・・から・・・はやく・・」

隼人は落ちつきなく腰を捻る。

「それじゃあ命令を」

「はやく・・・オレ・・を・・い・・かせ・・ろ」

「イエス・マイロード」

<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。
ちょっと読みにくかったと思いますが
なんとかビルダーでの投稿が可能になりました。
ああ、夏コミ原稿間に合うのだろうか・・・(汗)

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2009年7月 2日 (木)

69執事「終わりなき闇」14

『客間の退屈しのぎ』

「獄寺君どうしちゃったんだろう?あれきり戻らないなぁ~雲雀さん獄寺君に何かしていなければいいんだけど・・・」

「ほう、ご存知なんですか?」

「ひぇ~骸さん?いつからそこにいたの?」

ブツブツと言っているところに突然姿を現した骸に、独り言を聞かれて恥ずかしくなり、ツナは少し赤くなった。

「おや、隼人様もそそられるかたですが、あなた様もなかなか劣りませんね。あなたの執事が間違ってしまっても仕方ないのでしょうか?」

「何を馬鹿なことを・・って、えっ?!やっぱり雲雀さん獄寺君に何かしたの?」

そう慌てるツナにスッと骸は跪いて手を取ってその手に口づけた。

「未遂です。私がおりますのでそんな心配はございません。ただ・・・」

そう言って言葉を切った骸にツナは

「ただ何?」

と尋ねると骸は真っ直ぐにツナの瞳を見た。

「隼人様にはしばらく反省していただいておりますので、ご用があったら私に申しつけください。さて」

と骸が立ち上がってツナの側に一歩近づいた。

「な、なに・・・」

「あなた様が退屈なさらないようにお相手いたしましょう」

目の前で見つめられてツナはまるでへびに睨まれた蛙のように身動きがとれなくなった。

「いいいいいいよ・・」

ツナはじりじりと後ろに下がっていった。

「おっと」

スッと骸の腕が伸びてツナの体を後ろから抱える。

「放して」

「いえよく見てください。危ないところでした。」

ツナがふと後ろを振り返ると、あと一歩下がっていればテラスへの段があり転がってしまうところだった。

「ありがとう・・・」

誤解した自分がちょっと恥ずかしくなり視線を游がせた。

「いえいえ私は執事ですから」

と骸が抱いているツナの顔の間近で微笑んだ。

「ねぇ、人の主人と何いちゃついているの?」

そこに突然不機嫌な声が聞こえた。

部屋の入り口を見ると客用寝室にいたはずの雲雀が立っている。

「ほう、ここまで来られないというのは嘘だったんですか?」

骸の視線が冷たく注がれると雲雀はフッと笑った。

「僕は感が良いんだよ。それより彼と離れてよ」

「はあ、これはこれは失礼しました。でも、綱吉様は隼人様に劣らない抱き心地でした。」

「な、何言ってるの?骸さん」

ツナが真っ赤になって訂正するが、同時に雲雀の仕込みトンファが骸の顔をかすめていた。

「おっと乱暴な方ですね。あなたがいらしたならこの方はお返しいたします。私はご主人をお迎えに行ってきます。ではしばらく失礼します」

サッと身を翻して骸が部屋から出て行った。

それを見送ってツナが嬉しそうに雲雀を見ていた。

「雲雀さん・・・」

「・・・・」

雲雀は無言でツナを見つめた。

<つづく>

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読了、お疲れ様でした。

web拍手をありがとうございました。

すごく嬉しいです。

まだココログの調子が良くないみたいですが

読んでいただけて嬉しいです。




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2009年7月 1日 (水)

69執事「終わりなき闇」13

『着替えの時間』

部屋に戻るなり、隼人は骸に着ていた服を剥ぎ取られていた。

下着だけにされたままソファーに投げ出されている。

「おいっ!お前の主人が風邪をひいたらお前の責任だからな」

隼人がムスッとしながらそう怒鳴る。

骸は隼人の着替えの服を腕に下げてソファーの横に立った。

「勉強の時間ではありませんが、一度あなたに言わなければいけないと思っておりました。」

「なんだ」

隼人はソファーで足を組む。

骸はその横にスッとひざまずいた。

「隼人様は気づいておられないようですが、あなたはとても男好きのするタイプです。例え男に興味のないというものでもあなたなら虐めてみたくなるような方です。だからどんな相手にでも安易に気を許してはいけません。おわかりでしょうかマイロード」

「・・・・」

骸の言葉に隼人は不機嫌な視線を送っただけだった。

その腕に持っている自分の服を取ろうと手を伸ばす。

「おっと、返事がまだのようです。いつも私はあなたに厳しく躾をさせていただいているはずですが、まだおわかりではないようですね」

骸の瞳が怪しく光った。

同時に隼人の両手首を掴んで頭の上でソファーに押さえつけた。

「やめろ!!何を考えている!来客中だぞ!」

強気で言い放つ隼人に骸は素早く隼人から脱がせたネクタイを隼人の口に咥えさせて縛り上げた。

「ぐっ・・・ん・んんん」

「こうすればあなたは声が出ませんね。クフフフフフ・・・ステキですよ坊ちゃま」

冷たい視線で見下ろされながら静かにその口が隼人首筋に下りてくる。

(こいつ!!)

隼人が思いきり足を蹴り上げたが、骸は素早くよけていた。

「坊ちゃんそんなに拘束されるのがお好きなんですか?」

骸は今度はは隼人の着替えの中からリボンを取りだして

隼人をベッドまで運んで両腕を頭の上でベッドの柱を挟んで縛り上げた。

そのまま一度立ち上がって見下ろした。

「さて、一度お客様の様子を見に行かなければなりませんね」

隼人に話しかけると隼人は

「ん・・・んん・・・」

と動いたがリボンもタイも全く動かない。

「だめですよ。ああ、退屈なんですね。それではいいものをあげますからおとなしくそこで待っていてください。くれぐれも私がいない間に粗相などしないでください。あなたはこの家の主なんですから」

と怪しげなものを服のポケットから取り出した。

「んんんんっ!!!」

それを見た隼人は目を見開いて悲鳴を上げていた。

<つづく>

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読了、おつかれさまでした。

web拍手をありがとうございました。

いつも読んでいただいて感謝しています。

ココログ障害でなかなかアップできませんでした。

今でもビルダーが使えないので文書がかなり不安です。

ここなんか不便です。。。

ブログ引っ越そうかと考えています。



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2009年6月29日 (月)

69執事「終わりなき闇」12

「ふぁ~」

部屋で待っていろと言われて、少しは何か話しがあるのだろうと

隼人は僅かに期待していた。

ところが雲雀は本当に何も話しかけてはこない。

それどころかは隼人がいないかのように雲雀は完全に無視してくつろいでいた。

10分程度の時間の経過だったが隼人は退屈であくびをしていた。

そこにドアをノックする音がした。

「失礼します。隼人様はこちらにおいでですか?」

「あ、骸だ」

いつもなら「何だ骸か」というところだが退屈していた隼人は骸の声に救われた気がした。

「何?」

ドアを開けながら雲雀が不機嫌な顔を向けると骸はチラッと隼人を見てから

「そろそろ隼人様の着替えのお時間ですので」

「へえ、君っていちいち家にいるのに着替えたりするんだ」

と雲雀が振り返った。

隼人はなんでも良いからこの場から出て行きたくて

「あたりめぇだ」

と一歩前に出た。

「おや、いつもは面倒がっておられるのに今日はどうしたことでしょう」

骸がそんな隼人の髪に手を伸ばしながら微笑んだ。

「う、うろさい。つべこべ言わずに行くぞ」

隼人がドアに骸の前を通り過ぎようとすると、雲雀は隼人の手を掴んだ。

(またかよ・・・)

「わかった。骸を置いていくから」

隼人は雲雀が何を言おうとしたかわかっていたので先回りしてそう言った。

「それはダメですね。私は隼人様のお着替えの手伝いをなさらないと、あなたは

ひとりでは着替えられませんし」

と意味深な視線を骸に向けられる。

「ばか、そのくらいひとりで大丈夫だ。」

隼人が慌てて訂正すると、骸は無言で雲雀の手を離して雲雀を見た。

「夕食の支度ができ次第、使いをよこします。それまでゆっくりおくつろぎください」

と雲雀に軽くおじぎをした。

雲雀は骸を見ると「ふーん」と言いながら

「残念だよ。僕はこの家の当主が気に入ったから、ぜひ一度遊んでみたいと思ったんだけど、悪魔が相手とはね」

「えっ?!今なんて?」

「悪魔と言ったんだよ」

驚いて問い返す隼人と無言で睨みつけた骸に雲雀が微笑む

「あれ?相手しなかったから拗ねてるの?」

面白そうに雲雀が隼人の顎を持ち上げた。

「放置プレーですか・・・」

ため息と同時に骸が雲雀の手を隼人から離して言った。

「誰が放置プレーだ!!ってか何だそれ?!」

「全くあなたという方は・・とりあえずお部屋に帰りましょう。では失礼します」

骸が今度は隼人の手首を掴んで部屋を出て行く。

ドアが閉まると、いきなりその反対側の壁に押さえつけられた。

「な、何しやがる?!」

両腕を壁に押さえつけられて骸が顔を近づけてくる

「あなたは放っておくとすぐに別の男に身をゆだねて、節操ありませんね。少しは自重してください」

「うるせー・」

隼人が反論する前に強引にその唇を塞いだ。

唇の間をスルリとすり抜けた骸の舌はゆっくりと隼人の口の中の歯列の裏側をなぞってからその舌を絡め取った。

口づけだけで隼人は体の力が抜けていき、ズルズルと壁にもたれたまま崩れ落ちていくと

骸がその体をしっかりと抱え直した。

「さあ、お部屋に行きましょう。ここでは雲雀様に全部聴かれてしまいますから」

(なにをだ)

隼人はそう言いたかったが、何かすごく疲れてそのまま骸に抱かれて部屋に向かった。


<つづく>


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頑張りますvv

毎日暑いですね~
すっかり夏になった気がします。
でも夏ってイベント目白押しな気がして嫌いじゃないです。
すいか、うちわ、花火、朝顔、海、太陽、夏コミ(笑)
どれも大好きですvv

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2009年6月26日 (金)

69執事「終わりなき闇」11

『不思議な男』

部屋まで続く長い廊下を隼人の半歩ほど遅れて雲雀が歩いて行く。

雲雀はどうやら人に気を使ったり、お世辞を言うつもりはないらしい。

隼人と歩く場合、相手は隼人の機嫌をとるように色々とくだらない会話をすることが多いが、彼は機嫌をとるどころかマイペースに廊下の窓に留まる鳥に気をとられたりして

そっぽを向いている。

隼人が雲雀を振り返ると彼は手を高く上げて鳥を呼んでいた。

不思議と鳥が雲雀の側に寄ってくる。

彼は人間にはあまり見せないような無邪気な笑みを浮かべていた。

いつの間にか隼人も立ち止まってその光景を見つめていた。

「何?」

雲雀は隼人の視線に気づいて声をかけたので、隼人は我に返った。

「行くぞ」

無愛想に言いながら歩き出すと雲雀もしばらくして歩き出した。

「いいとこだね」

「何が」

「ここが」

雲雀は機嫌を取るどころか素直に感情を言葉に表現するタイプらしい。

多分雲雀の言葉には嘘はないのだろうと隼人は思った。

(10代目はだから彼を側においているんだ)

少しだけツナの考えていることがわかったような気がした。

そんなことを考えているうちにいつの間にか来客用の寝室の前に着いていた。

「ここだ、夕食は6時だからそれまでゆっくりすればいい」

隼人がそう言って立ち去ろうとすると雲雀はまたしても隼人の手首を掴んでいた。

「僕はここから食堂までの道順がわからないよ。こんなに広い屋敷じゃ困るね」

「だからって俺に10代目を放り出してお前の相手をしろって言うのか?」

「いや、相手しなくても良いからここにいてよ」

(わがままな奴だ)

隼人はそう思いながらも心のどこかでは別にここにいてもかまわないと思っていた。

多分少しだけこの雲雀に興味を持ったようだ。


<つづく>


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2009年6月25日 (木)

69執事「終わりなき闇」10

『夕暮れ時のひととき』

隼人とツナが骸に導かれて屋敷の客間に戻ってくると、既に雲雀がソファーに座っていた。

「続きはこちらでどうぞ」

意味深な微笑みを浮かべながら、骸は雲雀が座っている一人がけのソファーと対の長いソファーをすすめた。

隼人はその前を通り過ぎながら睨むように骸を見て、ツナを座らせてから隣に自分も座った。

「夕食にはまだ少しお時間がありますので、こちらでごゆっくりお話しでもどうぞ」

骸はソファの後ろの扉の手前で立っていた。

一方雲雀はソファーに座ってあくびをしている。

隼人はその姿をジロリと睨んだが、隣でツナが隼人の肩をなだめるように叩いたので、何も言わずにツナとの会話をはじめた。

「ねぇ、僕は下がらせてもらってもいいかな?君たちの会話じゃあまりおもしろそうじゃないしね」

「うん、いいけど・・・」

雲雀の言葉にツナが少し困ったように骸を見た。

「それでは私がお部屋にご案内いたしましょう」

それを素早く悟った骸が

「ふうん、僕はあんたじゃなくて君が良いな」

と雲雀の隣に来ると、スッと立ち上がって隼人の手を取る。

その場の雰囲気が一瞬にして変わった。

誰もの顔から笑顔が消えている。

ツナは慌てて何かを言おうと口を開けたが言葉が見つからない様子だった。

隼人は掴まれたまま立ち上がって、今にも雲雀に飛びかかりそうな顔をしている。

骸は肩すかしをくらって瞬時に隼人のもう片方の手首を掴んでいた。

「みんなどうしたの?僕疲れてるんだけど」

その空気を読み取れているのかどうかわからないようなことを、平気で口ずさむ雲雀に隼人が口を開いた。

「お前は使用人じゃねぇのか?」

「ああ、一応ね。けど僕は別に望んだ訳じゃないし、嫌だったら別の誰かにすればいいんだよ」

と雲雀はツナを見た。

「ごめん獄寺君。雲雀さんの言うとおりだからいいんだ。でも」

ツナは申し訳なさそうに隼人に言った後雲雀を見た。

「俺には何を言っても、やってもかまわないけど、僕の友達の獄寺君やその家の人達に迷惑をかけるなら俺は許さないからね」

意外にもぴしゃりと言い放ったツナを全員が見つめていた。

雲雀はフッと笑って隼人から手を放した。

その隙に骸は隼人を引き寄せると隼人は露骨に嫌な顔をして骸を押しやった。

「い、いいんです10代目、俺は別に嫌な思いなんてしませんから・・・10代目が見込んだ男ですから彼は悪い奴じゃなさそうですし」

隼人がツナに取り繕うとツナは

「ごめん、本当にごめんね」

と隼人に何度も頭を下げた。

「悪かったなら謝るよ。けど僕は部屋に行きたいんだけど」

少し面倒な様子を見せながらも詫びを告げた雲雀はまんざら悪い奴ではなさそうだ。

隼人はそのまま雲雀の前に立って

「じゃあ、特別に俺が案内してやる。特別だからな」

少し頬を赤くして部屋を歩く姿に誰もがキュンとなった瞬間だった。


<つづく>


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2009年6月24日 (水)

69執事「終わりなき闇」 9

骸が部屋を出て扉を閉め終わるのを見送ってからツナが厳しい表情を隼人に向けた。

「獄寺君実はね」

そんな表情を見なくてツナがなぜここにやってきたのか薄々気づいていた隼人は微笑んだ。

「10代目俺に用があるんですね」

ツナはこくりと頷いた。

しかしツナは窓の外を眺めて

「薔薇がきれいだね」

等と関係のないことを言っている。

雲雀がいたらしびれを切らして先回りして用件を切り出すだろう。

獄寺は根気よくツナの言葉を待っていた。

「その薔薇は母の形見みたいなものなんです」

「ふーん獄寺君のお母さんは何時亡くなったの?」

大々的な事件であったが国が違うのでイタリアまではその詳細は届いていなかったらしい。

普通に隼人の母親が亡くなったのだと思っているようだ。

「3年前です。その頃に骸と出会ったんです」

ツナが振り向いた。

「そっか、実はね」

ツナはもう一度隼人の顔を見て用件を言い出そうと試みる。

「指輪っすね」

隼人はツナが言う前にそうじゃないかと思う言葉を口にしてみた。

ツナが曖昧に微笑んだ。

「僕はね別に君のご両親の形見を奪いに来た訳じゃないんだ」

「もちろんっす」

隼人が微笑んだ。

「けど10代目の頼みでもこれは渡すわけにはいかないんです」

隼人は自らの指にはめられている嵐のリングを撫でている。

「そう・・・だよね。はは、いいんだ別に。気にしないで」

ツナが微笑んで隼人の指を見る。

日の光にキラキラと輝くシルバーのリング。

ツナがはめているクリスタルの大空リングと併せると

奇跡を呼ぶと言われていた。

「俺もさぁ、迷信なんて信じちゃいないんだよ」

「いや、10代目不思議なことは世の中には五万とありますよ。甘く見ちゃダメっす」

いきなり隼人が力説する。

そういえば獄寺君は世界の不思議が大好きだったんだとツナは苦笑いを浮かべた。

それから話題が雲雀のことになると

ツナはなにやらソワソワしていた。

「ごめん・・・俺何かうまく言葉じゃ表現できなくて」

「そんなにおつらいのですか?」

隼人が優しく声をかける。

隼人はツナに対してはボンゴレ10代目ということでかなり慕っていた。

そのために他の誰にも見せない優しさを彼にだけはストレートに表現するのだった。

「違う・・そうじゃないんだ。彼ね、えっと・・雲雀さんが俺の執事になったのはね」

涙ぐんだ自分が今更恥ずかしく思えたのかツナはわたわたと説明を始めた。

隼人は黙ってそれを見守っている。

「俺がお願いしたからなんだ。本当は彼はこんなところで仕事はしない人なんだけどね」

そこで一回言葉を切るとデミカップを持ってエスプレッソを口に運ぶ。

「どうしてあいつなんですか?」

隼人のその言葉にツナが顔を上げると隼人はフッと微笑んだ。

「どうしてだろう・・・俺もよくわからない・・・けど安心するんだ。ってあれ?違う、いつもハラハラしてる。今日だって獄寺君のことあんな風に誘っていたし」

「それは違います10代目!」

隼人がテーブルに手をついて前に乗り出すとツナは首を横に振った。

「いいよ、気にしないで。獄寺君は俺から見ても何か色っぽいし、獄寺君ならいいよ」

「いや、俺は良くないっす!」

「冗談だよ。嫌だなぁ獄寺君」

と笑ったツナに、隼人は本気にして慌てた自分が恥ずかしくなり赤くなった。

「獄寺君」

ツナの声に顔を上げると目の前のツナはバラの咲く庭を眺めながら

微笑んでいる。

「俺思うんだ。こうしていつまでも冗談とか言いながらお茶とか飲んでいられるのってすごく幸せなことなんじゃないかって・・・本当に手入れが行き届いたきれいな庭だね」

「10代目・・・お気に召したのなら一週間とは言わずにいつまででもいてもらっていいんですよ」

するとツナはゆっくりと首を左右に振った。

「嬉しいけどそういう訳にもいかないんだ。実はねイタリアは今大変なことになっているんだ」

「えっ?!」

「マフィアとか犯罪者とか悪人がはびこって、これまでうちのファミリーで均整を保ってきたんだけどそれがきかなくなっちゃって・・・」

「それで俺の嵐のリングと10代目の大空のリングで沈めようとしたんですか」

ツナはこくんと頷いた。

隼人はそれを聞いて自らの薬指にはまっているリングを眺める。

しかし、これは両親の形見であり骸との契約の証でもある。

これを渡してしまえば隼人はまたひとりぼっちになってしまう。

「大丈夫。だからね雲雀さんはどうしても必要なんだ。彼が俺のファミリーでは最強だからね」

遠くを見据えて話すツナを見つめながら隼人は、自分と同じ歳で重いものを背負っているツナがとても逞しい反面、どこか切なく見えた。

そっと立ち上がるとツナの横のイスに移動する。

「10代目・・・」

両手を取るとツナの瞳がまた僅かに潤んでくる。

「ハハッ」

それを悟られまいとツナは無理に笑った。

お互いに手を取って見つめ合っている。

そこに夕食の支度を終えて呼びに来た骸が姿を現した。

「コホンッ、あのお取り込み中失礼します。そろそろ冷えて参りましたのでお部屋にお入りください」

隼人とツナの2人は顔を見合わせて笑った。

まるで幼い子供がいたずらをしたように無邪気な笑顔を骸に見せた。

「全くあなた様というお方は・・・」


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
すごく感謝しています。
オフにはもっとストーリーしっかりしたかったのに
結局バタバタです。とりあえず頑張ります。

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