69執事「終わりなき闇」12
「ふぁ~」
部屋で待っていろと言われて、少しは何か話しがあるのだろうと
隼人は僅かに期待していた。
ところが雲雀は本当に何も話しかけてはこない。
それどころかは隼人がいないかのように雲雀は完全に無視してくつろいでいた。
10分程度の時間の経過だったが隼人は退屈であくびをしていた。
そこにドアをノックする音がした。
「失礼します。隼人様はこちらにおいでですか?」
「あ、骸だ」
いつもなら「何だ骸か」というところだが退屈していた隼人は骸の声に救われた気がした。
「何?」
ドアを開けながら雲雀が不機嫌な顔を向けると骸はチラッと隼人を見てから
「そろそろ隼人様の着替えのお時間ですので」
「へえ、君っていちいち家にいるのに着替えたりするんだ」
と雲雀が振り返った。
隼人はなんでも良いからこの場から出て行きたくて
「あたりめぇだ」
と一歩前に出た。
「おや、いつもは面倒がっておられるのに今日はどうしたことでしょう」
骸がそんな隼人の髪に手を伸ばしながら微笑んだ。
「う、うろさい。つべこべ言わずに行くぞ」
隼人がドアに骸の前を通り過ぎようとすると、雲雀は隼人の手を掴んだ。
(またかよ・・・)
「わかった。骸を置いていくから」
隼人は雲雀が何を言おうとしたかわかっていたので先回りしてそう言った。
「それはダメですね。私は隼人様のお着替えの手伝いをなさらないと、あなたは
ひとりでは着替えられませんし」
と意味深な視線を骸に向けられる。
「ばか、そのくらいひとりで大丈夫だ。」
隼人が慌てて訂正すると、骸は無言で雲雀の手を離して雲雀を見た。
「夕食の支度ができ次第、使いをよこします。それまでゆっくりおくつろぎください」
と雲雀に軽くおじぎをした。
雲雀は骸を見ると「ふーん」と言いながら
「残念だよ。僕はこの家の当主が気に入ったから、ぜひ一度遊んでみたいと思ったんだけど、悪魔が相手とはね」
「えっ?!今なんて?」
「悪魔と言ったんだよ」
驚いて問い返す隼人と無言で睨みつけた骸に雲雀が微笑む
「あれ?相手しなかったから拗ねてるの?」
面白そうに雲雀が隼人の顎を持ち上げた。
「放置プレーですか・・・」
ため息と同時に骸が雲雀の手を隼人から離して言った。
「誰が放置プレーだ!!ってか何だそれ?!」
「全くあなたという方は・・とりあえずお部屋に帰りましょう。では失礼します」
骸が今度は隼人の手首を掴んで部屋を出て行く。
ドアが閉まると、いきなりその反対側の壁に押さえつけられた。
「な、何しやがる?!」
両腕を壁に押さえつけられて骸が顔を近づけてくる
「あなたは放っておくとすぐに別の男に身をゆだねて、節操ありませんね。少しは自重してください」
「うるせー・」
隼人が反論する前に強引にその唇を塞いだ。
唇の間をスルリとすり抜けた骸の舌はゆっくりと隼人の口の中の歯列の裏側をなぞってからその舌を絡め取った。
口づけだけで隼人は体の力が抜けていき、ズルズルと壁にもたれたまま崩れ落ちていくと
骸がその体をしっかりと抱え直した。
「さあ、お部屋に行きましょう。ここでは雲雀様に全部聴かれてしまいますから」
(なにをだ)
隼人はそう言いたかったが、何かすごく疲れてそのまま骸に抱かれて部屋に向かった。
<つづく>![]()
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毎日暑いですね~
すっかり夏になった気がします。
でも夏ってイベント目白押しな気がして嫌いじゃないです。
すいか、うちわ、花火、朝顔、海、太陽、夏コミ(笑)
どれも大好きですvv





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