光と風の中で 48
「おっ10代目が主役っすか」
嬉しそうな顔で白蘭を見てからもう一度画面を見て獄寺が固まった。
「なぜ、妹が俺?女がいるじゃないっすか」
「ああ、あえて主役は外して置いたよ。ちょっと濡れ場を追加してみたから女の子はちょっとね~」
白蘭がうれしそうにパソコンの台本を出す。
「お前、高校の演劇にとうして濡れ場が必要なんだよ!第一そんなこと認められるわけねぇだろ!!」
「だって演劇なんて退屈なもの楽しくなきゃやってられないじゃない。今回はグリム童話の『兄と妹』にしたよ。なかなか面白い残酷な話だったよ」
白蘭らしいといえばそうだった。この男は笑いながら実は瞳の奥ではいつだって残酷なことを考えている究極のSだった。
「だからって俺じゃなくてももっといるだろ!!」
「だめだめ獄寺君がいいなぁ~相手の王は山本君だから安心しなよ。彼は好青年だから大丈夫でしょ」
獄寺が複雑な表情で白蘭を見るとにっこり微笑む。
「お兄さん役が沢田君なんだからいいじゃない」
白蘭に言いくるめられていざ台本を見せてもらって驚いた。
意地悪な継母から逃げ出した兄と妹。兄は喉が渇いて泉の水を飲もうとした時、妹に「その水を飲むと虎になる」とか「狼になる」という声が聞こえてきて止めたが、兄はその泉の水を飲んでしまった。兄役のツナはここまでで水を飲んだ兄はずっと鹿になっている。
その鹿を撃ちに来た猟師達に王の元へ連れて行かれ、獄寺の扮する妹は王に一目惚れされて無理矢理王に犯されて王の后となる。
それを面白く思わなかった継母は后を殺して誤魔化すために隻眼の娘を無理矢理王の后の代わりにした。ところが后は幽霊となって生んだばかりの子供の世話をしに現れては消えるようになった。その后は王に出くわして生き返る。継母は火刑、隻眼の娘は八つ裂き刑に処されて兄はやっと人間の姿に戻る。
結局ツナは最初と最後だけで殆どは鹿の姿だ。
一方獄寺は王役の山本とHして子供まで生まれるという設定になっている。
普通はそこを省くのになぜかその場面がやたら長く描写されている。
獄寺は読み終わると真っ赤になっていた。
「どうした隼人」
シャマルが保健室のベッドに座って台本を持ったまま赤い顔の獄寺の顔を覗き込んだ。
それからその台本を取り上げて中身を見た。
「んだ?これ・・・・」
しばらく黙って読みふけっていたがフン、と口元を上げて獄寺の顔を近くで見た。
「生娘でもあるまいし、こんなんで赤面しやがって。もっといいことしてやってるだろう」
シャマルの声が耳元で囁くと獄寺はハッとしてシャマルの瞳を見つめた。
それからキッと睨みつけた。
シャマルは獄寺をベッドに押さえつける。
「へっ、おとなしいじゃねぇか、ん?これで興奮でもしてやりたくなったか?」
笑いを堪えるようなシャマルの言葉に獄寺はムッとした。
「うるせー、ごちゃごちゃ言ってねぇで」
「早くしろってか・・・いつからそんなこらえ性がなくなたっんだか、逆に焦らしてやりてぇ」
シャマルの左手が獄寺の頬を撫でる。
右手は既にシャツをめくり上げていた。
「あっ・・」
<つづく>
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読了、お疲れさまでした。
web拍手もありがとうございます。
すごく嬉しいです。
また今度小説の同人誌を作ろうかと考えています。
2月のオンリーは小説になるかもです。
どれにしようかな?ご希望があればぜひ拍手ボタンのコメントでもお送りください。なお、雲雀×獄寺の作品のみです。
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コメント
初めまして。
小説読んでます!
白蘭はSですよね~
相手が山本!!
雲雀さんに咬み殺される!!笑
更新楽しみにしてます!
頑張って下さい!
投稿: あい | 2009年10月26日 (月) 20時00分
>あい様
はじめまして!!
コメントありがとうございます。嬉しいです!!
やはり白蘭さんはSだと思いますか?
そうですよね~あの方はかなり虐めている感じがします。
また、それがたまらない魅力だったりしますけど(*^_^*)
山本はウキウキ、雲雀さんはこれを知ったらどうするか
私も楽しみです(オイッ!
応援ありがとうございます。
何かしょうもない内容ですけどよろしかったらまた見に来てやってください。頑張りますvv
投稿: 琉雲 | 2009年10月27日 (火) 09時40分