皆既日食
「何だよてめぇ、一体何の用だ」
屋上の雲雀に呼び出された獄寺が煙草を片手に雲雀の側まで来ると
雲雀は無言でその煙草を奪ってもみ消した。
「ちっ、てめ」
獄寺はもう慣れっこになってしまったのかそんな雲雀にくってかかろうともしないで、そのままコンクリートの地面に座った。
隣に雲雀も座るとそのままあくびをして仰向けになった。
「は?何だよその態度は」
獄寺が雲雀をのぞき込むと雲雀は獄寺腕を引っ張った。
獄寺は体勢を崩して横に転がった。
「痛てぇ!!あれ?」
獄寺はたまたま目に入った空に見入っている。
「ああ、そうか今日は日食だった」
自然と口元が上がっている。
ふと隣に横になって空を見上げている雲雀を見ると雲雀はわざとらしくあくびをした。
「こんなところから見えるなんて思わなかったから諦めてたんだけど、捨てたもんじゃねぇな」
獄寺は嬉しそうに空を見た。
「ここをどこだと思ってるの?僕の並盛だよ。他の場所ではどうか知らないけどこの場所では君の好きな不思議がたくさんあるよ」
「嘘!!」
獄寺の瞳がキラキラと輝いた。
雲雀の横顔に近づくとふっと良い匂いが漂って雲雀も獄寺を見た。
間近にあった翡翠の瞳にドキドキした雲雀はすぐに空に向き直った。
「早くしないと見逃すよ」
「ああ、そうだ」
獄寺がもう一度空を見ると丁度太陽が隠れてその縁が光り輝く。
輪になった光の一カ所から顔を出し始めた太陽がまるでリングのダイヤのように輝いている。
「これがダイヤモンドリングか」
獄寺が呟くと雲雀もその光を見つめた。
「どんなリングよりもいいと思わない?」
思いがけない雲雀の言葉に獄寺は驚いた。
なんだこいつこれを俺に見せたくてここに呼び出したのか・・・相変わらず素直じゃない男だ。
「雲雀」
突然獄寺に名前を呼ばれて雲雀が獄寺の顔を見ると
その唇を柔らかいものが一瞬触れて離れていった。
同時に良い匂いがした。
「あんがとな」
唇を押さえている雲雀に獄寺は不器用な笑みを浮かべていた。
雲雀はその両腕を押さえつけてもう一度獄寺の唇を味わっていた。
気づくと獄寺の腕が雲雀の学ランの背中を掴んでいた。
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読了、お疲れ様でした。
web拍手を押してくださってありがとうございます。
予告通り69執事は夏コミ終了後に続きをアップさせていただきます。
今日は皆既日食なので
ちょっとヒバ獄で日食ネタのSSを作成してみました。
ああ、これがまた夏コミのマンガになるかも(笑)
日食見られましたか?
ダイヤモンドリング、一度で良いから見てみたいなぁ~





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