虹色の雪 50
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光がカーテンの間だから差し込んで
隼人は眩しさで目が覚めた。
躰を少し動かすと信じられない程腰が重い。
「くそっ・・・覚えてろ」
ぼそりと呟いてベッドサイドの水のピッチャーからグラスに水を注いで
それで喉を潤した。
空腹だったのかその水が体の中を気持ちよく喉から流れていくのがわかる。
ふと横を見るとシャマルが寝息をたてていた。
「年寄りのくせに無理しやがって」
その白いものが混じった髪に手を伸ばす。
少しごわつく髪に触れると、子供の頃に肩車をしてもらって落ちそうになると掴んだシャマルの髪のことを思い出してフッと口元を緩めた。
シャマルが憧れで髪型まで真似をしたのだがあまりに髪質が違った。
隼人はもともと猫っ毛で柔らかい髪質だった。
そのためになかなかシャマルのように髪型にはならないで苦労した。
キッチンから良い匂いが漂ってくる。
山本が一足先に朝食の準備をしてくれているのだろう。
隼人はベッドから出ると、自分が何も身につけていないことに気づいた。
鏡の前に立ちあちこちにつけられた昨夜の痕跡を指先でたどる。
それだけで躰が熱を帯びて僅かに雄が反応を示した。
自分で雄に指を絡めるとすぐにそれは勢いを増していた。
「あっ」
短く声を発して一気に自慰を済ませるとティッシュでその欲望を拭き取った。
ふと視線を感じて振り向くとベッドに横になったままのシャマルと目があった。
「てっめぇ・・・起きてるならそう言え!!」
隼人は真っ赤になった。
「今更、けど朝からいいもの見せてもらった。お前あれでも足りねぇって、こっちがお手上げだぜ」
シャマルが両手を挙げる。
隼人はぶすっとしたままシャワー室にズカズカと歩いていった。
シャワーを浴びてさっぱりすると空腹に耐えられずにキッチンへ移動する。
キッチンに行くと山本が朝食を並べ終わっていた。
シャマルは一足先にコーヒーを飲んでいる。
「おはよう、獄寺元気だなぁ」
「てめっ、余計なこと言うんじゃねぇ」
「はは、別にいいじゃねぇか」
「よくねぇ!!」
シャマルはどうやら隼人のことを話していたらしい。
ここでも隼人はまた赤面していた。
「なあ、いつアジトに戻る?」
隼人が尋ねるとシャマルと山本は顔を見合わせる。
「ん?何だよ。てめぇら何か企んでやがるのか?」
隼人は焼きたてのパンにマーガリンを塗りながら
おいしそうにそれを口に運ぶ。
「なあ隼人、ここで暮らしてみねぇか?アジトまではへりを飛ばせばすぐに着くから不便にはならねぇし」
「俺はアジトに戻るけど、ちょこちょこ遊びに来るしツナも一緒にそうすると思うぜ」
「でも10代目の右腕の俺が離れるなんて考えられねぇ」
隼人の言葉に2人が笑う。
「山本が言うとおりあいつはここに入り浸るだろうよ」
「何でここなんだ?」
隼人は不思議そうに首を捻る。
「静かだからさ」
シャマルが窓の外を眺めながらそう言うと山本も頷いた。
「ああ、いいところだよな」
隼人もつられるように窓の外に目を向けた。
積もった雪は朝日を浴びて虹色に輝いている。
吹雪いていると輝くこともない白い雪はこの季節だから見られる
雪解け間近で色とりどりの光を纏う。
キラキラと虹色に輝く雪と僅かに除いた緑色の木の芽が眩しくて
隼人は目を細めた。
「それも悪くねぇな」
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読了、お疲れ様でした。
web拍手もあれりがとうございます。
すごく嬉しいです。
そしてこのお話をずっと読んでくださった方
本当に感謝ですvv
嬉しすぎです。
さて、次回のお話はホストパラレルです。
店長にシャマル
ベテラン№1にディーノ
中堅№2が獄寺
ライバル店№1が雲雀
ライバル店店長がツナ
みたいな設定にしたいと考え中です。
お楽しみに!!