骸獄小説

2009年7月20日 (月)

69執事「終わりなき闇」23

『起床時の憂鬱』

「隼人様そろそろ起きなくてはいけませんよ」

「黙ってもう少し寝かせろ」

「いけません。本日はお客様もいらっしゃいますし」

「うるさい・・・出て行け」

「ダメです。ほら今お目覚めのアールグレイをお入れしました」

骸は大きな窓に下がっていたカーテンを全て開けると部屋中に朝日が差し込む

眩しそうに布団を被る隼人の側でティポットから紅茶をカップに注ぎ入れると

部屋中に柑橘系のアールグレイの香りが漂ってきた。

「畜生」

隼人が観念して顔を出すとその顎を捕らえた。

「いけない言葉ですね。僕はそんな言葉は教えていませんが」

と顎を掴んだまま白い手袋の親指を隼人の口の中に入れた。

隼人の口の中にその指を絡ませる。

「・・・んっ・・・」

「おや、良い格好ですご主人様。僕におはようのキスをしてくれますね」

骸の言葉に仕方なく頷いた隼人はせめてもの反抗として瞳だけで骸を睨んだ。

しかし骸は隼人の口から手を放すと真っ直ぐに隼人を見つめた。

隼人は蛇に睨まれた蛙のようにおずおずと骸の両頬に手をあてた。

そのまま秒速のキスを済ませると骸は両目を大きく見開いた。

そしてすぐにプッと吹き出した。

「全くお可愛らしいお方ですねあなたは・・・朝から押し倒したくなりますよ」

同時に隼人の両肩をベッドに押さえつけると今度は骸からその唇を塞ぐ。

「・・・ん・・ぐ・・・」

隼人はその体を引き離そうとしていたが間もなく観念したのか動きが止まった。

角度を変えながら口づける骸の後ろで束ねた黒髪が隼人の頬にかかる。

骸の舌が隼人の舌に絡みつくように動き回り体中がくすぐったさを覚えて骸に腕を回した。

しばらく濃厚な口づけを交わしながらチュッと音を立てて満足げに骸の唇は離れていった。

骸は呆然とした隼人の顔を覗き込んで勝ち誇ったような笑顔をみせた。

「アールグレイが冷めてしまいました」

「お前のせいだ」

「いいえその罪はあなたですよ」

カップを隼人の口元に持っていくと隼人は払いのけた

「いらん」

紅茶が真っ白なシーツと隼人のパジャマにシミをつける。

「おやおや」

骸が少し困った仕草で隼人のパジャマに手を伸ばすと隼人はその手をスルリとよけた。

「シャワーを浴びてくるから着替えを用意して、お前はここから早く出て行け」

「わかりました」

隼人はそのまま部屋の中にあるバスルームへと消えていった。

骸はシーツを剥がしながらそれを丸めて持って部屋を出て行った。


<つづく>
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読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございました。
やっと原稿が書き上がりました。
ここですべてをアップしてしまうと夏つまらなくなってしまうかな・・・
このあともしかしたらアップは夏コミ終了後にしようかと考えています。


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2009年7月17日 (金)

69執事「終わりなき闇」22

「隼人様に何をなさったんですか?」

骸は隼人の部屋を出てその足で雲雀の部屋に来ていた。

扉の前でノックすると雲雀は無言でその扉を開けて骸を招き入れたのだった。

「別に」

しかし雲雀はそのままソファーに座ってあくびをしている。

骸の問いかけになど答える気は全くないようだった。

「死神の分際であの方に近づくのはやめていただけませんか?」

その言葉に雲雀の瞳が鋭くなった。

「キスしたよ」

雲雀は骸に挑戦的な瞳を向けた。

「勝手にそんな真似をされては困りますね。あの方は私の主なのですから」

「主が誰と何をしようが黙認するのが、執事なんじゃないの?」

「普通はそうですが、僕達はそれだけではありませんから」

「ふーん、悪魔が主を食事代わりにしているの?」

雲雀の視線がやっと興味を持ったらしく面白そうに骸を見る。

「これ以上隼人様に手を出したら、僕は黙っていませんよ」

骸はそう言いながら雲雀の側に顔を近づける。

「ほう、あなたも結構きれいな顔をしているんですね」

不適に口元が上がり雲雀の唇に白い手袋の指が触れそうになると

雲雀はその手を払いのけた。

「怪我したくなかったら出て行ってよ」

骸は微笑むと雲雀から離れて扉に向かう。

「ちょっと待ちなよ」

その声に骸が振り返ると雲雀も口元を上げて微笑んだ。

「悪魔の分際で神に意見するとは良い度胸だね」

「神は神でも死神なら悪魔と大差ないです」

骸は扉の方に向き直るとドアを開けて出て行った。

雲雀にとっても長い一日がやっと終わろうとしていた。



<つづく>>

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読了、おつかれさまでした。
web拍手をありがとうございます。
そろそろ原稿が真剣にまずいです。

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2009年7月16日 (木)

69執事「終わりなき闇」21

『おやすみの前に』

「隼人様お休み前のホットミルクをお持ちしました。」

同時に扉が開き骸は隼人の部屋に入ってベッドサイドにあるテーブルにトレーを置いて

ポットを持った。

隼人は何もなかったかのように、イスに座って本を読んでいた。

だが本の中身は全く頭には入っておらず、先程の雲雀との出来事が頭の中で思い返される。

「どうかされましたか?」

その様子を不審に思ってか骸の眉が微かに上がる。

「別に、早く入れて出て行け」

隼人はチラッと骸を見てまた本に目を落とした。

「そうですか、でも」

骸は隼人の両頬を白い手袋の指で掴んだ。

隼人の瞳に部屋の明かりが星のように揺れている。

「おやすみのキスがまだのようです」

「やだ・・よせ!」

頬を掴まれて見つめられた端整な顔立ちが近づくと隼人は持っていた本を落とした。

強引に塞がれた唇から舌先が進入して歯列をなぞり始めると、隼人は雲雀のことを思い出して骸を突き飛ばしていた。

「坊ちゃん・・・何をされました?」

その行動に核心を得た骸は嬉しそうに口元を上げた。

隼人は立ち上がるとベッドに入って布団をかぶった。

「もう寝るから出て行け!」

骸はそれ以上、追求せずに立ち上がって扉の前で軽くお辞儀をした。

「おやすみなさいませ。良い夢を」

部屋の明かりを消してから扉を閉めて出て行った。

隼人はベッドに横になったまま窓に浮かんだ三日月を見つめていた。

自分の唇を人差し指でなぞると背中から込み上がってくる何かに少しだけため息をついた。

「もう、終わった事じゃないか、あの事件も、そして雲雀も」

月に問いかけても何も帰っては来なかった。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手ボタンを押していただいた方
ありがとうございます。がんばれます。

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2009年7月14日 (火)

69執事「終わりなき闇」20

『真夜中の庭園』

部屋に戻った隼人は来ていた上着を脱ぐとベッドの上にドサッと倒れ込んだ。

シルクのベッドカバーの上に頬を乗せると

一瞬ヒヤリとしたがすぐに人肌になり心地よかった。

真っ暗になった窓の外に目を向けると三日月が闇をほのかに照らしている。

星もいくつか出ていてしばらくベッドの上で星空を見ていた。

「何か疲れたな・・・」

1日の長さはいつも同じはずなのに、今日だけはいつもより長く感じる。

それが来客のせいだとは思いたくはなかったが、まだ一仕事残っていた。

「雲雀・・・」

隼人は呟きながらベッドから起き上がった。

そのまま立ち上がり部屋を出て行った。

「待っていたよ。獄寺隼人」

庭のテラスから続く東屋へ行くと、雲雀は既にソファーに足を組んで座っていた。

隼人に気づいて軽く手を上げる。

「早かったのか?」

隼人がそう言いながらソファーの隣に腰掛けると、雲雀はフワッと隼人の肩に自分の上着をかけた。

「上着も着ないで風邪をひくよ」

(何かこいつ、意外だな)

隼人のイメージでは雲雀は無愛想に言葉少なく、どちらかと言えば手が先に出るタイプだと思っていた。それがなんとなく優しい。

隼人は妙な胸騒ぎがして、早く話しを済ませようと思った。

「それより話しって一体・・・」

その言葉に雲雀が顔を上げると突然目があってしまい何故か焦る。

「実は僕は君の両親が死んだ原因を知っていてね」

雲雀は視線を隼人の後ろにある薔薇の花を見ながら続けた。

「君は僕の話をどこまで信じようと自由だけど。僕は君の両親を殺害した奴らを知っている」

「俺の両親はプロの殺し屋に殺された」

「その原因が何か知ってるの?」

隼人は無言のまま雲雀の次に話す言葉を待った。

雲雀は隼人の両肩に手を掛けるとその顔に近づいてきた。

(なに?!)

いきなり唇を塞がれて隼人の両方の瞳は驚きに見開かれている。

雲雀は隼人の肩から背中へと両方の腕を回してしっかりと隼人を抱きしめている。

隼人はあまりに突然のことに抵抗すら出来ず呆然とその口づけを受けていた。

雲雀の舌が自分の唇の間から口の中への進入を許すと頭の中に霞がかかったようになり、体から力が抜けて雲雀の腕にもたれかかっていた。

長いキスから解放される頃になると瞳はうつろになり雲雀の瞳と空に浮かぶ三日月が重なって見えていた。

雲雀は口元を僅かに上げると満足げに立ち上がった。

「話しは終わったから僕は帰るよ。おやすみ」

ソファーにもたれかかって呆然としている隼人に一方的にそう告げる。

ようやく隼人は我に返って立ち上がる。

「待ちやかれ、てめぇ何のつもりだ・・・」

「君に思い出してもらいたくてね。明日続きを話すよ」

しらっとした顔でそう答えられると隼人は次の言葉を失いそうになったが慌てて雲雀を呼び止める。

「ふざけるな!」

「一気に話すと疲れるからね」

「はっ?!意味わからねぇ」

しつこく雲雀に抗議する隼人に雲雀はフッと笑いながら

「キスだけじゃ足りないのかい?」

と言われて隼人はフルフルと首を振っると雲雀はそのままその場から出て行った。

(何だったんだ今のは一体・・・・)

隼人は両肩にかけられた雲雀の上着ごと自分の両腕を抱え込んでいた。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいてありがとうございました。
原稿の締め切りが迫っています。
そんなときに限って仕事が忙しいって。。。。
どうしてなんでしょうね。

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2009年7月13日 (月)

69執事「終わりなき闇」19

『デザートは甘い誘惑?』

並べられた見事なおもてなしの料理にツナは喜んだ。

隼人もそんなツナに色々と話しかけていた。

そのおかげで夕食が終わる頃になると

隼人もツナも夕食前の事など気にしなくなっていた。

最後のデザートが運ばれてきて骸がポットからそれぞれのカップにお茶を注いだ。

雲雀は少しだけ離れたイスに腰掛けてずっとお茶を飲んでいる。

骸もカップにお茶を注ぎ終えると隼人から許しを得てイスに座った。

4人がテーブルに着くとどことなくぎこちない空気が流れる。

「10代目、このザッハトルテはオレのお薦め度ナンバー1のデザートです。もともと俺はいちごの入ったデザートが好きなんすけど、このチョコの溶け具合とか味の上品さにはやられました。」

隼人がフォークでザッハトルテを一口大にして刺した。

ツナもそう言われて同じようにそれを刺そうとするがチョコがずれてケーキの形が崩れた。

「あれ?オレ不器用だから・・」

少しだけ頬を赤らめて一生懸命にザッハトルテを取ろうとする姿を見かねて骸がスーとスプーンを差し出した。

「沢田様こちらの方が取りやすいかもしれませんよ。それは私がいただきます」

同時にツナが崩したザッハトルテをツナの手を掴んで口に運んだ。

ガタンと音が鳴り雲雀が立ち上がると全員が雲雀に注目した。

「あ、や・・ごめん、オレのせいでみんなに迷惑かけちゃったみたい。雲雀さん座ってて良いよ」

ツナは慌ててその場の空気を元に戻そうと無理に笑った。

「そうっすよね」

隼人もそんなツナに気遣って笑っていたが、瞳の奥では骸を睨んでいた。

(余計なことしやがって、お前はどこまで波風を立てたいんだ)

「いいえ、僕は素直に新しいデザートをお持ちしたいと思っただけですよ。それともこんなことに嫉妬されたのですか?」

まるで隼人の心の読んでいたかのように骸は立ち上がると隼人の頬に触れた。

「うるさい、早くデザートの換えを持ってこい」

「はい」

顔を隼人に近づけてから呟いた。

それを見ていたツナは頬を染め、雲雀はもう一度イスに座ってそっぽを向いた。

とことん気が合わない2人である。

隼人はその様子を眺めて軽くため息をついた。

会話も一段落するとお茶を終わらせて

ツナと雲雀が立ち上がった。

隼人は一足先に立ち上がって部屋の入口付近に立って

おやすみの挨拶をする準備をしていた。骸もその隣に立っている。

「ありがとう獄寺君、すごく楽しかったよ。明日はオレと雲雀さんは仕事で朝から出かけるから別に見送らなくても良いからね。」

ツナは隼人の前で立ち止まって軽く手を握るとそう言っておやすみの挨拶をした。

隼人はその手を両手で掴んでツナの顔を見つめながら

「とんでもありません。10代目がお出かけになられるのですからオレもちゃんと見送ります。何だったらお供します」

「それは遠慮するよ」

ツナが答える前に雲雀が隼人の言葉を遮った。

隼人の手をツナから引きはがす。

隼人は一瞬不愉快な顔を雲雀に向けたが、すぐに笑顔を作ってツナに挨拶をする。

「お休みなさいませボンゴレ。何かございましたら真夜中でもおっしゃってください。僕はいつでも飛んでいきます」

骸がツナの前に跪きナイトのようにその手に口づけた。

ツナが引きつった笑顔を隼人に向けると、隼人は骸の顔を横目で睨んだ。

雲雀は先に立って部屋を出て行きながら

「おいていくよ、沢田綱吉」

と歩き出す。その後ろをスタスタとツナが付いていく。

(フルネームで呼び捨てかよ)

隼人は雲雀の後ろ姿を見送った。

「やれやれ、困った方ですね」

骸が苦笑した。

「一番困った奴はお前だ」

無愛想な隼人の声に骸はその体を後ろからフワッと抱きしめた。

「嫉妬してくださったのはすごく嬉しいですよ。けど坊ちゃん」

「人を子供扱いするな。何度言えばわかる、坊ちゃんじゃない」

「ああ、これは失礼隼人様」

その口元が隼人の耳元に近づくと隼人は背中からゾクッとした。

「あなたは隙だらけです。ボンゴレを見ていておわかりになりませんか?彼もあなたと同類です。いつでも僕は彼に入り込めますよ」

隼人の耳元で囁きかけると隼人はその目を見た。

「そんなことをしてみろ、あいつが黙っちゃいねえぞ」

「雲雀のことですか?僕だってあなたにちょっかいを出されたら、あの男を生きてここからは出しませんよ」

その顔をじっと見つめていると骸は隼人から腕を放した。

「さあ、片付けをしないといけませんね。隼人様はおとなしくお部屋にお戻りください。」

意味深にそう言いながら骸はキッチンへと向かって歩き出した。

隼人はひとりダイニングを後にした。

<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
感謝しています。
今日は少し長めにアップしました。
原稿の関係で更新が不定期になることをお許しください。

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2009年7月 8日 (水)

69執事「終わりなき闇」18

「10代目、お待たせしてす・・・・」

勢いよく扉を開けた隼人は顔を真っ赤にしてもう一度ドアを閉めた。

どうやらマッサージしているだけの2人の会話と体制で隼人は勘違いしてしまったらしい。

「骸、今のはどういうことだ」

「さあ、僕は何も見ていません」

骸は気づいていたがあえて何も言わなかった。

「そうか」

「はい」

隼人はドアの前でしゃがみ込んでその前に骸が体を屈めた。

「で、隼人様どうしますか?」

「一足先にダイニングへ行くから、お前から2人に伝えてくれ」

「イエスマイロード」

隼人が立ち上がるために肩を貸しながら骸は微笑んだ。

『楽しい晩餐?』

「隼人様支度はほぼできています。あとは犬がテーブルの花を持ってくれば終わりです」

隼人がダイニングルームに入るとテーブルの上に食器を並べていたクロームが眼鏡の端を持ち上げながら俯きがちにそう伝えた。

「ああ」

隼人は窓の外をこちらに向かって走ってくる犬を横目で確認してテーブルの奥にある自分の席に腰掛けた。

「あ、ごめんなさい・・・ご主人様。イスをご自分でひかれるとは」

クロームが慌てて申し訳なさそうに寄ってきたが隼人は片手を上げてそれを制した。

「気にするな、そのくらい僕でもできる。もうここは良いからキッチンで千種を手伝ってこい」

「はい、そうします」

クロームがお辞儀をしながらダイニングを後にした。

「やれやれ」

隼人はテーブルに両肘をついて顎をその上に乗せた。

ふと先程の光景が目に浮かんでぽーっと頬が熱くなってきた。

それを打ち消そうとテーブルの中央にある水の入ったポットに手を伸ばす。

「お申し付けくだされば僕がやりますよ。水ですか?」

いつの間にか後ろに立っていた骸に隼人は初めて気がついた。

「音もなくオレの後ろに立つんじゃねぇ。吹き飛ばされたいのか」

「クフフフフ。これは失礼しました。吹き飛ばされるのはごめんですね」

骸がポットを持って隼人の横に立った。

「おや、お顔が赤いですね。熱でもあるんでは?」

「うるさい!離れろ!」

骸が片手で隼人の額に触れようとすると隼人はその手を払いのけた。

同時にポットから少量の水が飛び散り隼人の顔にかかりそうになった。

シュッ!

その瞬間に何かが飛んできてその水を見事にはじき飛ばした。

「えっ?!」

「・・・・!!」

隼人と骸は同時に入口の扉の方を見るとツナの横に立つ雲雀が片方だけトンファを構えていた。

飛んだ方向を見るとそれはまさしく雲雀のもう片方のトンファだった。

しかし部屋の家具や壁は一切傷つけずにそれは床に落ちている。

「す、すげぇ・・・」

隼人は雲雀の顔を見てそう呟くと、隣に立っていたツナも嬉しそうに頬を少しだけ染めて雲雀を眺めていた。

骸は逆に面白くなさそうに雲雀のトンファを拾って雲雀に手渡しに行った。

「ご主人様のためにありがとうございました。でももしも少しでもそれが我が主人を傷つけたときには僕はあなたを許しませんよ」

「骸、口を慎め」

「これは失礼しました。マイロード」

「僕はそんなミスはしないよ」

「雲雀さんもういいよ」

骸と雲雀の間で目から火花が散っているのをお互いの主人がなだめた。

「まあいいでしょう。それより綱吉様お食事のご用意が整っています。こちらのお席にどうぞ」

骸が隼人の正面の席を勧めるとツナが

「ありがとう」

と引かれたイスに腰掛けた。

骸はそのままキッチンに料理をとりに行ってしまった。

横には雲雀が立った。

「お前も座れ」

「僕はいいよ」

隼人が雲雀にも席を勧めたが雲雀はあっさりと断ってツナの横に立って世話を焼く。

(どうしよう・・・獄寺君の正面でオレ絶対に勘違いされたよな・・・まともに目を合わせられないよ)

冷静になり、先程の場面を隼人に見られたことを考えるとツナは正面に座っている隼人の顔が見られない。

一方隼人は雲雀の視線を感じてそちらを見ると彼が何か目で訴えていた。

(何だ・・・)

雲雀はしきりに窓外の東屋を目で示す。

(あそこに来いってことか・・・どうして)

しかし隼人は軽く頷くと話題を切り出した。

「10代目、今日のメインディッシュは」

ツナはその言葉にやっと顔を上げた。

<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
PCが壊れました。
今週の更新はここまでになると思います。
ごめんなさい。
原稿の締め切りも迫ってきたので
夏コミ前にここに全てをアップするのが困難になってきました。
多分オフ本の方が早いと思います。

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2009年7月 7日 (火)

69執事「終わりなき闇」17

「雲雀さんお願い・・・です。ここ僕たちの家じゃないし、やめてください」

「大丈夫だよ。どうせまだ2人とも戻ってこないから」

「でも・・・あの・・」

「ふぅん、嫌ならいいよ」

「あっ!・・・雲雀さん・・・」

いきなり側から離れた雲雀をツナは潤んだ大きな瞳で見つめた。

「君が言ったんじゃない。文句でもあるの?」

「文句なんてないけど、雲雀さんもう少しだけなら・・・大丈夫かもしれないと思って・・その」

「君は本当に面倒だね。」

雲雀がため息をつきながらツナの側に戻ってくる。

そのままソファーにうつぶせに横たわったツナの元に跪いた。

「この辺りですか?」

「あ、もう少し上・・かな・・」

「ここだね」

「ああ・・そこ・・・気持ちいい・・やっぱり雲雀さんは手放せないなぁ」

「いい加減にしてよ。僕はこんなことのために君と一緒にいる訳じゃないんだからね」

雲雀は不機嫌にツナの背中をマッサージする。

骸が部屋から出て行ってから雲雀はツナをソファーに押し倒した。

雲雀はマッサージがうまくて一族でも有名だった。

だがよほど機嫌が良くならないとその特技を披露してくれない。

しかしツナにはよくサービスをしていた。

それがこの男なりの優しさなのかもしれないとツナは苦笑いする。

「お前のせいで10代目をお待たせしたじゃないか・・あのお方は怒りはしないけどきっと困っていらっしゃるに違いない」

隼人の言葉に骸は口元を上げて笑う。

「そうですね。きっと今頃は困っていらっしゃる」

「何だその意味深な笑いは」

客間へ続く回廊を隼人の半歩後ろを歩く骸の顔を隼人は振り返る。

骸は口元に白い手袋の手をあてて目を伏せた。

「別に・・・ただ、今隼人様が客間に行くのが良いタイミングかどうかは僕にはわかりませんが」

「いちいちひっかかるものの言い方をする奴だな。それはどういう意味だ」

「いいえ、僕の推測に過ぎませんのであなたに言うまでのことではありませんよ」

「じゃあ、もう言うな」

「御意」

2人はまた長い回廊を歩き出した。



<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
自宅のPCが壊れ気味です。
拍手はかなり勇気づけられます。
原稿どうしよう(汗)

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2009年7月 6日 (月)

69執事「終わりなき闇」16

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「ん・・・くっ・・・あっ・・はう・・・」

絶え間なく隼人の口からあえぎ声が漏れ出る。

命令したと同時に隼人は全ての下着をはぎ取られ、生まれたままの姿でベッドに横たわっている。手首の拘束は既に外されていた。

ただ骸が部屋を出て行く前に隼人の尻に入れたバイブはそのままずっと入れられていた。

骸はその電源のを入れたり切ったりしながらもてあそんでいる。

隼人は骸が戻った時にはもう我慢の限界だった。

早くそれを抜いて欲しくてそう命令したつもりだったのに、骸は一向にそれを抜こうとはしなかった。

それどころか隼人が苦しがる光景を楽しそうに眺めて時折意地の悪いことを言った。

「あなたというお方はこうしているとかなり淫乱です。ほら欲しいと言ってみてください」

隼人はそれでも目一杯骸をにらみつけた。

「そうですか?まだそんな理性があるんですね。じゃあもう少し」

そう言いながら電源を強くする

「あぁぁぁっ!やぁ!」

隼人が声をあげた。

「さあ、どこをどうすればいいんですか?」

隼人の耳朶に唇を寄せながら囁くと

隼人は見開いた瞳から涙を流しながら

「は・・やく・・これを・・・ぬけ」

と腰を浮かせた。

「おや」

「あっ・・やっ・・」

骸は容量を増し、すっかり勃ちあがった隼人の花茎に手を伸ばした。

「こちらはどうしましょう」

意地悪く口元を上げた。

「やぁ・・さわるな」

「でも・・ほら・こんなに反応して」

「あうっ・・んくくっ・・や、だ・・あああ」

骸は手にしていた隼人の雄を口に含んだ。

隼人は更に刺激を与えられて頭の中が真っ白になっていき

ぎゅっと目を閉じた。

骸はしきなり尻の中のバイブを引き抜いた。

「あっ、やあぁぁぁぁっ!んくっぅ・・・」

隼人の鼻にかかるような声と共にビクビクと体が痙攣する。

骸は口に含んだ隼人の雄を吸いながら隼人の顔にかかる髪をかきわけてその顔を見つめていた。

「はあ、はぁ・・」

背中で息をしながら隼人が骸を見つめると、骸はようやく隼人の雄から口を離して

ぺろりと舌で唇を舐める。隼人の顔の横に近づいた。

「ごちそうさまでした。マイロード」

そういって唇を重ねると、隼人はその口をかみ切った。

骸の口元から一筋の血が流れた。

隼人がにらみつけると骸は微笑んでいた。

「くそう!・・・なぜお前はこんなものを好んで飲むんだ」

「それが私の生きる糧ですから」

何もなかったかのような態度の骸が憎い。

隼人は鏡に写し出された自分の上気した顔を見てそう思っていた。

「ところで、そろそろ夕食のお時間です」

更にしれっとして骸が来客を思い出させると、隼人は全身が熱くなった。

(そうだった。10代目がいらしたんだ)


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
やっとオフ本の表紙イラストが描けました。
あとは文書のみ最悪終わらなかったら上下巻にするとか
ダメですよね~
とりあえず頑張ります!!

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2009年7月 3日 (金)

69執事「終わりなき闇」15

※18歳以上の方のみお願いします。

『拘束された寝室にて』

ブブブブブ・・・・

「ンン・・・・グゥ・・・・ん・・」

隼人の寝室には僅かに響く電動音と猿ぐつわをされたままうめく隼人の声がしていた。

部屋への扉を開いた骸はベッドに下着姿のまま拘束されている隼人の側まで近づいた。

従者とは思えない冷たい視線が隼人を見下ろした。

隼人は両手をベッドの柱に縛られたまま両足を縮めた格好で骸を見るが、その瞳からは涙が流れている。また口に咥えさせられたタイは既に唾液で湿っていて、口の端からも涎が流れ出していた。

骸は満足げな顔で僅かに口元を上げるとおもむろに隼人の羽織っているだけのシャツを開いた。色白の胸にピンクに色づいた2つの果実が艶めかしく既に尖っている。

骸はその果実に指先を伸ばして人差し指の腹で軽く転がした。

「んんん・・・」

隼人が声を上げてくねくねと腰を動かす。

「おや、そんなにいいんですか?」

骸の視線が隼人の下着姿の股間に注がれた。

そこは既に形を変えているそこの中心にシミができている。

骸はもう片方の指先を伸ばして今度はそのシミの中心に軽く触れる。

ぬるっとしたところを指先で滑らせた。

「んんんっ!」

隼人は両方の目をぎゅっと閉じて両足を難く閉じてその指から逃げようとした。

けれども骸は難なく今度はその指先をそのまま後ろに回して割れ目をなぞり始めた。

「これもだいぶお気に召したみたいですね。隼人様」

同時にその蕾の中から伸びている紐の奥を指で突いた。

「ぐっう~んんんんっ!!」

隼人の声が更に大きくなると骸は

「仕方ありませんね。これではおねだりが聞けませんから」

とやっと隼人の口からタイをほどいた。

「む・・くろ・・・もう・・やめて・・」

呆然として涙目の隼人が骸にやっとそう言うと、骸は人差し指を自分の口元に持ってきて左右に振った。

「隼人様、おねだりの仕方はちゃんと教えたはずですが」

と胸のピンク色の飾りを両方の手できつくつまみ上げた。

「やぁ!・・・くぅ・・・はぁ・・んん」

隼人は腰をくねくねと浮かす。

「強情ですね」

骸が隼人の胸の果実に唇を寄せる。

舌先でねっとりと舐め上げるとピチャピチャと濡れた音が響いてきた。

ブブブという電子音と重なって隼人を更に追い詰めていく。

「んん・・も・・う・・・わか・・た・・から・・・はやく・・」

隼人は落ちつきなく腰を捻る。

「それじゃあ命令を」

「はやく・・・オレ・・を・・い・・かせ・・ろ」

「イエス・マイロード」

<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。
ちょっと読みにくかったと思いますが
なんとかビルダーでの投稿が可能になりました。
ああ、夏コミ原稿間に合うのだろうか・・・(汗)

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2009年7月 2日 (木)

69執事「終わりなき闇」14

『客間の退屈しのぎ』

「獄寺君どうしちゃったんだろう?あれきり戻らないなぁ~雲雀さん獄寺君に何かしていなければいいんだけど・・・」

「ほう、ご存知なんですか?」

「ひぇ~骸さん?いつからそこにいたの?」

ブツブツと言っているところに突然姿を現した骸に、独り言を聞かれて恥ずかしくなり、ツナは少し赤くなった。

「おや、隼人様もそそられるかたですが、あなた様もなかなか劣りませんね。あなたの執事が間違ってしまっても仕方ないのでしょうか?」

「何を馬鹿なことを・・って、えっ?!やっぱり雲雀さん獄寺君に何かしたの?」

そう慌てるツナにスッと骸は跪いて手を取ってその手に口づけた。

「未遂です。私がおりますのでそんな心配はございません。ただ・・・」

そう言って言葉を切った骸にツナは

「ただ何?」

と尋ねると骸は真っ直ぐにツナの瞳を見た。

「隼人様にはしばらく反省していただいておりますので、ご用があったら私に申しつけください。さて」

と骸が立ち上がってツナの側に一歩近づいた。

「な、なに・・・」

「あなた様が退屈なさらないようにお相手いたしましょう」

目の前で見つめられてツナはまるでへびに睨まれた蛙のように身動きがとれなくなった。

「いいいいいいよ・・」

ツナはじりじりと後ろに下がっていった。

「おっと」

スッと骸の腕が伸びてツナの体を後ろから抱える。

「放して」

「いえよく見てください。危ないところでした。」

ツナがふと後ろを振り返ると、あと一歩下がっていればテラスへの段があり転がってしまうところだった。

「ありがとう・・・」

誤解した自分がちょっと恥ずかしくなり視線を游がせた。

「いえいえ私は執事ですから」

と骸が抱いているツナの顔の間近で微笑んだ。

「ねぇ、人の主人と何いちゃついているの?」

そこに突然不機嫌な声が聞こえた。

部屋の入り口を見ると客用寝室にいたはずの雲雀が立っている。

「ほう、ここまで来られないというのは嘘だったんですか?」

骸の視線が冷たく注がれると雲雀はフッと笑った。

「僕は感が良いんだよ。それより彼と離れてよ」

「はあ、これはこれは失礼しました。でも、綱吉様は隼人様に劣らない抱き心地でした。」

「な、何言ってるの?骸さん」

ツナが真っ赤になって訂正するが、同時に雲雀の仕込みトンファが骸の顔をかすめていた。

「おっと乱暴な方ですね。あなたがいらしたならこの方はお返しいたします。私はご主人をお迎えに行ってきます。ではしばらく失礼します」

サッと身を翻して骸が部屋から出て行った。

それを見送ってツナが嬉しそうに雲雀を見ていた。

「雲雀さん・・・」

「・・・・」

雲雀は無言でツナを見つめた。

<つづく>

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読了、お疲れ様でした。

web拍手をありがとうございました。

すごく嬉しいです。

まだココログの調子が良くないみたいですが

読んでいただけて嬉しいです。




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2009年7月 1日 (水)

69執事「終わりなき闇」13

『着替えの時間』

部屋に戻るなり、隼人は骸に着ていた服を剥ぎ取られていた。

下着だけにされたままソファーに投げ出されている。

「おいっ!お前の主人が風邪をひいたらお前の責任だからな」

隼人がムスッとしながらそう怒鳴る。

骸は隼人の着替えの服を腕に下げてソファーの横に立った。

「勉強の時間ではありませんが、一度あなたに言わなければいけないと思っておりました。」

「なんだ」

隼人はソファーで足を組む。

骸はその横にスッとひざまずいた。

「隼人様は気づいておられないようですが、あなたはとても男好きのするタイプです。例え男に興味のないというものでもあなたなら虐めてみたくなるような方です。だからどんな相手にでも安易に気を許してはいけません。おわかりでしょうかマイロード」

「・・・・」

骸の言葉に隼人は不機嫌な視線を送っただけだった。

その腕に持っている自分の服を取ろうと手を伸ばす。

「おっと、返事がまだのようです。いつも私はあなたに厳しく躾をさせていただいているはずですが、まだおわかりではないようですね」

骸の瞳が怪しく光った。

同時に隼人の両手首を掴んで頭の上でソファーに押さえつけた。

「やめろ!!何を考えている!来客中だぞ!」

強気で言い放つ隼人に骸は素早く隼人から脱がせたネクタイを隼人の口に咥えさせて縛り上げた。

「ぐっ・・・ん・んんん」

「こうすればあなたは声が出ませんね。クフフフフフ・・・ステキですよ坊ちゃま」

冷たい視線で見下ろされながら静かにその口が隼人首筋に下りてくる。

(こいつ!!)

隼人が思いきり足を蹴り上げたが、骸は素早くよけていた。

「坊ちゃんそんなに拘束されるのがお好きなんですか?」

骸は今度はは隼人の着替えの中からリボンを取りだして

隼人をベッドまで運んで両腕を頭の上でベッドの柱を挟んで縛り上げた。

そのまま一度立ち上がって見下ろした。

「さて、一度お客様の様子を見に行かなければなりませんね」

隼人に話しかけると隼人は

「ん・・・んん・・・」

と動いたがリボンもタイも全く動かない。

「だめですよ。ああ、退屈なんですね。それではいいものをあげますからおとなしくそこで待っていてください。くれぐれも私がいない間に粗相などしないでください。あなたはこの家の主なんですから」

と怪しげなものを服のポケットから取り出した。

「んんんんっ!!!」

それを見た隼人は目を見開いて悲鳴を上げていた。

<つづく>

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読了、おつかれさまでした。

web拍手をありがとうございました。

いつも読んでいただいて感謝しています。

ココログ障害でなかなかアップできませんでした。

今でもビルダーが使えないので文書がかなり不安です。

ここなんか不便です。。。

ブログ引っ越そうかと考えています。



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2009年6月29日 (月)

69執事「終わりなき闇」12

「ふぁ~」

部屋で待っていろと言われて、少しは何か話しがあるのだろうと

隼人は僅かに期待していた。

ところが雲雀は本当に何も話しかけてはこない。

それどころかは隼人がいないかのように雲雀は完全に無視してくつろいでいた。

10分程度の時間の経過だったが隼人は退屈であくびをしていた。

そこにドアをノックする音がした。

「失礼します。隼人様はこちらにおいでですか?」

「あ、骸だ」

いつもなら「何だ骸か」というところだが退屈していた隼人は骸の声に救われた気がした。

「何?」

ドアを開けながら雲雀が不機嫌な顔を向けると骸はチラッと隼人を見てから

「そろそろ隼人様の着替えのお時間ですので」

「へえ、君っていちいち家にいるのに着替えたりするんだ」

と雲雀が振り返った。

隼人はなんでも良いからこの場から出て行きたくて

「あたりめぇだ」

と一歩前に出た。

「おや、いつもは面倒がっておられるのに今日はどうしたことでしょう」

骸がそんな隼人の髪に手を伸ばしながら微笑んだ。

「う、うろさい。つべこべ言わずに行くぞ」

隼人がドアに骸の前を通り過ぎようとすると、雲雀は隼人の手を掴んだ。

(またかよ・・・)

「わかった。骸を置いていくから」

隼人は雲雀が何を言おうとしたかわかっていたので先回りしてそう言った。

「それはダメですね。私は隼人様のお着替えの手伝いをなさらないと、あなたは

ひとりでは着替えられませんし」

と意味深な視線を骸に向けられる。

「ばか、そのくらいひとりで大丈夫だ。」

隼人が慌てて訂正すると、骸は無言で雲雀の手を離して雲雀を見た。

「夕食の支度ができ次第、使いをよこします。それまでゆっくりおくつろぎください」

と雲雀に軽くおじぎをした。

雲雀は骸を見ると「ふーん」と言いながら

「残念だよ。僕はこの家の当主が気に入ったから、ぜひ一度遊んでみたいと思ったんだけど、悪魔が相手とはね」

「えっ?!今なんて?」

「悪魔と言ったんだよ」

驚いて問い返す隼人と無言で睨みつけた骸に雲雀が微笑む

「あれ?相手しなかったから拗ねてるの?」

面白そうに雲雀が隼人の顎を持ち上げた。

「放置プレーですか・・・」

ため息と同時に骸が雲雀の手を隼人から離して言った。

「誰が放置プレーだ!!ってか何だそれ?!」

「全くあなたという方は・・とりあえずお部屋に帰りましょう。では失礼します」

骸が今度は隼人の手首を掴んで部屋を出て行く。

ドアが閉まると、いきなりその反対側の壁に押さえつけられた。

「な、何しやがる?!」

両腕を壁に押さえつけられて骸が顔を近づけてくる

「あなたは放っておくとすぐに別の男に身をゆだねて、節操ありませんね。少しは自重してください」

「うるせー・」

隼人が反論する前に強引にその唇を塞いだ。

唇の間をスルリとすり抜けた骸の舌はゆっくりと隼人の口の中の歯列の裏側をなぞってからその舌を絡め取った。

口づけだけで隼人は体の力が抜けていき、ズルズルと壁にもたれたまま崩れ落ちていくと

骸がその体をしっかりと抱え直した。

「さあ、お部屋に行きましょう。ここでは雲雀様に全部聴かれてしまいますから」

(なにをだ)

隼人はそう言いたかったが、何かすごく疲れてそのまま骸に抱かれて部屋に向かった。


<つづく>


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毎日暑いですね~
すっかり夏になった気がします。
でも夏ってイベント目白押しな気がして嫌いじゃないです。
すいか、うちわ、花火、朝顔、海、太陽、夏コミ(笑)
どれも大好きですvv

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2009年6月26日 (金)

69執事「終わりなき闇」11

『不思議な男』

部屋まで続く長い廊下を隼人の半歩ほど遅れて雲雀が歩いて行く。

雲雀はどうやら人に気を使ったり、お世辞を言うつもりはないらしい。

隼人と歩く場合、相手は隼人の機嫌をとるように色々とくだらない会話をすることが多いが、彼は機嫌をとるどころかマイペースに廊下の窓に留まる鳥に気をとられたりして

そっぽを向いている。

隼人が雲雀を振り返ると彼は手を高く上げて鳥を呼んでいた。

不思議と鳥が雲雀の側に寄ってくる。

彼は人間にはあまり見せないような無邪気な笑みを浮かべていた。

いつの間にか隼人も立ち止まってその光景を見つめていた。

「何?」

雲雀は隼人の視線に気づいて声をかけたので、隼人は我に返った。

「行くぞ」

無愛想に言いながら歩き出すと雲雀もしばらくして歩き出した。

「いいとこだね」

「何が」

「ここが」

雲雀は機嫌を取るどころか素直に感情を言葉に表現するタイプらしい。

多分雲雀の言葉には嘘はないのだろうと隼人は思った。

(10代目はだから彼を側においているんだ)

少しだけツナの考えていることがわかったような気がした。

そんなことを考えているうちにいつの間にか来客用の寝室の前に着いていた。

「ここだ、夕食は6時だからそれまでゆっくりすればいい」

隼人がそう言って立ち去ろうとすると雲雀はまたしても隼人の手首を掴んでいた。

「僕はここから食堂までの道順がわからないよ。こんなに広い屋敷じゃ困るね」

「だからって俺に10代目を放り出してお前の相手をしろって言うのか?」

「いや、相手しなくても良いからここにいてよ」

(わがままな奴だ)

隼人はそう思いながらも心のどこかでは別にここにいてもかまわないと思っていた。

多分少しだけこの雲雀に興味を持ったようだ。


<つづく>


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2009年6月25日 (木)

69執事「終わりなき闇」10

『夕暮れ時のひととき』

隼人とツナが骸に導かれて屋敷の客間に戻ってくると、既に雲雀がソファーに座っていた。

「続きはこちらでどうぞ」

意味深な微笑みを浮かべながら、骸は雲雀が座っている一人がけのソファーと対の長いソファーをすすめた。

隼人はその前を通り過ぎながら睨むように骸を見て、ツナを座らせてから隣に自分も座った。

「夕食にはまだ少しお時間がありますので、こちらでごゆっくりお話しでもどうぞ」

骸はソファの後ろの扉の手前で立っていた。

一方雲雀はソファーに座ってあくびをしている。

隼人はその姿をジロリと睨んだが、隣でツナが隼人の肩をなだめるように叩いたので、何も言わずにツナとの会話をはじめた。

「ねぇ、僕は下がらせてもらってもいいかな?君たちの会話じゃあまりおもしろそうじゃないしね」

「うん、いいけど・・・」

雲雀の言葉にツナが少し困ったように骸を見た。

「それでは私がお部屋にご案内いたしましょう」

それを素早く悟った骸が

「ふうん、僕はあんたじゃなくて君が良いな」

と雲雀の隣に来ると、スッと立ち上がって隼人の手を取る。

その場の雰囲気が一瞬にして変わった。

誰もの顔から笑顔が消えている。

ツナは慌てて何かを言おうと口を開けたが言葉が見つからない様子だった。

隼人は掴まれたまま立ち上がって、今にも雲雀に飛びかかりそうな顔をしている。

骸は肩すかしをくらって瞬時に隼人のもう片方の手首を掴んでいた。

「みんなどうしたの?僕疲れてるんだけど」

その空気を読み取れているのかどうかわからないようなことを、平気で口ずさむ雲雀に隼人が口を開いた。

「お前は使用人じゃねぇのか?」

「ああ、一応ね。けど僕は別に望んだ訳じゃないし、嫌だったら別の誰かにすればいいんだよ」

と雲雀はツナを見た。

「ごめん獄寺君。雲雀さんの言うとおりだからいいんだ。でも」

ツナは申し訳なさそうに隼人に言った後雲雀を見た。

「俺には何を言っても、やってもかまわないけど、僕の友達の獄寺君やその家の人達に迷惑をかけるなら俺は許さないからね」

意外にもぴしゃりと言い放ったツナを全員が見つめていた。

雲雀はフッと笑って隼人から手を放した。

その隙に骸は隼人を引き寄せると隼人は露骨に嫌な顔をして骸を押しやった。

「い、いいんです10代目、俺は別に嫌な思いなんてしませんから・・・10代目が見込んだ男ですから彼は悪い奴じゃなさそうですし」

隼人がツナに取り繕うとツナは

「ごめん、本当にごめんね」

と隼人に何度も頭を下げた。

「悪かったなら謝るよ。けど僕は部屋に行きたいんだけど」

少し面倒な様子を見せながらも詫びを告げた雲雀はまんざら悪い奴ではなさそうだ。

隼人はそのまま雲雀の前に立って

「じゃあ、特別に俺が案内してやる。特別だからな」

少し頬を赤くして部屋を歩く姿に誰もがキュンとなった瞬間だった。


<つづく>


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2009年6月24日 (水)

69執事「終わりなき闇」 9

骸が部屋を出て扉を閉め終わるのを見送ってからツナが厳しい表情を隼人に向けた。

「獄寺君実はね」

そんな表情を見なくてツナがなぜここにやってきたのか薄々気づいていた隼人は微笑んだ。

「10代目俺に用があるんですね」

ツナはこくりと頷いた。

しかしツナは窓の外を眺めて

「薔薇がきれいだね」

等と関係のないことを言っている。

雲雀がいたらしびれを切らして先回りして用件を切り出すだろう。

獄寺は根気よくツナの言葉を待っていた。

「その薔薇は母の形見みたいなものなんです」

「ふーん獄寺君のお母さんは何時亡くなったの?」

大々的な事件であったが国が違うのでイタリアまではその詳細は届いていなかったらしい。

普通に隼人の母親が亡くなったのだと思っているようだ。

「3年前です。その頃に骸と出会ったんです」

ツナが振り向いた。

「そっか、実はね」

ツナはもう一度隼人の顔を見て用件を言い出そうと試みる。

「指輪っすね」

隼人はツナが言う前にそうじゃないかと思う言葉を口にしてみた。

ツナが曖昧に微笑んだ。

「僕はね別に君のご両親の形見を奪いに来た訳じゃないんだ」

「もちろんっす」

隼人が微笑んだ。

「けど10代目の頼みでもこれは渡すわけにはいかないんです」

隼人は自らの指にはめられている嵐のリングを撫でている。

「そう・・・だよね。はは、いいんだ別に。気にしないで」

ツナが微笑んで隼人の指を見る。

日の光にキラキラと輝くシルバーのリング。

ツナがはめているクリスタルの大空リングと併せると

奇跡を呼ぶと言われていた。

「俺もさぁ、迷信なんて信じちゃいないんだよ」

「いや、10代目不思議なことは世の中には五万とありますよ。甘く見ちゃダメっす」

いきなり隼人が力説する。

そういえば獄寺君は世界の不思議が大好きだったんだとツナは苦笑いを浮かべた。

それから話題が雲雀のことになると

ツナはなにやらソワソワしていた。

「ごめん・・・俺何かうまく言葉じゃ表現できなくて」

「そんなにおつらいのですか?」

隼人が優しく声をかける。

隼人はツナに対してはボンゴレ10代目ということでかなり慕っていた。

そのために他の誰にも見せない優しさを彼にだけはストレートに表現するのだった。

「違う・・そうじゃないんだ。彼ね、えっと・・雲雀さんが俺の執事になったのはね」

涙ぐんだ自分が今更恥ずかしく思えたのかツナはわたわたと説明を始めた。

隼人は黙ってそれを見守っている。

「俺がお願いしたからなんだ。本当は彼はこんなところで仕事はしない人なんだけどね」

そこで一回言葉を切るとデミカップを持ってエスプレッソを口に運ぶ。

「どうしてあいつなんですか?」

隼人のその言葉にツナが顔を上げると隼人はフッと微笑んだ。

「どうしてだろう・・・俺もよくわからない・・・けど安心するんだ。ってあれ?違う、いつもハラハラしてる。今日だって獄寺君のことあんな風に誘っていたし」

「それは違います10代目!」

隼人がテーブルに手をついて前に乗り出すとツナは首を横に振った。

「いいよ、気にしないで。獄寺君は俺から見ても何か色っぽいし、獄寺君ならいいよ」

「いや、俺は良くないっす!」

「冗談だよ。嫌だなぁ獄寺君」

と笑ったツナに、隼人は本気にして慌てた自分が恥ずかしくなり赤くなった。

「獄寺君」

ツナの声に顔を上げると目の前のツナはバラの咲く庭を眺めながら

微笑んでいる。

「俺思うんだ。こうしていつまでも冗談とか言いながらお茶とか飲んでいられるのってすごく幸せなことなんじゃないかって・・・本当に手入れが行き届いたきれいな庭だね」

「10代目・・・お気に召したのなら一週間とは言わずにいつまででもいてもらっていいんですよ」

するとツナはゆっくりと首を左右に振った。

「嬉しいけどそういう訳にもいかないんだ。実はねイタリアは今大変なことになっているんだ」

「えっ?!」

「マフィアとか犯罪者とか悪人がはびこって、これまでうちのファミリーで均整を保ってきたんだけどそれがきかなくなっちゃって・・・」

「それで俺の嵐のリングと10代目の大空のリングで沈めようとしたんですか」

ツナはこくんと頷いた。

隼人はそれを聞いて自らの薬指にはまっているリングを眺める。

しかし、これは両親の形見であり骸との契約の証でもある。

これを渡してしまえば隼人はまたひとりぼっちになってしまう。

「大丈夫。だからね雲雀さんはどうしても必要なんだ。彼が俺のファミリーでは最強だからね」

遠くを見据えて話すツナを見つめながら隼人は、自分と同じ歳で重いものを背負っているツナがとても逞しい反面、どこか切なく見えた。

そっと立ち上がるとツナの横のイスに移動する。

「10代目・・・」

両手を取るとツナの瞳がまた僅かに潤んでくる。

「ハハッ」

それを悟られまいとツナは無理に笑った。

お互いに手を取って見つめ合っている。

そこに夕食の支度を終えて呼びに来た骸が姿を現した。

「コホンッ、あのお取り込み中失礼します。そろそろ冷えて参りましたのでお部屋にお入りください」

隼人とツナの2人は顔を見合わせて笑った。

まるで幼い子供がいたずらをしたように無邪気な笑顔を骸に見せた。

「全くあなた様というお方は・・・」


<つづく>


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web拍手をありがとうございます。
すごく感謝しています。
オフにはもっとストーリーしっかりしたかったのに
結局バタバタです。とりあえず頑張ります。

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2009年6月23日 (火)

69執事「終わりなき闇」 8

「お前の主人は俺じゃない」

隼人がイスを退いて座らせようとした雲雀に言った。

「獄寺君いいよ気にしないで」

「ダメです、10代目。どうしてそんなに」

「僭越(せんえつ)ながら、隼人様それ以上はもう・・・ご用でしたら私がお仕えいたします。」

骸は寛容なツナの態度に、抗議しようとした隼人の口を手で塞ぎながら言葉を遮った。

「なんだお前は、主人に意見するのか」

軽く睨むような隼人の顔を見ないで、骸は雲雀に微笑んだ。

「ただ、自分を飼っているご主人様がわからないようでは執事は勤まりませんから」

「ごめんなさい。俺のせいだからみんな気にしないでくれる」

ツナが骸にそう言いながら骸の退いてくれたイスに腰掛けた。

骸は「いいえ」と小さく答えて一歩後ろに下がった。

当の雲雀は何も無かったようにツナの後ろに控えて立っている。

隼人は呆れながらも、主である勤めをこなそうとおとなしく席に着いた。

「本日のお茶は特別にイタリアのエスプレッソとティラミスをご用意いたしました。お口に合えばよろしいのですが」

骸はテーブルに用意されたお茶の説明を済ませると薫り高いエスプレッソをデミカップに注いでいく。

辺りがエスプレッソの優雅な香りに包まれると

ついさっきまでの尖った雰囲気が和らいだ気がした。

「10代目、今回はいつまでこちらに滞在できますか?」

瞳をらんらんと輝かせながら隼人がツナに尋ねた。

ツナは後ろの雲雀を振り返る。

「およそ1週間くらいですね」

「うん、そうだね」

雲雀が答えるとツナが相づちをうった。

この従順なご主人様はどうやらこの執事の良いなりのようだと骸は悟っていた。

隼人はそんなツナを見て

「なんでこいつが・・・」

と呟くが骸が後ろから隼人の頭をくしゃくしゃと撫でる。

その行為に怒った顔で振り向いた隼人に骸がウインクをすると隼人は黙った。

(なんだ獄寺君も一緒なんだ)

ツナはそんな2人のやりとりを見て胸を撫で下ろしていた。

「ねえ、僕はそっちの部屋にいてもいいかな?」

雲雀の言葉はなぜか主人に対する言葉使いがおかしい。

いつも命令されているのはツナのようだ。

そう思いながら隼人が雲雀とツナの顔を交互に見ると、ツナはそんな隼人に気づいて微笑んだ。雲雀はチラッと隼人を見て意味深に微笑んでからその場を離れていった。

「ごめんね獄寺君。気を悪くしないでね。雲雀さんは人が苦手なんだ。ハハハ」

人が苦手と言われればそんな気はするが、だからって少し粗雑すぎる。

「隼人様私もそろそろ夕食の支度に入らせていただきます」

と骸もその場を立ち去った。


<つづく>


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最近アクセスが増えてすごく嬉しいです。
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2009年6月22日 (月)

69執事「終わりなき闇」 7

客間でしばらく久しぶりに逢えたことを喜び合った隼人とツナは

犬の案内で庭が見えるテラスに出ることにした。

客間の大きなテラスから一望できる庭には薔薇の花が満開になっており

ほのかな香りが漂ってくる。

「わぁ、すごくきれいだね獄寺君」

ツナがその光景に瞳を輝かせて見入っていると、後ろに立つ雲雀が

隼人を見つめていることに隼人は気づいた。

隼人も彼の瞳を見ると、その男の瞳の奥はとても深く深海を思わせた。

(一体何を考えているんだ・・・この男は)

その瞳からは何も読み取ることが出来ない。

普段から骸とのやりとりで心中を読み取っている隼人であるが、やはり普段から付き合ったことがない男の心中までは読み取れないのだろうか。

ふとそんなことを思っていると、クスッと笑う気配を感じた。

雲雀が僅かに微笑んでいる。

「何がおかしいんだ?」

「えっ?何?」

隼人の言葉に薔薇に酔っていたツナがハッとして振り返った。

「いえ、何でもありません10代目」

「そう、それならいいけど。ねぇ獄寺君、俺この庭を散歩したいな」

瞳をキラキラと輝かせたツナを雲雀は背中から抱きしめた。

「全く、君という男は何でそう欲望を抑えきれないんだろうね」

「あ、雲雀さん。どうしたの?」

背中からツナを抱きしめた耳元で何かを囁くと瞬く間にツナの顔が朱に染まっていった。

隼人はそれを呆然と見つめながら何を言ったのかと雲雀を睨む。

「隼人様お茶のご用意が出来ました。お客様をローズハウスにご案内します」

骸がテラスに姿を現した。

同時にその視線がツナと雲雀で止まる。

「ほう」

呟くようにそう言いながら

「さぁ、どうぞボンゴレ」

とツナと隼人を促した。

2人が庭に出て薔薇を見ながら会話をしていると

後ろから続く雲雀の隣を歩き出した。

「何が目的ですか?」

雲雀は骸の顔も見ずにフッと微笑むと

「君のご主人は宝石のように高価だね」

「手を出したらただでは済みませんよ」

「ふーん、君もなの?」

そこにツナが振り向いた。

「2人とも何話しているの?」

「はい、世間話です」

骸が微笑んで答えると隣の男は

「フン」

と先を歩く隼人の隣に行った。

それを目で追いながらも骸はツナに

「本日のデザートは隼人様のはからいでティラミスをご用意しました」

と微笑みかけると、ツナも微笑んで

「ありがとう」

と答えた。

骸は隼人とはあまりにも違う対応のツナに少しだけ戸惑う。

(こんなに素直に答えられると何を返して良いものか・・・)

先を雲雀と歩く隼人に目を向けると

彼はいつものように不機嫌な顔をしていた。


<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
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せっかくの休日だというのにここのところ雨とかで
体がだるいです。おかげで何もやる気にならなくて困ります。
気持ちを奮起しても小説はなかなか書けません。
うーん。。。。

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2009年6月20日 (土)

69執事「終わりなき闇」 6

「隼人はそんな骸をじっと見つめていたが、庭の方から犬の声が聞こえてきた。

「お客様がもうすぐ門の所に来られます」

「わかった」

骸がそう言うと隼人はもう廊下を歩いて玄関へと向かっていた。

骸もスッとその後ろにつけた。

「ふざけるな」

「はっ」

小声で呟く隼人に骸はまた口元を上げた。

隼人が玄関の前に立つと犬が門の方から走ってきた。

「お客様が間もなくこちらに到着します」

程なくして門の方から車のエンジン音が聞こえてきた。

目をやると黒いリムジンがこちらに向かってくる。

「ご到着ですね」

骸が隼人にそう言うと隼人は一歩前に出た。

リムジンは滑るように隼人の前に止まった。

同時に助手席から黒いスーツの中にシワ一つないシャツに細いタイをしめた男が降りてきた。彼は無言で隼人の前を通り過ぎるとスッと車のドアを開けた。

同時に中からツナが降りてきた。

「やぁ、獄寺君久しぶり」

その顔を見て隼人の顔がパッと明るくなる

「10代目お元気そうで何よりです」

骸が後ろからドアを開けた男の顔を見ると、その男は隼人を見つめていた。

骸は玄関へと向かい、扉を開いた。

「ようこそ獄寺家へ、お疲れでしょうさぁ中へお入りください。」

すると隼人は思い出したようにツナと男に

「これは俺の執事の骸です。何かあったら遠慮なく彼に言ってくれてかまわないですから」

と紹介した。

ツナも「よろしく」と言いながら「あ!」と気づいたように振り向いた。

同時に後ろの男が口を開く

「僕は雲雀恭弥。一応この男の執事です」

使用人なのに横柄な態度がどことなく骸に似ている。

「お前10代目にむかってこの男って!」

隼人の視線が雲雀に止まると雲雀も隼人の瞳を見つめた。

「まぁまぁ、いいんだよ獄寺君。彼にはいつもお世話になっているから・・・」

「でも」

「お気に障りましたら失礼」

雲雀が隼人に頭を下げると、隼人はそれでおとなしくなった。

(何なんだこの男は・・・)

骸は胸騒ぎのようなものを覚えながら

「さぁ、どうぞ」

と居間へ案内をクロームに変わって自分はキッチンへと消えていった。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただき感謝です。
嬉しいです。
夏までとばして頑張ります。後ほど夏コミスペースを
横に貼っておきますのでよろしくお願いします。

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2009年6月19日 (金)

69執事「終わりなき闇」 5

『アフタヌーンティ』

「もう、こんな時間ですね」

懐中時計のフタをあけて時間を確認すると

骸は部屋を出て行こうとして扉越しに挨拶をする。

シャワーを浴びて着替えを済ませながら隼人は横目で彼を睨んだ。

「ティタイムのお菓子はティラミスがいい」

「はいわかりました」

扉を両手で閉めると滑るような足取りで廊下を歩いていく。

途中で掃除していたメイドのクロームに指示を与えながら

庭を確認すると庭師の犬が顔を出した。

「骸さん何か用ですか?」

「ああ、いや君はなるべく花を散らさないように歩いてください」

「わかったびょん」

犬は野生動物のようにいつも走り回るおかげで庭の芝生や花壇の花がよく折れたり散れたりしている。

庭を綺麗にしてくれるのは良いが、これではいくらやってもきりがない。

そのままキッチンに行くとそこにはコックの千種が座って本を読んでいた。

「まだお菓子は作っていませんか?」

「はい、めんどいのでできればまたお願いしたいと・・・」

「これでは何のためのコックなのかわかりませんね」

骸がそう言うと千種はオーブンを開いた。

「これだけはできています」

なぜかそこにはスポンジケーキがある。

彼はいつも下準備から途中までは仕事をするのだが途中から飽きて放り出す。

骸は常にそこから先の仕事をこなしていた。

「仕方ないですね」

鮮やかなさばきでボールを取り出すと冷蔵庫からクリームチーズと生クリームを取り出して作り始めた。

「骸様テーブルクロスは何色にしましょうか?」

クロームがダイニングから数枚のテーブルクロスを腕にかけて現れた。

と同時にそのまま床に崩れ落ちる。

「大丈夫ですか?」

クロームは働き者だが体力がないためよく崩れ落ちたり、倒れたりしてしまう。

その都度危険なものが周りにないか気を配っている。

「あ、すみません・・・」

骸に支えられて頬を紅潮させたクロームはクロスを両腕に掛けた状態で立ち上がれない。

見かねた千種が呆れながらクロスを半分持ってやった。

「クリーム色にしましょう」

骸が言うと千種も一緒にダイニングに向かった。

骸は作りかけのティラミスづくりを再開した。

冷蔵庫に入れたところで、キッチンを出て隼人の書斎に向かう。

ノックをすると不機嫌な声で返事が来た。

ドアノブを回して扉を開くと眼鏡をかけて机に向かって

本を読んでいた隼人が顔を上げる。

「時間か」

「はい」

「じゃあ庭で出迎える」

「かしこまりました」

片腕を曲げてお辞儀をした骸の前をシャボンの香りが通り過ぎる。

骸は僅かに口元を上げて微笑んだ。

「何がおかしい」

隼人が骸を見ると骸は下を向いたまま

「いえ別に」

と言った。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございます。
本当に嬉しくて涙が出ますvv
どうですか?骸は皆さんお好きですか?
6918とかいつか書いてみたい気もします。
でも私の中の獄が怒るんですよ(笑)

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2009年6月18日 (木)

69執事「終わりなき闇」 4

「やだ・・・もういい加減・・・」

「違いますよ。お願いはそんな風には言いませんね」

骸にまたがってキスを強いられて隼人は悔しさからそれに従った。

すると骸は隼人の足の間に置かれた自分の足で

隼人の股間を刺激する。

両腕でしっかりと隼人の両腕を固定しているおかげで

隼人はそこから逃げようにも逃げられないのだった。

骸の舌が隼人の唇を割って口の中に入り込んで上あごや歯列をゆっくりとなぞっていく。

そのせいで隼人の雄が硬度を増しているのを骸は知りながら

楽しんでいるようにしか見えなかった。

「手首が痛い・・・はなせ」

「離してくださいですよ」

意地悪な敬語に隼人はキッと睨んだ。

「ほう、私に抵抗するつもりですか」

キスの合間に戯れるようにそんなやりとりが数回行われている。

しかし、その都度隼人の体の変化が進んでいく。

次第に瞳もとろんと虚ろになっていた。

「そんなにねだるような顔をされているのですから、もういい加減に観念して

お願いしたらどうですか?つらいのはあなたですよ」

主従関係で下のくせに生意気なことを言う。

隼人は意地でも言いたくなかった。

すると骸はおもむろに隼人の服からタイを抜き取った。

それで手際よく両手首を縛っていく。

「よせ!・・・なんだこれは・・・」

「だってあなたという方はこうでもしないと、いうことを聞かないではないですか。さて・・・」

両手を縛り上げて自分の上にまたがった隼人を満足げに眺めながら、骸がクスッと微笑んだ。それから素早く、シャツのボタンを外してしまった。

「ああ、良い格好です。写真にとって飾りたいくらいステキですよ」

「畜生・・・」

隼人が唇を噛むと骸は隼人の胸の飾りに軽く触れた。

「あんっ・・・」

「いい声がでるじゃないですか、さあ、お願いしてください」

「嫌だ・・・」

骸が隼人の雄を足で擦るように動かし始めると、隼人の頬が歪む。

「ほらご覧なさい。隼人様のお顔がこんなですよ」

骸は隼人の顎を掴んで部屋の隅に置かれている大きな鏡の前に顔を向けた。

そこには上気した顔の隼人が映っていた。

「やだ・・・やめろ・・・」

「強情ですね。もっとひどいことをしたくなりますね」

「あっ・・」

おもむろに両方の乳首を同時に摘まれて擦られると隼人は声をあげた。

隼人のズボンにはシミができはじめている。

その痴態を鏡で見せられながら骸はおもしろがっていた。

骸はこのプライドの高い隼人が最後まで折れないことを知っていて

わざとこんな風に楽しんでいる。

堕ちるのは時間の問題だが・・・

そこにタイミング良く時計のベルが鳴る

「おっとそろそろ来客のお時間ですね。仕方ないですね」

骸はまたクスッと笑うと、おもむろに隼人のズボンの中に手を入れた。

指先が隼人の雄を直接絡め取ったかと思うとその手を動かして刺激を与えた。

「あっぁぁぁ!!!やぁっ!・・・んくっ・・ううう」

溜まった欲望に刺激を加えられて隼人は遂に欲望の蜜を吐きだした。

骸はすかさず口をつけるとその蜜を吸っていく。

これが隼人と骸が交わした契約だった。

隼人の欲望は骸が側にいる限りこの男のものとなるのだ。

骸はその唇に隼人の唇を重ねると強く吸って余韻を面白がるようなキスをした。

「本当に強情な方ですね」

そう言いながらやっと両手首の戒めを解いて体を解放してくれた。

隼人は目の前の鏡に映った姿が自分でなければ良いと、

何度思ったことだろう。

しかし、骸を思いっきり睨めつけると全て服を脱いで

「シャワーを浴びてくるから着替えを用意しておけ」

と言い残して怠い体で、室内にあるシャワー室に向かった。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手すごく嬉しいです。
こんなに読んでいる方がいると思えるだけで
すごく書き甲斐があります。(感謝

おかげさまで40000打を超えました。
それにあわせて拍手お礼イラストを1点追加しました。
いつも本当にありがとうございます。
嬉しいです・・・・

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2009年6月17日 (水)

69執事「終わりなき闇」 3

『勉強の時間』

勉強は隼人の寝室の隣にある部屋で骸が教えている。

マンツーマンの家庭教師

学校は隼人にはレベルが違いすぎて何のメリットもない。

隼人は12歳で博士号を取ってしまうほどの天才だった。

勉強と言っても一般の勉強ではない。

骸が隼人に教えているのは社会勉強が主だった。

机に向かって座っているとノックの音がした。

「入れ」

隼人が少し不機嫌に言うと扉が開いて骸がお辞儀をして入ってきた。

「さぁ始めましょうか」

おもむろに骸が隼人の座っている椅子に近づいてきて覆い被さるように顔を近づけた。

「な、何だ・・・」

「私はもう少し隼人様に礼儀をお教えしたいと思います」

なぜか耳元で囁かれて隼人はゾクッとした。

そのままいきなり耳朶を舐められる。

隼人は跳ねるように顔を骸に向けると骸が隼人の顔に顔を近づけてきた。

「何をする!お前・・・」

「ですから先ほどから私は言っているはずですよ」

その顔はもう真剣でどこか威圧感を感じられる。

「さぁ、隼人様私にキスしてください」

(なんでそうなる)

隼人はそう言いたそうに骸を見ていた。

すると骸は隼人の背中を撫でた。

その手は背中をゆっくりとなぞりながら腰の辺りまで降りてくる。

「やっ!・め・・」

隼人は骸に瞳で訴えたが骸は口元を僅かに上げて楽しんでいる。

(畜生!こいつ楽しんでやがる)

隼人はカッとなっておもむろに骸のネクタイを引き寄せると

チュッとくちづけた。

「あれ?今のは何ですか?」

「とぼけるな・・・キ、キスだ・・・」

隼人は精一杯にそう答えると骸は笑って一度隼人から体を離した。

そして後ろにあったソファに座ると偉そうに足を組んだ。

「ではあなたに教師として命令します。ここに来て私にもう一度ちゃんとキスしてください。今度はあなたから私にキスをしに来るのです」

「てめぇ」

「いけませんね。そんな口の利き方は、もう少し条件をつけましょう。私の上にまたがってキスしてください」

隼人は目を見開いた。


<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
すごく嬉しいです。
さて気づけば原稿の期限が1ヶ月ぐらいです。
こっちは平行するつもりですが締め切り近くなると連載が止まるかもしれません。
なるべく止まらないように努力しますが
その場合はあらかじめご了承くださいませ。

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2009年6月16日 (火)

69執事「終わりなき闇」 2

隼人の両親が亡くなったのは、これまでに獄寺家が行ってきた数々の悪行の呪いであり代々受け継がれる。

使用人達の間でそんな噂が囁かれていたからだった。

隼人もそんな使用人達を無理に引き留めることもなかった。

そして広い屋敷にひとりぼっちになると、まるでその機をうかがっていたかのように

オッドアイの六道骸と柿本千種、城島犬、クローム髑髏の4人が隼人の前に現れた。

骸は隼人に契約を求めてきた。

契約をするのであれば隼人が生きている限り隼人の面倒を見るというのだ。

しかしその契約とは・・・


「今日の予定は8時朝食、その後15時までお勉強、16時にボンゴレ10代目の沢田綱吉様がお見えになります」

「えっ?!10代目が来るのか!!」

パッと明るく顔を輝かせて隼人が骸を見ると骸は

「はい」

と笑顔で頷いた。

ボンゴレ10代目の沢田綱吉は隼人が幼いときから両親同士も交流があり、隼人も綱吉のことを10代目と呼んで後を付いて歩くほど慕っていた。

そうはいってもツナは隼人と同じ年だった。

「本日はそのままディナーをご一緒してしばらく当家にご宿泊のご予定です」

「そうか、遠くから見えるからゆっくりしていただかないとな」

「はい、イタリアのワインとトマトを調達いたしました」

「そうか、楽しみだな」

ティーカップを片手に嬉しそうな隼人を見て

骸はにっこり微笑んだ。

「それでは食堂にてお待ちしております。」

支度を一通り終えてから骸は朝食のために

隼人の部屋を後にした。


「骸さまぁ~」

「なんですか?クローム」

「これ取れないんですけど・・・あっ!」

食堂に来た骸にクロームが食器棚から何かを取ろうとしていた。

骸はクロームが落としそうになった箱を片手で押さえながらバランスを崩したクロームも

もう片方の腕で支えた。

その後ろから犬と千種も付いてきた。

クローム髑髏は骸と一緒にこの屋敷で雇われたメイドだった。

小柄で華奢な体つきの上、片目を眼帯で覆っている。

見るからに病弱そうでメイドとしてやっていけるのか

隼人が尋ねると本人は大丈夫だと言ってきかなかった。

「お前達が取ってあげればいいじゃないですか」

「だってこいつ嫌がるんだびょん」

「めんどい」

「違います骸様、犬は何かにつけて私に触ろうとするんです」

「それはお前の誤解だびょん。お前なんか興味ないびょん」

「わかりましたせめて邪魔したくないなら仲良くしてください。そうしないとこの屋敷から追い出されますよ」

「はい」

3人は渋々協力しながら支度を始めた。

城島犬と柿本千種は骸とは古い知り合いのようだった。

犬は野生動物のようにギラギラとした目と鋭い牙を持っているが

骸の前では忠犬のように従順だ。

一方千種はおかっぱに眼鏡という犬とは対照的な外見で何を頼んでも

「めんどい」というのが口癖の割には、仕事はきっちりとこなしている。

犬は庭師、千種はコックをやっていた。

「全くあなたたちといい、坊ちゃまといい手がかかる・・・」

と骸は3人を見て

「犬庭のバラの木から枯れた花だけ切ってください。千種はトマトの皮をむいて、それからクロームは燭台を磨いておいてください」

「はーい」

3人に同時に指示を出すと骸は食堂へ行ってご隼人のために

朝食の支度を始めた。

隼人が食堂に姿を現すと、テーブルのイスを引いて座らせた。

「今日は何?」

「栗かぼちゃのスープとスクランブルエッグ、ラズベリージャムのトーストです」

「ふうん」

首に白いナフキンをかけるとテーブルの上のスープ皿にスープをサーブする。

「うん甘い」

「本日は隼人様のお気に入りの甘いメニューでございます」

「なぁ、お前何が楽しいの?」

トーストに手を伸ばしながら隼人が尋ねると

骸は横でその顔を見つめた。

「坊ちゃまが苦々しい表情をなさる時でございます」

「悪趣味・・・それと」

「失礼しました隼人様」

「わかりゃあいい」

骸が坊ちゃまと呼ぶなと言おうとした隼人に先回りして訂正した。

隼人は一通り食事を口に運ぶと銀色のフォークをテーブルに置いた。

「食後のお茶はアッサムでございます」

ふせてあったティーカップにコポコポと紅茶を注いだ。

食堂にチョコレートのような甘い香りが広がる。

「デザートは?」

「ストロベリーシャーロットです」

「なぁ、これうまいよ。食う?」

骸の前にフォークに刺したストロベリーシャーロットを差し出すと

骸は微笑んだ。

「早く食え」

「ではお言葉に甘えて」

おもむろに隼人の手首を掴むとその唇を塞いだ。

隼人はそんな骸の頭を抑えて整った髪をぐしゃぐしゃにした。

程なくして骸が離れて髪を整えていると隼人は頬を赤くして立ち上がった。

「ごちそうさまがまだですが」

隼人は横目で骸の顔をにらみつけた。

「悪い子ですね、お勉強の支度をしてお部屋でお待ちください」

骸は椅子をテーブルに戻しながら微笑んだ。



<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。
すごく嬉しいです。
久しぶりにこの小説をリニューアルしていると結構忘れていることが
多いです。
ま、新鮮と言えば新鮮なんですけど(苦笑)
夏まで時間がないのでそれなりに飛ばします。

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2009年6月15日 (月)

69執事「終わりなき闇」 1

『ローズティの朝』



「坊ちゃま・・・隼人坊ちゃま早く起きてください」

「うるさい・・・もう少し寝る」

「ダメですよ、起きないというなら私があなたを幻覚の世界へ導きますよ」

その言葉を聞いて隼人は飛び起きた。

広い部屋の豪華な寝室にはゴシック調の家具が置かれていて

それに合う毛足の長い絨毯と重みがありそうな長いカーテン。

そのカーテンを開けて束ねた骸はレースのカーテンはそのままにして窓を開けた。

古い屋敷だがよく手入れをされている。

隼人のこの部屋は2階の一番奥に位置していて窓からは広い庭が広がっている。

「やめろ!それだけは嫌だ!!」

隼人は天蓋付きの大きなベッドから体を起こした。

「はい、おはようございます。隼人坊ちゃま」

フワリとレースのカーテン越しに心地よい風が舞い込んできた。

その横で恭しくお辞儀をしながら骸は隼人の服のボタンに手を伸ばした。

「いい、自分でやる。それに坊ちゃまはよせといつも言っているだろ」

伸ばされた手から逃れると隼人は自分でパジャマを脱ぎ始める。

この屋敷の主である獄寺隼人はイタリア系の貿易商の息子で

まだ隼人が幼かった頃に両親を亡くしてからずっとひとりぼっちだった。

獄寺家の財産は莫大でこのイギリス王朝さえも一目置くほどだ。

しかし、それは表向きの話。

実際はマフィア等との関わりもあり、かなり危ない仕事もこなしていた。

「これは失礼いたしました隼人様。お着替えはおひとりで大丈夫ですか?」

「ああ、いいからお茶でもいけてくれ」

「かしこまりました」

骸はベッドの横のテーブルに置かれている

ロイヤルコペンハーゲンのティーセットに手を伸ばした。

<"ms>

骸がティーカップからカップに注ぐと薔薇の香りが漂った。

「今朝はローズティでございます。バラの香りをお楽しみください」

カップを受け取る隼人の首にタイを回して骸が結ぶ

「いつもながらお美しいキメの細かい肌と誘うような唇でいらっしゃます」

「ば、バカ・・・ちっ!」

隼人は手にしていたカップを落としそうになって慌てると

そのカップに骸が手を添えて、もう片方の手で隼人の背中を支えた。

「大丈夫ですか?隼人様」

「ああ・・・」

目の前にあった骸の顔を見て少し頬を染めた隼人は、骸の白い手袋をはめた手を掴んで

ベッドを下りた。

この六道骸が獄寺家の執事として働き出したのは

隼人の両親が亡くなってから間もなくのことだった。

それまでいたたくさんの家の使用人達は

隼人の両親が亡くなると、まるで示し合わせたように全員が去っていった。

そして口々に隼人に言ったことは

「呪われた家系が怖いのでやめさせてください」

隼人の両親の死因は変死だった。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
すごく嬉しいです。

やっとまた「69執事」が始まりました。
これは夏コミ用原稿です。
最後までここに掲載できるかどうかは疑問ですが
頑張りたいと思います。
では皆さん生ぬるい目で見守っていただけると嬉しいです。
ところでこれのオフって限定30冊とかでも大丈夫かな?
どうせ本にしたところで欲しくはないですよね~
小説だとページが多い分高くなるし・・・
厳密には売る分って20とかしかないかも(爆)
おま、何しに夏コミ参加するの?!とつっこまれそうです(笑)
それはもう皆様のステキ本をあさりにですわんvv

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2009年1月 8日 (木)

69執事 66(最終話)

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『お客様の出発』


「さあ、もう起きてください。お客様がもう発つようです」

「なんだ、どうせもう今更10代目をお見送りできないというのに」

骸が隼人のベッドで声をかけると

隼人は不機嫌な声を返した。

「だって、あなたが何とかしろと僕に命令したんじゃないですか」

骸はティーポットをテーブルの上に置くと隼人のベッドに座った。

「まあ、この状況を終わらせるにはお前の幻覚が一番だからな。

それにしてもお前、名演技だったな。」

「ああ、だってあの状況で上手く演じなければ全てが台無しですからね。でもまさかあの時あなたがこのベッドの上にいらしたとは誰も気づきませんでしたね」

隼人が立ち上がって窓に近づく。

外では使用人の犬と千種、クロームがお客を見送っていた。

骸がその場にいないことに気づいていても

誰も不満を言おうとはしない。

本来なら主を殺した相手を見送ることさえ不自然なのだが

主が大切にしていた客人を見送ることを3人とも当然だと思っていた。

「いいんですか?このまま放っておいても」

骸が隼人の背中に声をかける

「ああ、それよりも面白いと思わないか?あついが知ったらきっとただじゃ済まないだろうな」

「彼の執事の事ですか?それなら」

骸の言葉に隼人が振り返る

骸は言葉を切った。

「いいえ、それよりこちらに来てください」

ポンポンとベッドを叩く

隼人は導かれるままそこに座ると骸が隼人の肩を抱きしめた。

「途中で言いかけたことをやめるな、気になる」

隼人の背中を抱きながら

「彼は多分あれが幻覚だったと気づいていると思います」

すると隼人は骸から体を離して顔を見た。

「それじゃあどうして?」

「黙っているのかって?それは多分あなたに気があるからなんじゃないですか?」

「なっ?!」

真っ赤になった隼人の顎に手をかける

「でも、僕はあなたを手放したりはしませんけどね」

「骸・・・」

緑色の瞳がキラキラと揺らめく

「お前は俺が本当に死んだらあんな風に泣くのか?」

「さあ、それはどうでしょう・・・僕は今の方が興味があります」

骸の唇が隼人の唇を塞いだ。

窓の外では車に乗ったツナがふと隼人の部屋の窓を振り返った。

誰もいないのに風に揺れるカーテンを見つめていると

隣で雲雀がツナの肩を叩いた。

車が玄関の門に向かって走り出すと

庭に咲く薔薇の花びらが舞い上がった。

「さあ、坊ちゃんお客様がお帰りになりました。今日からまたいつもどおりです」

「何度言えばわかる。坊ちゃんとは呼ぶな!!」

「これは失礼しました隼人様」

そのまま2人はベッドに倒れ込んだ。



<おわり>


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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくださった方ありがとうございます。
すごくすごくがんばれます。

おかげさまで20,000HITを超えました。

本当にありがとうございます。

長く続いたこのお話も
とうとう終わってしまいました。
もっと続けても良かったんですが
とりあえずこれはここで終わります。
また機会があれば続編でも書きたいと思います。
終わってみるとちょっと寂しいような気もします。
お付き合いくださった方、本当にありがとうございました。

次回はまだ決めていませんが
多分シャマ獄になると思います。
お楽しみに!!

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2009年1月 7日 (水)

69執事 65

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『ボンゴレ10代目の使命』


「どうしよう雲雀さん、俺獄寺君のこと・・・」

ツナは部屋に戻ってからも雲雀から離れずに震えていた。

隼人を刺したときの感触が手に残っていて洗っても消えない。

「あなたは自分の手を汚したことがなかったから僕がやると言ったのに」

雲雀はツナの手を持って唇を寄せる。

「雲雀さん達の苦しみを今になって知るなんて、俺はボンゴレとして失格だね」

ツナは苦笑いした。

「でも、最後の手段として獄寺君は俺が直接殺ろうって決めていたんだ」

「なんだ俺って捨て駒なのな」

突然山本が奥から現れた。

「君になんか最初から期待してないよ」

雲雀が振り向くとツナは慌てて

「そんなことはないよ。山本がいてくれたからこういう結末が迎えられたんだ」

「けど、ちょっと惜しいことしたな。俺あいつ好きだったのに・・・」

山本が隼人を思い出して少し暗い顔をした。

ツナがまた思い出して大きな瞳に涙をためる。

それに気づいて雲雀が立ち上がった。

「さて、任務も終わったことだし、ここを出て戻ろうか僕らの並盛に」

「そうだな。もうあいつにも逢えないし」

山本も立ち上がるとツナは窓の外を眺めた。

綺麗に咲くバラの花の庭園で照れながら笑う隼人が

「10代目、このバラに綱吉という名をいただきました。どうぞ好きなだけお持ち帰りください」

と差し出された淡いピンク色のバラの花。

その色が隼人のグレーの髪にすごくマッチしていた。

まるでそのバラと隼人が一体であるかのように思えたのに

失ってみてはじめてその大切さに気づいた。

「あのバラもらっていってもいいよね」

「うん、並盛にもきっと似合うよ」

ツナの言葉に雲雀が応えた。

「綺麗なバラだな」

山本は見とれるように庭を見ていた。

「早くここを出よう」

雲雀の言葉に2人とも頷いた。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくれた方、本当にありがとうございます。
感謝しています。
いつもいつも励ましていただいて
この小説も長編ですがもうすぐファイナルです。
本当にありがとうございます。

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2009年1月 6日 (火)

69執事 64

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『かけがえのない絆』


夕食が一通り終わって食後のお茶を飲んでいた。

骸がツナのカップにお茶を注ぎに行くと

ツナはビクッとした。

「いきなり行くと10代目も驚かれるだろ、行くときは声をかけろ」

隼人がツナに気遣ってそう言うと骸は頷いた。

「ごめん、獄寺君」

ツナは申し訳なさそうに俯いた。

(俺、本当に獄寺君のこと殺せるのかな)

ツナの中での不安はどんどん大きくなっていく。

チラッと雲雀を盗み見ると雲雀は頷いた。

(どうしよう)

ツナが迷っていると骸が今度はツナの背中に手をまわした。

「どうなさいました?」

慌ててツナはカップをテーブルに落としてピンク色のテーブルクロスに茶色のシミが広がった。

「あ、ごめん」

ツナは立ち上がると隼人がツナに駆け寄ってきた。

「大丈夫ですか?やけどはしませんでしたか?」

ツナを気遣った言葉にツナは微笑んだ

「うん、大丈夫だよ。それより」

一瞬何が起きたのかわからなかった。

胸から生温かいものが流れている

これは俺の血?どうして・・・

ツナは懐に入れて置いたナイフを取り出して隼人の胸を刺したのだった。

「えっ?!10代目?なんで」

隼人から流れ出てくる赤い血が床に広がっていく。

「隼人様!!」

骸がよぶ声が聞こえたような気がする。

「なんだ10代目そう言うことでしたら言って・・・くださればよかったのに・・」

「だめ、獄寺君しゃべらないで!!死んじゃう!!」

「隼人様!!」

ツナが抱きかかえる手から骸が隼人を奪い取った。

「ああ、10代目すみません・・10代目のためだったら死ねると思っていたんですが

本当は死にたくない・・・死にたくないなんて・・・」

隼人の瞳から大粒の涙が流れた。

雲雀はツナを抱きかかえてその光景を無言で見つめている。

山本は目を見開いて隼人に駆け寄ろうとしたが骸に止められた。

「帰ってください。貴方達全員、ここから出て行け!!」

骸はいつもの敬語を忘れるほど取り乱していた。

隼人が目を閉じるとその体を抱いて方が震える。

ツナと雲雀は山本を従えて部屋を出て行った。

「どうして・・・どうしてこんなことに・・・」

骸は静かな隼人の唇を塞いだ。

<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくださる方も本当にありがとうございます。

何か熱があるので
文章がおかしかったらごめんなさい。
思考回路が停止状態です(汗)
とりあえずこのお話はもうすぐ終わりそうです。
ありがとうございます。

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2009年1月 5日 (月)

69執事 63

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『夕食の時間』


骸が夕食の支度を始めてから

夕食までは思ったよりも早かった。

おかげで隼人はゆっくりする時間もなくダイニングルームに出向くことになり

少し不機嫌だった。

隼人がダイニングルームに行くとツナと雲雀はまだ来ていなかった。

骸がイスを引いてレディのように隼人を座らせる。

「先に何かお飲みになりますか?」

骸が隼人の横に立ってそう尋ねると隼人は首を横に振った。

「まだいい」

そこにダイニングの扉が開いて犬が顔を出した。

「あいつにも夕食を与えるか?」

「ああ、ここへ連れてこい」

「ここにですか?」

「ああ、ここにだ」

隼人が答えると骸が眉間に皺を寄せた。

しかし犬はすぐに山本を従えて戻ってくる。

「そこに座れ」

隼人が端の席を示すと山本はニヤリと笑ってからイスに座った。

程なく雲雀が扉を開いてツナが現れた。

「ごめん遅くなっちゃったね」

「いいえ、こっちこそ遅らせてスミマセン」

隼人は立ち上がってお辞儀をする。

ふとツナは端に座っている山本に気づいて目を見張った。

でもすぐに何もなかったように席に座る。

山本はまだ笑っているが雲雀は不愉快そうにチラッと山本を睨んだ。

「さて、おそろいのようなのでディナーを始めますね」

骸がトレーを引いてきてテーブルの上に湯気が上がる。

誰もがお腹を空かせていた様子で皆に少しだけ笑顔が漏れた。

「あ、ゲストのご紹介が遅れて申し訳ございません」

骸がスープをサーブしながら山本の方に向き直ると

一同が山本へ視線を向けた。

山本は頭を掻きながらへラッと笑う。

「紹介って言われても困るのな」

「では僕からご紹介いたしましょう。こちらは」

「ちょっと待って!!」

骸の言葉を遮ったのはツナだった。

「ごめん、俺ちょっと彼のこと知ってるんだ・・・」

ツナはこの状況で嘘をつく気は全くないようだ。

「ほう」

骸の冷たい視線がツナに注がれるとツナは少し震えてきた。

横にいた雲雀がツナの肩に手を置くと、少しだけ安らいだ顔つきになった。

「なんだ、10代目のお知り合いの方だったんですか?」

隼人がツナに気を使ってそう微笑むとツナもホッとした。

「うん、ごめん・・獄寺君」

山本は立ち上がってお辞儀をした。

「いきなりでごめん。俺」

「もういいよ」

山本が何かを言おうとした言葉を雲雀が遮った。

それを合図に夕食が始まった。


<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくれた方
本当にありがとうございます。すごく嬉しいです。

あらためまして
あけましておめでとうございます。本年も引き続き宜しくお願いいたします。

何か新年早々親戚から風邪をもらって
帰ってきました。
嬉しくないおみやげだなぁ~
皆さんも風邪にはご注意ください。
鼻水がとまらん。。。。グスン。。。

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2008年12月28日 (日)

69執事 62

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『夕食の準備』

「骸今日の夕食は何だ?」

「ああ、申し訳ありません。僕としたことが夕食のことを忘れておりました」

ベッドの上で横向きに寝ている隼人の隣で髪を撫でながら骸は口づけた。          

「ふんっ」

隼人は目を閉じた。

「おや、もうお休みになるのですか?」

「ああ、疲れたから少し寝る。お前は夕食の支度でもしていろ」

骸は隼人に毛布を掛けてからもう一度その頬にキスを落とすと

立ち上がった。

「そうします。流石に少しお疲れですね。お休みなさい」

「骸」

ドアの方に向かって歩き出した骸の背中に隼人が呼びかけた。

骸が振り向く。

「10代目に夕食は1時間遅れると伝えるのを忘れるなよ」

「御意」

ドアの前に立って一礼をして骸がドアを開けて出て行った。

「たまには俺の命令に逆らえ、馬鹿野郎」

出て行ったドアの音を聞いて隼人は目を閉じたまま呟いた。

山本を犬が連れ出してから、隼人はもう一度骸にベッドに押し倒された。

山本に見られて隼人が興奮していたことが気に入らなかったと

言われた。

そう仕向けたのは骸のくせに、その後でまたたっぷりと泣かされた。

おかげで体がぐったりして立ち上がる気力すらない。

でも、あの時もしも山本が間に入らなければ

隼人は骸に殺されていたかもしれない。

隼人は毛布の中で胎児の様に体を丸めた。

「骸・・・お前の目的は俺の精液だけなのか?」

ふと、ツナの顔が隼人の脳裏を横切った。

(そう言えば朝食の時に10代目は震えていた。骸は10代目にも?!)

隼人は毛布に顔を埋めていた。



「ああぁぁぁっ!!ひばりさん・・・くぅぅぅん」

ツナが雲雀の背中にしがみつきながらぐったりすると

雲雀はそっとツナの唇に自分の唇をあわせた。

「失礼します」

唇を離したときに、ドアの向こうから骸の声がかかった。

雲雀は今までの優しい表情から一瞬にして厳しい表情に変わる。

ツナはまだ夢心地でソファーに横になっている。

雲雀が立ち上がってドアを開けた。

「おくつろぎのところ申し訳ありません。」

骸はチラッと雲雀の後ろに視線を走らせてから

すぐに雲雀へと視線を戻した。

散乱したツナのシャツで、そこで行われていた行為の予想がつく。

「何?」

雲雀は眉を寄せる。

「実は私のミスで本日の護夕食のお時間が1時間遅れてしまいます。我が主にお客様にお伝えするようにと仰せ使いましたので」

「ふうん、わかったよ。ところで君のご主人は元気?」

雲雀の言葉に骸も一瞬眉根を寄せた。

「はい、今は少しお疲れでお休みになっておられます」

「そう、それは良かった。」

「では、確かにお伝えしましたよ」

骸が出て行ってドアが閉まって雲雀がツナを振り返ると

ツナはソファーに起き上がって怯えるような瞳をしていた。

「さぁ、今度は僕たちの番だね」

雲雀がそう言いながらツナに近づくと

ツナは両手を伸ばして雲雀の首にしがみついた。

<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくれた方、本当にありがとうございました。
すごく嬉しいです。

トップのイラストをお正月用に変更しました。
一応年内は本日の更新をもって終了いたします。
1年間ありがとうございました。
感謝しています。

明日から冬コミですね~
私は2日目に一般参加です。
すごく楽しみです。

では皆様良いお年をお迎えください。

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2008年12月26日 (金)

69執事 61

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

『幸福なひととき』


今になって溶けるような口づけを与えられると

せっかくの決意が揺らぎそうだ。

ツナは切なげな瞳で雲雀の顔を間近で見つめた。

(雲雀さん・・・どうして)

いつもは義務のようなキスをするのに今の雲雀はどこか違う。

まるで与えるようなキス

すごく優しくて心の中に明かりが点っていくようだ。

抱えられた腕もいつもように強引ではない。

「どうして・・・」

ツナはそれを口に出すと雲雀は一層抱える腕に力を込める。

(俺、変だ・・・このまま雲雀さんと・・・)

雲雀の考えていることがわからない。

ただ、ひとつだけ言えることは

ツナは今、この時間がすごく嬉しい。

嬉しくて時間が止まれば良いとさえ思ってしまう。

「雲雀さん、大好き」

ツナが両腕を回すと雲雀はツナをソファーに押し倒した。

頬を包み込んでいた手が首筋を伝ってツナの体をなぞって下りていく。

雲雀の瞳をじっと見つめていると

雲雀もツナの瞳から目を逸らさない。

鋭く冷たい輝きの瞳だとばかり思っていたのに

こうしてよく見ると

宇宙のように深くて澄んでいる。

そしてキリッとして僅かにつり上がっていて男らしい。

「あっ」

雲雀の指先がツナの来ていた服をめくり上げると

白い胸がむき出しになる。

胸の両方に桃色に色づく乳首がまるで誘っているようで

いやらしく感じてツナは頬を染めた。

雲雀そこを口に含むと舌の先で転がす。

「あんっ」

ツナは鼻にかかった甘い声を漏らしてしまい両手で口を塞ぐと

雲雀の手がその手をどかした。

ツナが不思議そうに雲雀を見る。

「声が聞きたい」

雲雀にポツリと言われて

ツナは更に顔を赤らめた。

(どうしよう、何かすごくうれしい俺・・)

雲雀はツナの乳首を舌で突いたり、吸ったりして

次第にそこはぷっくりと膨らみを持ち、熟れた果実のように赤く染まる。

もう片方と比べると明らかに違っている。

ただ、もう片方も触って欲しいと言わんばかりに

ツンと尖っていた。

「雲雀さん・・・こっちも」

ツナが甘えるように雲雀の耳元で囁くと

雲雀の頭はもう片方へと移動して同じ刺激を与えてくれる。

今まで与えられていた方は風にさらされて

ツンと尖っている。

「ああっ!」

それをすぐに雲雀の指先がつまみ上げられて

ツナは声を漏らした。


<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送ってくれた方、
本当に嬉しいです。ありがとうございます。

次第にこのお話も終わりに近づいて来ました。
昨日ラストシーンを思いついて
書き留めました。
そうするとラストまで一気に進めたいところですが
ここはグッと我慢して
もう少しこのまま続けようと思います。
その分エロ増えます(汗)
単なる時間稼ぎかと思われちゃいますね。
ああ、もうすぐ今年も終わりますね。
今年は多分もう一回か二回くらいの更新で終わると思います。
ただ、予定は未定です。

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2008年12月25日 (木)

69執事 60

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『任務の失敗』


「どうやら失敗したみたいだね」

雲雀が携帯電話を切るとソファーでお茶を飲んでいたツナにそう告げる。

「雲雀さん・・・」

ツナは暗い瞳で雲雀を見上げた。

「あとは僕が直接やるか君が手を下すかだね」

雲雀の瞳が冷たく輝いた。

雲雀はいつでもツナの側にいるのに、時々見せる雲雀の冷酷な瞳に

ボスであるツナでさえも怯えるときがある。

そんな瞳を向けられると思わず震えてしまう。

「オ、オレがやるよ」

カチャカチャとカップをソーサーに置いた。

「俺ならならきっと獄寺君は油断するだろうしさ・・・」

ツナは視線をどこかに彷徨わせる。

雲雀は一瞬眉を上げる。

ツナはきっと骸が怖いはずだ。

あの車の中で何があったのかをはっきりと聞いたわけではないが

すごく怖い思いをしているのだと言うことだけは

ツナの骸に対する言動を見ていれば明らかだった。

雲雀はツナの横に座ると震える手に自分の手を乗せた。

俯いていたツナの瞳が雲雀を見つめる。

「大丈夫だよ。これでも俺強いし」

「それは知っている。君は僕の次に強いからね」

隣に座って手を取っても顔を見て微笑むわけではなく

むしろ突き放すような言葉。

しかし、それが雲雀の精一杯の優しさだと言うことをツナは知っていた。

雲雀の手に唇を寄せると雲雀が目を見開く。

ツナは口づけたまま雲雀を見上げた。

雲雀はそんなツナの頬を両手で挟んで自分の顔の前まで持ってくると

唇を塞いだ。

「あ、雲雀さん・・・今はだめだよ」

ツナは自分で煽っておきながらそんなことを言う。

「僕は君を守るための歩兵に過ぎないんでしょ。それならそれらしく利用すればいいじゃないか」

雲雀がキスの合間に言葉を吐く。

ツナは雲雀にそう思われていたことに更にショックを受けていた。

<つづく>




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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送ってくれた方ありがとうございます。
クリスマスも今日で終わりなのでお礼画像を変更しないとダメですね。
あとトップも・・・・

やっと60話です。
現在このお話は400字詰め原稿用紙で150枚くらいです。
なかなかの長編ですね。
お付き合いしてくださっている方、本当にありがとうございます。

あとカウンターがもうすぐ20,000HITになります。
20,000になったらお礼のショートストーリーでも書きたいと
思っています。
ありがとうございます。このサイトのカウントの速さに驚いています。

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2008年12月24日 (水)

69執事 59

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『守護者の役割』


山本は目を閉じた。

どうせ相手が見えないのであれば、目を閉じても同じ事だと考えた。

じっとして相手が襲ってくるタイミングを待っている。

目をとじた山本が素早く動いた。

踏み込むと刀がブンと風を切って鳴る。

次の瞬間にチャリンという金属音が響いた。

瞳を開けた山本の目の前に三つ叉の槍を構えた骸が立っている。

「もっと動揺するかと思いましたよ」

「悪い、俺は集中すると他のことは意外に見えねぇタチでな」

山本は昔、生まれながらにして殺し屋の資質があると

前のボンゴレボスに言われたことがあった。

それだけ戦闘に関して集中できるいうことだ。

幻覚を操っても相手がそれに惑わされることがなければ

あまり意味がない。

最初に山本が傷を負ったのは

相手が見えるという前提で戦いをしようと

思った上での意表を突かれたからに過ぎない。

「んっ?」

今度は山本の目の前にツナが姿を現した。

「山本、早く骸を殺してよ。何しているの?早く!」

山本は眉根を寄せる。

これが幻覚なのか現実なのかが判らない。

しかも相手は自分のファミリーのボス・・・

その後ろから骸がツナを狙って槍を構えている。

でも、迷っている暇はない。

一瞬の隙で骸はツナを刺し貫く勢いだ。

山本は迷わずにツナの前に出て骸に立ちはだかった。

骸の槍は山本の足を貫く。

絨毯の上にボタボタと赤い血が落ちて、山本がその場に崩れ落ちる。

骸が槍を山本の上から構えると

「やめろ!!」

大きな声が部屋中に響き渡った。

山本がかばった相手の声らしい。

山本がツナを見つめるとそこに立っていたのはツナではなくて隼人だった。

「ふっ、参ったなこりゃあ」

山本の口元が笑って隼人と骸を見つめた。

「俺が間に入らなければお前は主を刺していたぞ」

骸はペロッと槍の先についた血を舐めてた。

「あなたは絶対に間にはいるとわかっていました。幻覚かどうか判らないのであれば、どっちであろうと守るでしょう?あなたはそう言う方です」

山本は両手を広げて肩をすくめた。

「相変わらず趣味の悪いやりかただな」

隼人がそう言って山本の前に跪くと、その腕を骸が攫う。

「なぜ殺させないのですか?」

隼人は骸を睨みつける

「我が家で人殺しはごめんだ。もういいだろう。早くここを片付けろ」

すると骸は恭しく片膝を絨毯について隼人の手にキスをした。

「イエスマイロード」

「犬!すぐ来なさい!」

骸が怒鳴るとすぐに犬が現れて

倒れ込んだ山本を肩に担いで出て行った。

「終わりましたね」

骸が言うと隼人はそれを睨みつけた。

「まだだ」

<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいた方
本当にありがとうございます。
う、嬉しいです(涙)

何かバトルが苦手なので
簡単に終わってしまってゴメンナサイ。
もっと戦っている間の描写とかが上手に描ければいいなぁと思います。もっと色々と読んで勉強しないとダメですね。

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2008年12月22日 (月)

69執事 58

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

『幻覚使い』

「あなたはなぜそこにいるのですか?」

隼人がぐったりとベッドに倒れ込むと自分の衣服を整えながら骸が山本に問いかけた。

「だっていきなり攫われたら、未練が残るだろ」

とソファーで足を組んだ。

「攫ったのはあなたですよ」

「あはは、そうだったな」

山本は頭を掻きながら笑った。

「ても、いいもの見せてもらった。お前の主は見られるのが好きなのな」

それを聞いた骸が少しムッとした顔をする。

相手が誰でもそんな風になるわけではないのかと山本は考えた。

「少しオレにも脈があるって事か」

冗談交じりに言うと同時にベッドサイドのペーパーナイフが山本に向かって飛んだ。

それはカンッという鈍い音を立てて横に落ちた。

山本が持っていた刀らしきものが入った袋のままそれをたたき落とした。

「お前危ないだろ」

「残念です」

避けられて骸は舌打ちする。

「じゃあオレにもお前の主を抱かせてくれねぇか?」

「今度は本物のナイフを同時に何本も投げますか?」

鋭い瞳でそう言われて山本は苦笑いしてゆっくりと立ち上がった。

骸も隼人にベッドの上で毛布をかけるとそこから立ち上がって離れた。

向かい合う2人はお互いに鋭い目をしている。

「ここに来ている客人に用があるんじゃなかったんですか?」

骸が白い手袋をはめると山本は刀の袋をとって中から刀をとりだした。

「誰のことだ?」

「いつまでとぼけていられるか楽しみです」

「生憎、オレはお前の主みたいに痛いのは苦手なのな」

山本がクスッと笑う。

「僕の主をバカにするんですか?」

「いや、そういうのじゃないな。好きになった」

「これはこれはまた我が主は、困った色気を振りまいてしまったようですね」

「黙ってそいつを渡せばおとなしく帰るが」

「とんでもございません。僕はあくまで隼人様の執事ですから」

同時に山本の刀がうなると、骸が飛びながら避けてナイフを飛ばす。

「以外と強いな」

「当然です。執事たるものこれくらいできなくてどうしますか」

反撃を仕掛けた骸に山本がそれをかわす。

「あなたは僕には勝てない」

「そんなのやってみなきゃわかんねーだろ」

「そこまで言うならもう遠慮はしませんよ」

骸がそう言った瞬間いきなり景色が変わった。

今まで隼人の寝室だったはずなのに風景が変わった。

この部屋には見覚えがある。

豪華な壁やそこにかけられた絵の額・・・ボンゴレ歴代の写真

(ボンゴレ総本部?!)

山本がそれを見て眉根を寄せる。

「お前は幻術使いなのか?!」

問いかけてはみたもののそこに骸の姿が見つけられない。

次の瞬間山本は腕に強い痛みを覚えた。

よく見ると自分の腕から血が流れていた。


<つづく>


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読了、お疲れ様でした。
拍手を送ってくれた方、すごくすごーく嬉しいです。
ありがとうございます。

やっとバトルシーンなのですが
小説のバトルシーンは難しいです。どうやって表現したらいいものかすごく悩みます。
マンガも無理ですが(汗)
エロばっかりでも先に進まないからとりあえず
こんな感じです。
骸と山本のエロシーンが一瞬頭に浮かんで
ちょっとレアすぎてすぐにかき消しました(笑)
骸が山本にお仕置きは無いですよね~(汗)

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2008年12月21日 (日)

69執事 57

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『侵入者』

「ああ、むく・・ろ・・もう、やめ・・ろぉぉ」

「みっともないですね。まだ始めたばかりですよ」

「・・ざけん・・な・・お前・・と一緒にす・・るな・・あうっ」

「クフフフフ」

骸が笑いながら隼人の体を自分の足の上に乗せながら上下させると

隼人の体はガクッと前に倒れる。

それを両腕で抱えて唇を塞ぐと一層奥まで貫いた。

「んぐぅぅぅ・・・んんん」

隼人は一度閉じた瞳を見開く。

交わった部分から熱いしびれが押し寄せてくる。

このままでは気が狂ってしまいそうなほど

今日の骸は執拗に激しかった。

「ど・・うして・・」

ようやく離れた唇から隼人が漏らした。

骸は隼人を一度自分の上からベッドの上に仰向けに寝せると

顔を覗き込んだ。

「さあ、何となくです」

隼人は骸の瞳を見つめた。

「うそつき」

「ま、そんなことよりそこに四つんばいになってください」

「いやぁ」

「全く手がかかりますね」

骸は隼人のことを簡単にうつぶせにすると

腹から腕を入れて難なく四つんばいにしてしまう。

「あっ」

露わにされた尻が骸の目にさらされて

今更のように恥ずかしさに隼人は顔を枕に押しあてて隠した。

骸は隼人の露わになった蕾をゆっくりと指でなぞりった。

「さて、たっふりとここで僕を良くしてください。それがあなたの償いですから」

「んくっ」

隼人のそこがキュッ閉まると骸はまたそこに自分の舌を這わた。

続く快楽からどうすれば逃れられるのか

それともこのまま逃れたくないのか隼人自身にもわからなかった。

「なぁんだ、随分とすごいことしてんのな」

いきなり軽快な声に隼人がはじかれたように顔を上げた。

骸はそれでも舌を這わせたまま声のした方を見つめてる。

そこには山本武が窓に座って2人の様子を眺めている。
どうやら窓伝って進入したようだ。

「よせ・・・骸」

「いいえ、見せてあげましょう。彼はあなたのこんな格好を見たかったようですし」

「やだっ!・・・離せ!」

隼人が体をベッドへうつぶせになると

「手伝おうか」

声の主が近づいてくるのがわかった。

「いいえ、手出しは無用ですから、あなたはそこに座っておとなしく見学していてください」

骸が隣にあるソファーを目で指し示す。

隼人は冗談じゃないと思って顔を上げる。

骸から逃れようとすると腕を捻りあげられた。

「聞き分けがないと無理矢理ここで犯しますよ」

山本がヒューと口笛を鳴らした。

「随分と乱暴なのな。俺の方が優しいぜ。どうだ獄寺俺にしておけよ」

「いいえ、生憎と隼人様はこういうのがお好みなんです。その証拠にほうらここはもうはち切れんばかりです。どうです?」

骸の手が隼人の雄を握り込む。

何度も達しているというのに隼人のそこはすっかり硬く張り詰めている。

骸が武の顔を見ながらそこをペロッと舐め上げると今度は奪うように唇を塞ぐ。

隼人はいつの間にか山本がそこにいることなど気にならなくなっていた。

骸に潤んだ瞳でねだると骸はチラッと山本を見てから

「仕方ありませんね」

と隼人の体を貫いた。

「ああっ・・・くん・・うう・・・」

甘く鼻にかかった声を漏らしながら骸の首にしがみつくと

骸は山本を見て笑った。

同時に山本は眉間にシワを寄せた。

「畜生・・・」


<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送ってくれた方、本当にありがとうございます。すごく嬉しいです。

また、変態プレイで失礼しました(汗
一体どんな奴だよ~とかって思わないでくださいね。。。

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2008年12月19日 (金)

69執事 56

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『信頼』

雲雀はツナのいる部屋に戻ると

ため息をついて窓の外を眺めていた。

その様子をツナはソファに座って見ていた。

「君には困ったものだね」

窓の外を見つめたまま雲雀が口を開くとツナが顔を上げた。

「えっ?!」

「とぼけても無駄だからね。君は僕を信用していないみたいだね」

雲雀はまだ窓の外を見ている。

「俺は誰よりも雲雀さんのことを信用しているつもりなんだけど」

ツナが俯く。

目の前に置かれているティーカップに手を伸ばした。

「俺は雲雀さんが誰よりも側にいてほしくて・・だから同時に誰にも触れて欲しくないんだ」

雲雀は横にかかっているカーテンを掴んで窓の外を見つめて、黙っている。

「獄寺君ってああ見えてもすごく正直だよね。俺とは正反対・・かな」

ツナがかすかに笑った。

「ああいうのはツンデレっていうの?好きな相手にわざと冷たくしたりするの。俺のことは慕ってくれているけど、それって本当は・・・」

「好きなんだと思うよ」

ツナの言葉を遮って雲雀が口を挟んだ。

「誰よりも信頼し、尊敬しているからこそ彼は君のことだけを特別扱いしている。僕は最近そう思えてきたよ」

「ふぅん、な・・んか、ちょっと妬ける」

ツナがカップをテーブルに置きながら立ち上がった。

雲雀の方に歩いていく。

「雲雀さん、獄寺君のことが好きなの?」

「・・・・質問の意味がわからないよ」

雲雀はまだツナの顔を見ようとはしない。

ツナは雲雀の後ろに立つと背中から抱きしめる。

「雲雀さんもうここを引き上げようか」

雲雀の背中に顔を押しつけてツナが呟くと雲雀はその手に自分の手を重ねた。

「どこまでも我が儘な男だね、君って言う男は。でもこのままじゃ何もかも中途半端すぎないかい?」

雲雀の瞳がやっとツナを映した。

ツナも雲雀の瞳を見つめる。

「もうどうでもいいじゃないか?!」

ツナが半ばやけになりそう叫ぶと雲雀はツナを振り払った。

振り払われたツナは絨毯の上に転がった。

幸い毛足の長い絨毯なので体を痛めはしなかった。

「だから君はダメツナと呼ばれるんだよ。僕は君と恋愛ごっこをしにここに来た訳じゃない。任務は最後まで貫いたらどうなの?せっかく山本武という切り札まだ使ったくせに」

それを聞いてツナが顔を上げる。

「雲雀さん山本のこと知っていたの?」

雲雀がしゃがみ込んでツナの顎を掴んだ。

「当然だよ。僕には草壁という部下がいるのを忘れたの?彼が報告してきたんだよ」

ツナが雲雀の瞳を見つめる。

「このまま中途半端で終わらせる気は僕にはないよ」

「でも、どうすれば・・・」

「こうすれば簡単じゃないか」

雲雀がツナの唇に自分の唇を重ねる。

ツナの僅かに開いた唇の隙間に舌を入れるとゆっくりと歯列をなぞりながら

舌を絡め取っる。

濃厚なキスを仕掛けられてツナは雲雀のそれに酔って腕を雲雀の首に回した。

すると雲雀は唇を離してツナの両腕をゆっくりと外しながら。

「どう?」

「だめ・・・、雲雀さんは獄寺君にそんなことしちゃ嫌だ」

離れていく雲雀の体の服を掴んでツナは大きな瞳に涙をためた。

「甘いよ」

「甘くても、それは嫌!!最初は我慢しようと思ったけど、やっぱり嫌だ!」

ツナがとうとう涙を流した。

雲雀は眉根を寄せてそんなツナの背中を撫でた。

「じゃあ、君はどうするつもりなの?山本を使う?」

「どうしよう・・・・」

ツナが雲雀にすがるような目を向けると雲雀は口元を上げた。

「僕が何とかするよ」

ツナは雲雀に抱きついた。

「雲雀さん」

<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいてありがとうございました。
本当に嬉しいです。
エロ小説なのに読んでいただけて感謝します。

今回は雲雀とツナでした。
やっと本来のストーリーに戻りましたが
一方骸と獄はまだラウンド中です。
またそちらに戻る予定なのでご期待ください。エヘッ

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2008年12月18日 (木)

69執事 55

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※この小説は18歳以下の閲覧を禁止します。

『バスルームで』


骸は隼人の体中の精液を搾り取ろうとしているのだと考えるとゾッとした。

「やぁぁん・・・ゆる・・して・・」

泣きながら懇願しても骸の腕が緩む気配はない。

それどころか今度は口で首筋を伝って胸にたどり着くとピンク色に色づいた飾りに舌を絡める。舌先で突くように悪さをする。

蕾と同時に攻められると、やるせない欲望が下腹部に集中する。

そこからは既に先走りがあふれ出している。

触れてもらえずにビクビクと反応する。

隼人は自分の手を添えようと持っていくと、すぐにその手を払われた。

「いやぁぁぁぁ、くうん・・・・」

同時に蕾に挿れられていた指先が出し入れされる。

完全に頭の中が真っ白になり、隼人は泣きながら骸にしがみついた。

「はやく、ここも・・・して」

勃ちあがった雄を視線でさしながら隼人が骸に懇願するが

「いいえ、ここだけで達ってください」

骸は蕾にしか触れてくれない。

隼人はそんなのは無理だと首を横に振りながら骸の手首を掴んだ。

「あぁぁ」

骸がするりと隼人の蕾からスルリと指を引き抜くと隼人は物足りなさに声を上げた。

「仕方ありませんね。それなら特別にこれを挿れてさしあげます」

骸は自分の堅くなっている雄を服の上から隼人の尻に押しあてた。

隼人は骸のその熱に目眩を感じた。

ゆっくりとファスナーを下ろして自らの欲望を引き出すと

隼人の片足を自分の肩に抱え上げた。

露わになった隼人の蕾に押しあてる。

骸の雄が蕾にゆっくりと入り込んできた。

「い、いやぁぁぁ~」

指とは比べものにはならない質量のそれはボディソープの泡を利用して

意外に楽に滑り込んでくる。

隼人は両方の腕を骸の首に回して背中をぎゅっと抱きしめた。

「おやおや」

少し呆れたように骸は口元を上げる。

「ああっ!いやぁぁぁぁ!!」

一気に奥まで楔を埋め込まれて隼人は悲鳴をあげた。

同時に体がビクビクと痙攣させながら白い蜜を吐き出した。

「もう、達ってしまいましたか・・・」

冷静に隼人の雄を見つめながら指先で欲望をすくい上げて口に運ぶ。

ペロッとそれを舐めてから、

その唇で隼人の唇を吸うと僅かに開いた唇の隙間に舌を滑り込ませて舌を絡めた。

「ん・・くうん・・・んふぅ」

隼人は骸にしがみつくようにその首を抱きしめる。

骸は埋め込んだままの楔をギリギリまで引き抜くと一気に奥まで貫いた。

隼人の背中がしなると、骸の両腕が隼人の背中をしっかりと抱き上げる。

一度達して小さくなったはずの隼人の雄がまた大きくなり始めている。

骸は隼人の雄を手にとるとやんわりと握り込んだ。

するとまたそこがビクン動いて角度を上げる。

「んん・・ああ・・・いやぁ・・もっと・・」

隼人の花茎を握り込みながら蕾を楔でつかれて、隼人は無意識に腰を振っていた。

「はしたないですよ、隼人様」

骸が耳元で囁くと隼人の足を抱え直して律動を早めていく。

「も・・だめぇ・・・いっちゃ・・ぁぁう・・」

隼人がそう言うと骸も隼人を抱きしめた。

「ぼくもです」

隼人の耳元に掠れた骸の声が聞こえた


<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送ってくださって、本当にありがとうございます。
エロ小説ですが、読んでいただける方がいると思うだけで
がんばれます。

もう55話ですが、この小説は一体年内に終わるのでしょうか?
自分でもよくわからないまま長い割に内容が薄いストーリーで
反省しています(苦笑)
エロばかり濃くてゴメンナサイ。。。。
私変態なのかなぁ~と思っています(笑)
このお話の後は多分シャマ獄を書けたらいいなと思っています。
でもまだ終わりませんが・・・・

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2008年12月17日 (水)

69執事 54

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※この小説は18歳以下の閲覧を禁止します。

『長い1日』


部屋に帰ってから真っ直ぐバスルームに連れて行かれた隼人は

山本の家から続いている行為にすっかり疲れていた。

骸の腕にもたれたまま彼にされるがまま服を脱がされて

温かいシャワーを浴びさせられていた。

「おやおや、もうそんなにお疲れですか?」

骸の声に顔を上げると彼は服を着たまま隼人のためにスポンジを泡立てている。

そのスポンジを背中にあてられて洗われているとついウトウトとしてしまった。

「仕方のない方ですね」

骸は抱きかかえるように隼人を抱えながらそのスポンジをいきなり隼人のシンボルにあてて強く洗い出した。

隼人はパッと目を開くと

「あんな奴に触られたのですから、良く洗わないといけませんね」

ともう片方の手で花茎を持ち上げてその下にスポンジをあてる。

隼人は壁に手を両手をついて逃れようと動くとツルッと骸の手からそれが抜けた。

骸はその様子を口元を上げながら見て、今度は後ろ向きの隼人の尻の部分にスポンジをあてた。

やわらかなスポンジで双丘をクルクルとなで回されると

変な気分になってくる。

「骸・・やめろ」

隼人は骸の手首を掴んで止めたが、骸はもう片方の指先を双丘の狭間にあてて

ツーッとなぞられた。

「あっ・・・」

思わず鼻にかかる甘い声を漏らしてから振り向いて骸を睨んだ。

骸はまた微笑みながらその指先の動きを蕾の周りに集中させる。

「あん・・・う・・やだっ・・ああ」

立っていることができずに壁に手を突いたままズルズルと座り込もうとすると

骸の腕がしっかりと隼人を抱え込んだ。

「ここで僕を受け入れてくれますか?」

蕾に人差し指の第一関節だけ埋め込んでクリクリと回されながら

耳元で囁かれると隼人は骸に抱きついていた。

段々と何も考えられない。

体がだるいのに加えて与えられる快感にもう力が入らない。

ただ隼人の雄だけは元気よく上を向いている。

骸はいたずらな瞳で隼人を見下ろしながら

「風邪をひかれたら大変ですね」

と言いながらも、蕾に差し込んで指をもっと奥へと滑り込ませている。

「ああ・・んん・・・くはぁ・・」

シャボンの滑りを利用しながら骸の指がもう一本強引に入れられると

隼人の口からは鼻にかかった甘い声と涎が出続ける。

「やぁ・・・ぁん・・もう、ゆ・・るし・・て」

「いけません、今日はまだ始まったばかりですよ」

隼人は今日一日骸から解放されないことを知った。


<つづく>



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読了、お疲れ様でした。
拍手を送っていただいた方、本当にありがとうございます。ちゃんとチェックしてますので一言入れてくださると更に嬉しいです。

長いエロシーンなので一回ここまでで切りました。
しばらくエロシーンが続くと思いますので
苦手だと思われる方は読まないようにご注意ください。
自分でもかなり羞恥プレーです(汗

先日偶然アクセスしたら17777でした。
何かラッキーな気がしました。

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2008年12月16日 (火)

69執事 53

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。



『待ちくたびれた待ち合わせ』


「ああ、もう・・・やぁ・・・」

屋敷に戻る途中で骸は隼人を木陰に連れ込んだ。

隼人の体は本人の意識とは別に中途半端に反応していた。

骸は不愉快に思いながらも隼人を地面に下ろして隼人の雄に触れると

そこは難なく起ち上がる。

「あなたという方には呆れますね。そんなにあの男が上手でしたか?」

意地悪く口元を上げられると自分の痴態が余計に恥ずかしい。

隼人は体をよじって、地面に伏せると骸が後ろから覆いかぶさって耳元に囁いた。

「でも、僕はそんなあなたの下僕です。さあ、命令してください。そうすれば屋敷に戻る前に楽になりますよ」

隼人は目を見開きゆっくりと骸の顔を振り返る。

骸の唇は隼人の耳元を舐め上げ、くちゅという音が

一層隼人を追い詰めた。

「さあ、どうします?」

隼人は背中から感じる骸の体温に目を閉じた。

「ごちそうはお前にくれてやる」

「これはこれは、また大胆なおねだりですね」

骸は嬉しそうに微笑みながら隼人の体を仰向きにすると

隼人の雄の前に顔を寄せる。

「では遠慮無く」

隼人の顔を見ながら花茎を持ちながら先端に舌を這わせる。

そこからドクッと透明な蜜が溢れてくる。

骸はその蜜が溢れてくる割れ目を丹念に舐め上げると

今度は裏側を舐めながら根元までいきついた。

「あふっ・・・くっ・・・んん・・」

そこから袋を口に含んでやんわりと舌を転がす。

隼人は骸の髪を掴んでもだえた。

「あん・・もぅ・・だめっ・・」

隼人が掴んでいた骸の頭に唇を寄せると一度骸はそこから口を離して

隼人の唇へと移動して舌を絡める。

隼人の興奮状態も極限に達して骸のジャケットを鷲掴みにしながら

ねだり続けた。

骸はもう一度隼人の雄を口いっぱいに含むと思いきり吸い上げた。

「ああぁぁぁぁっ・・・くっ・・・」

隼人は骸の背中にしがみつきながらビクビクと体を震わせて果てた。

骸はしばらく隼人を口に咥えてから強く吸い上げて

口を離した。


骸に抱きかかえられて屋敷に到着すると

犬と千種が心配して庭に立っていた。

隼人のシャツが破かれている様を見て

「大丈夫ですか?」

と声をかけてきた。

隼人は笑顔で大丈夫だと言うと安心して仕事に戻っていった。

玄関の前には雲雀が腕組みして立っていた。

「へぇ、何していたの?」

骸が抱きかかえている隼人の姿をチラッと見た。

隼人は慌てて骸から離れると少し頬を染めた。

「バ、バカ何もねぇよ」

やけにあわてふためく姿がどこか可愛い。

雲雀はフッと笑ってドアを開けて隼人を通しながら

「約束したはずだけど、ずいぶん待たせたね」

と言うと骸が雲雀の正面に立った。

「本日は隼人様はどなたにもお会いになりません。申し訳ありませんが後日でお願いします。」

「人を待たせた上に後日だなんて、一体どういう仕打ちなんだろうね」

皮肉を言われても骸はとりあわず頭を下げた。

隼人は骸の横でそんな骸を黙って見つめると

雲雀はおとなしく部屋に戻っていった。

「さあ、温かいお風呂に入りましょう」

骸の口元が怪しく上がった。


<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいた方もありがとうございます。
すごく嬉しいです。

あああ・・・また濃いエロ小説です(汗
なんか毎回エロが入っているせいで進まないのかもしれないと少し反省しています。
骸がエロオヤジみたいで本当にスミマセン。。。
自分がエロオヤジなんだきっと・・・

でも、書いているときはエロいと思うんですが

書き終わってみてみると意外とそうでもないなぁなんて思います←自分どんだけエロいんだろう(汗

でも好きだし楽しいから良いですよね。って誰も「うん」なんて言わないよぉ~


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2008年12月15日 (月)

69執事 52

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※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止します。

『望まれない絆』

「や・・・め・ろ・・あっ、くう・・・」

隼人の体を山本の巧みな舌と指先が這い回り

両手首を拘束されたまま体だけをよじっていた。

それでもとうてい山本からの攻めからは逃れられずに

艶のある声色を漏らしていた。

「はぁ・・・もう・・みる・なぁ・・・んふぅ・・」

「お前・・・何かいやらしい体だな」

一番見られたくない部分に山本の視線が止まるのを感じて

隼人は懸命に両足を閉じようとしたが、山本に難なく足をとられて逆に広げられてしまった。

隼人のそこはすっかり反応して花茎は持ち上がり、先端からは先走りが溢れている。

その状態を見られて悔しさに涙がにじむ。

「良かった、お前こんなに気持ちよさそうで」

山本は逆にうれしそうにそこを手で掴む。

「やぁぁぁぁっ!」

隼人が暴れると山本は体重をかけて全身で隼人の体を押さえつけた。

「すぐによくなるぜ」

山本は隼人の雄に両手を添えると口に咥える。

隼人はヌメッとした感触に山本から逃げようとしても完全に体が動かない。

次第に息が上がり、快楽が押し寄せてくる。

こんな状態で達したくはない。

瞳を閉じて涙を流していると

いきなりドアが開いた。

「おや、そのごちそうは他の人にあげてはいけませんよ」

「お・・そい・・ぞ」

泣きながら侵入者の顔を見た隼人がそう言うと山本も口を離した。

「こんな時に入ってくるとは非常識な男だな。出て行け!」

「出て行けと言われて出て行くくらいなら、最初から来ません。それよりも我がご主人様をお返しください」

山本は組み敷いた隼人の顔を見た。

「こいつ?だめだぞ、こいつが欲しかったらオレに勝たないとな」

山本が立ち上がってまた刀を構えた。

「やはりあの方の差し金ですか」

骸も山本に向かい合う。その瞬間に小屋の景色が変わり辺りが黒い煙のようなものに

包まれ始めた。

「ん?!なんだこれは?お前は幻術使いか?」

山本が辺りを見た。

その隙に骸が動いた。

山本が斬りかかるがそこには誰もいなかった。

黒い煙だけがその風に舞う。

山本が辺りをキョロキョロと見回すが骸の姿が見つからない。

やっと黒い煙が無くなったときには、縛られて拘束していたはずの隼人の姿も消えていた。

「畜生!!やられたのな」

山本はそのまま床に座り込んだ。


<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
拍手を送っていたただいた方、本当にありがとうございます。
2日も休んでしまいました。ごめんなさい。。。


すごく寒くなりましたね。
皆さんも風邪などひいていませんか?
気をつけてください。

そう言えばブリーチの映画見てきました。
いつも思うんですが、ブリーチの映画は皆
卍解して戦うのが
すごく気持ちいいですvv
面白かったですよ。
来週はジャンプフェスタですねvv

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2008年12月12日 (金)