ディノ獄小説

2009年6月11日 (木)

20年桜 撫子桜-7(最終話)

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。


右にはディーノ左には雲雀が眠っている。

ディーノの肩の上にはなぜか雲雀が可愛がっている黄色い鳥がその上で毛繕いをしていた。

獄寺はその鳥に指先を向けてつつかせながら微笑んだ。

「こいつら無茶しやがるけど俺は2人ともうけとめてやるぜ」

鳥に向かって呟いた。

鳥は首をかしげて雲雀の肩に飛んでいく。

その鳥を見ようと寝返りをうつと雲雀と目があった。

(聞かれた?!)

獄寺は僅かに焦って苦笑いをしながら

「おはよう」

と言うと雲雀はフッと笑った。

「ねぇ、君は約束を覚えていたんだね」

雲雀の言葉に満開の桜の木が視界に広がった。

「20年前のか・・・俺は必ずお前の元に戻ってくる」

「この桜が咲き続ける限り待っていて欲しい」

その声は後ろから聞こえる。

(ディーノ?!)

獄寺は20年前に雲雀とディーノに同じ約束をしていた。

ディーノには両親暗殺の一件で雲雀には獄寺の家族の一件で

シャマルに記憶を消されてしまっていたが

満開の桜を見るたびに誰かと交わした約束がよみがえって来た。

「でも、それ記憶がなくなる前に2人同じ約束したってことだぜ」

ディーノが獄寺の髪を撫でながら呟いた。

「咬み殺す」

雲雀が獄寺の顎を捕らえた。

「おっと恭弥、それは俺のだぜ」

ディーノが同時に向き直った。

同時に2人が唇を重ねる。

獄寺はこれから先こんなことになるのかと思うと

複雑な思いだったがこうして3人でいられたら幸せだと心から思えた。

もう記憶なんか消さなくても大丈夫。

あの満開の桜を3人でいつか見に行きたいと思っていた。

<おわり>


にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!




読了、お疲れ様でした。
web拍手をおしていただいた方
本当にありがとうございます。愛してますvv

すみません
突然終わりました。
本当に書いていたら終わりが見えたので
ここで終わっておきます。(苦笑)

さて夏コミが当選して過去連載していた
「69執事」のオフを作るつもりです。
その改訂版をうPしていこうかと思います。
web小説のオフってどうかと思いますが
それが原稿の早道なのでそうします。
なんとか7月中旬までに終わらせる方行で進めたいと思います。
またお付き合いしていただけると嬉しいです。

| | コメント (0)

2009年6月10日 (水)

20年桜 撫子桜-6

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

一体今日は何時間裸のままなのかと思う。

いや、疾うに日にちは変わっているのだと獄寺は呆然と考えていた。

2人は飽きることなくそんな獄寺の体に唇を這わせている。

雲雀が腹から上で下はディーノのようだ。

何となく自然にそんな配置になっている。

2人になるとお互いに意識しているからか甘く囁く言葉が聞こえてこない。

無言で丁寧に獄寺の体への奉仕を繰り返す。

そのせいで獄寺が聞かされるのは聞きたくもない自分自身の鼻にかかった甘い声のみだ。

もういい加減喉がからからだった。

それに気づいたのか雲雀が横に置いてある水を口に含むと口移しで飲ませてくれる。

飢えた子供のように夢中で雲雀の口に吸い付くと

ディーノの舌打ちが聞こえた。

「隼人挿れるよ」

それだけ言うと足を持ち上げる。

雲雀はまだ口づけている。

獄寺は少しでも水が欲しくて雲雀の舌に舌を絡める。

同時に下から突き上げられて雲雀にしがみついた。

ディーノは乱暴に何度も突き上げてくる。

獄寺はついに雲雀から離れた。

「やぁ・・・も・・おねが・・ディーの・・ゆる・・あん・・」

掠れる声でそう言うとディーノが少しだけ満足そうに獄寺の髪をかき分けた。

雲雀の視線を感じると余計にただ見られている羞恥で体が熱くなる。

「ディーノ・・・やめ・・ああ・・くぅぅ・・んん・・」

次第に声が大きくなる。

すると雲雀は自らのものを出して獄寺の口に入れた。

獄寺はいきなり口に入れられたが逆にそれに吸い付いた。

ただ喘いでいる姿を見られているよりは

口から出る声を止められるこの方がましだと思った。

獄寺からは2人の表情は見えない。

一体どんな顔で同時に一人の男を抱いているのか

あまり考えたくもない。

だからわからない方がいいのかもしれない。

やがてディーノの動きが速くなると雲雀も獄寺の頭を掴んだ。

競うようにして2人は同時に欲望を獄寺の体にまき散らした。

温かいものが体にかかると獄寺はそのまま意識をなくした。

意識がない間、誰かが体を洗っているような感じがしていた。

とても心地よくて優しかった。

夢の中の出来事なのだろうか?

瞳を開くと真っ新な白いシーツの敷かれたキングサイズのベッドの上にいた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいて嬉しいです。
本当にありがとうございました。

ああ、ちょっと知識不足で・・・3人の場合どうするのか
よくわかりませんでした。
とりあえず獄寺君が気絶するくらいの快楽を2人に与えてもらいました。こんな文章で伝わったかどうか不安です。
快楽というより陵辱っぽいとか思いますよね(苦笑)
そこは多めに見てやってくれると嬉しいです。

| | コメント (0)

2009年6月 9日 (火)

20年桜 撫子桜-5

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。


えらいことになってしまった。

この2人はこんなところで意気投合する。

今まで気づかなかったけどこの2人は子供の頃から似ていたのかもしれない。

獄寺はふとそんなことに気づいた。

「ねぇ、聞いてるの?」

雲雀の声が耳元から入ってくる。

この男が言葉で責められるとは考えられない。

逆ならばあるかもしれないが、そう言う意味では2人は正反対かも知れない。

考えるとおかしくて獄寺はクスッと笑ってしまった。

「余裕あるね隼人・・・」

ディーノがその様子を見て口元を上げる。

こんな風に笑うときはきっととんでもないことを考えているに違いない。

耳元の受話器からは何も聞こえてこない。

雲雀は何をしているのだろう?

「おい」

獄寺は受話器に声を掛けた。

「あれ?彼はどうしたのかな?」

ディーノは受話器を持って直接電話口に出てみた。

「面倒だから君もここに来れば?君の言葉攻め俺も聞いてみてぇし」

ああ、そういうことかと獄寺が嘆息を漏らした。

「隼人も何か言ってあげなよ。早く来てディーノと一緒に俺を良くしてくれないともう満足でない体なんだからとか・・・」

「なっ、てめっ、何を!!」

ディーノの言葉に今更ながら首まで赤くなる。

「ほらほら隼人俺がキスしてやるから」

わざと電話の向こうに聞こえるようにチュッとキスをする。

雲雀がプツッと電話を切る音がした。

とうとう怒って切りやがった。

最初からディーノと雲雀では雲雀の方が分が悪いに決まっている。

獄寺はそう思ってディーノに体を預けていた。

ディーノはなぜかずっとニコニコと微笑みながら獄寺の体を仰向けにしたりうつ伏せにしたり人形のように自由に動かしながら獄寺のいいところを攻め続ける。

「あっ、はぁ・・・」

獄寺もいつの間にかディーノの愛撫に没頭し始めていた。

甘い声が掠れるほど漏れ続けている。

ベッドに仰向けになった瞬間人影に気づいて

獄寺はギョッとした。

「やあ、ずいぶんと楽しそうだね」

雲雀はつり上がった瞼の隙間からキラキラと瞳を輝かせて獄寺を見下ろしていた。

(本当に来るとは・・・でもどうしていきなり部屋に入れる?)

獄寺がそう思ったことをディーノが獄寺のいいところを舐めながら答えた。

「俺が鍵を開けて置いたのさ」

「あっ、やっ」

しゃべる振動がいいところに響いて獄寺は体をもだえさせた。

雲雀はまだ見下ろしている。

「みる・・な・・・」

獄寺はそれでも羞恥に体を丸めようとするがディーノに逆に開かれた。

「恭弥見てみろ、隼人はこんなに淫乱だぜ」

赤くぷっくりと腫れぼったい乳輪に尖った乳首、雄の先端からはとろとろと透明な蜜が溢れ出している。そとてだらしなく開いた唇の端からはヨダレが流れ出して瞳はとろんと潤んでいた。

「やあ・・・」

雲雀はそんな獄寺の唇を塞いだ。

優しいキス・・・この男は見かけによらず行為が優しいと獄寺は雲雀に抱きついた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございます。
すごく嬉しいです。

さて、こんな展開でまたごめんなさい(土下座)
もうダメです。変すぎです。
でもね獄寺君選べないんですよ。
一途な彼も良いけど選べない彼もありかなぁ~と
そうすると3人になってしまった(苦笑)

ところで夏コミ受かりましたvv
初参加です。いよいよ「69執事」
のオフ本活動開始です。
初の小説本作成です。(できるのか?!)
あれ話長いのと内容がちょっとあれなんでリニューアルしないといけないんですが
どうも一度書いたものを直す作業が苦手で、投稿とかもほとんどしていません。
というか全然か(笑)ブログは楽だね。
間違ったらこっそり後から修正がきくし(オイッ!)
オフが忙しくなったら止まるかも知れませんががんばります。

| | コメント (0)

2009年6月 8日 (月)

20年桜 撫子桜-4

ブログ村BL小説へのリンク



※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

獄寺は何度目かの絶頂を迎えながら窓の隙間が白っぽくなってきたことに気づいた。

ディーノにも少しだけ疲れが感じられた。

彼の金色の美しい髪も今は汗でぐっしょりと濡れている。

でも薄く開いた瞼からのぞく青い瞳は南国の海のように透き通っていた。

獄寺がグイッとディーノの腕を掴んだ指先に力を入れた。

ディーノはそれだけで少しだけ微笑んだ。

眩しそうに片手をかざして窓の方を見た。

だがすぐに獄寺に視線を戻すと数え切れないほどされているキスをもう一度落とした。

何度されても飽きることがないこの男のキス。

その形の良い唇と巧みな舌で何度でも酔わされる。

ディーノはたまに瞳を開けて獄寺がどんな顔をしているのか確認をする。

いつだって意地の悪い行為から始まるのに最後には溶けそうなほど甘い。

それはこの男に与えられた特権なのかもしれない。

獄寺は瞳を閉じたままその余韻に身を投じている。

何度していても飽きないディーノとの行為。

逃げ出しても自ら戻ってきてしまうのはそんな理由からなのか

それとももっと別の記憶と一緒に封じ込められた何か。

賑やかな携帯電話の着信音が鳴る。

その音に突然、長い夢から目覚めた気がした。

獄寺の携帯電話をディーノが手に取った。

今までとは違う顔でその電話の画面を見る。

携帯電話は鳴り続いている。

ディーノはボタンを押すと獄寺の耳元に受話器を押しつけた。

「おはよう。君、良い度胸してるよね」

「何の話だ」

雲雀だった。いきなりそう言われて獄寺は思わず不機嫌に答えた。

「あれから何か言ってきてもいいよね」

どうやら控え室から放置された雲雀は獄寺が何かを言ってくると思っていたらしい。

獄寺もシャマルとの会話で全て忘れていた。

「ごめん」

獄寺が小さい声でそう言うと

「何?聞こえないよ」

「あっ、ん・・」

ディーノがおもむろに獄寺の雄を咥えてしゃぶり始める。

獄寺が鼻にかかる甘い声を漏らしたことに

雲雀は気づいた。

「ああ、あいつがいるの。ふーん」

雲雀はそう言うと受話器の向こうで微笑んでいる雰囲気が漂った。

「じゃあ電話切ろうと思ったけどやめた」

「なっ!・・・やめっ・・・てっ・・・」

獄寺は2人に抗議しようとして失敗に終わる。

「耳からか直か隼人がどっちに反応するか試してみよう」

ディーノが電話口でそう言った。

「ふざけんな」

「いいね。負けないよ」

雲雀の意地悪な声がそう答えた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいて本当にありがとうございます。
いつも同じことばかりですが、嬉しいです。
もうこんな内容のない小説でも読んでくださる方がいると思うとがんばれます。
これはパラレルで大人なので獄寺くんのことを
いじめてます(笑)
本当にスミマセン(土下座)

| | コメント (0)

2009年6月 5日 (金)

20年桜 撫子桜-3

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。



ディーノのそこはまだ硬そうに閉じている。

獄寺の欲望を突き立てるにはあまりに狭すぎる。

いくら本人がそうしろと言っても多分このままでは無理だと獄寺は思っていた。

ふと視線の端にベッドサイドテーブルに乗ったガムシロップが目に入った。

ディーノを待ちながらアイスコーヒーを飲んでいた残りがガラスのボトルにたっぷりと残っている。ついでにコンデンスミルクもある。

獄寺はそれを手に取るとおもむろにディーノ雄にたらりとたらした。

「隼人」

いきなりヒヤリとした冷たさが体に落とされてディーノが獄寺を見つめて微笑んだ。

「良い考えだね」

いつもいつも自分ばかりがディーノに追い詰められているのに

ディーノは逆の立場になっても

微笑む余裕があるのが無性に悔しかった。

獄寺はその部分に自分の指を突き刺した。

ディーノの顔が少し強ばった。

やはり最初の痛みは感じるらしい。

ベタベタしたガムシロップだとかえって滑りが悪く感じて

獄寺は今度はコンデンスミルクを垂らす。

するとディーノ体のそこはまるで欲望を吐きだした後のように

白く濁ってぬるぬるになった。

獄寺の雄がドクンと質量を増した。

こんなことで興奮するなんてやはり自分は男であることが嬉しい。

ディーノの蕾に突き刺している指は今3本入ってくちゅくちゅと音を立てながらかき回す。

「あっ、・・・くん・・・」

いつもは自分が漏らしている吐息をディーノが小さくて短くはき出す。

ディーノがそこで感じているとなぜかいつも自分がディーノにされていることを思い出してその感覚が甦る。

同時にディーノの蕾に自らの楔を押しあててみると僅かにそこが吸い付いてきた。

「あああ・・・ディーノ・・・俺も・・・」

ディーノの中に入れながら自らも入れられることを想像すると

たまらなく腰がうずいてくる。

ディーノはそんな隼人に口づけて隼人の楔を抜き去ると

体制を逆にした。

「やっぱり俺は隼人に入れる方が好きだ。お前も入れられる方が良いみたいだな」

獄寺の蕾はまだ慣らされていないのにディーノはコンデンスミルクをそこに垂らすと

一気に差し入れる。

「ああああっ・・・ディーノ!!!」

獄寺が叫ぶように大きな声を上げた。

「そんなに欲しかったのかお前」

ディーノは突き立てた楔を獄寺の中でぐりんと回す。

「ああ・・んんん・・・やぁ・・」

獄寺は先程ディーノの中にいただけでもイキそうだったので

その刺激に耐えきれずに一気に自らの欲望をまき散らした。

ディーノはベタベタの自ら下肢を獄寺の体になすりつけながら

あちこちを愛撫する。

獄寺はおかしくなりそうなほど体はディーノを欲しがっていた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございました。
こんな小説で本当にスミマセン
もうとりあえず読んでいただけると嬉しいです。

| | コメント (0)

2009年6月 4日 (木)

20年桜 撫子桜-2

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。
また今回は少しだけリバ要素を含みます。苦手だと思われた方はここから引き返すことをおすすめします。

ベッドの上の布がこすれる音だけが部屋に響き渡っている。

ディーノは獄寺の唇を塞ぎながら慣れた手つきで

獄寺の着ていた服を全て脱がしていく。

ベッドの布団の上で体を器用に動かしながら

獄寺自身もその動作の手伝いをしている。

ディーノの指先は服をはぎ取りながらも獄寺を喜ばせることを怠らない。

口からは彼の舌が獄寺の口の中の感じやすい上顎の部分を丁寧になぞっている。

足は曲げながら上手に膝で獄寺の袋を刺激する。

一糸まとわぬ姿にされてまじまじとその体を見下ろされると

今更ながら恥ずかしさがこみ上げて思わず両手で胸と雄を隠した。

ディーノはその両手をやさしく掴んでその手の甲に唇を押しあてる。

その仕草が何とも照れくさくてディーノから顔を背けると

口づけた手の先からディーノの唇はいきなり

まだおとなしくしていた獄寺の雄へと降りた。

そこから顔を見上げられてキラキラと光る瞳が逆に獄寺を刺激する。

なんとも嫌らしい舌使いで獄寺の花茎に手を使わずに舐めあげている。

獄寺が視線を向けるとその姿が目に飛び込んで来て

自らの欲望が満たされていく様がよくわかった。

驚いたことにディーノは自らの尻を獄寺の顔の部分持ってくる。

ディーノのまだ見たこともない秘密の部分が目の前に蠢くのを見て

獄寺はそこに指先を伸ばした。

ディーノの蕾はピンク色でキュッと硬い。

双丘を両手で割り開くようにしてそこに舌を這わせてみると

獄寺の雄を咥えたディーノが強く吸い上げて

ジンとした刺激が獄寺の背筋を走った。

ディーノのプレイはいつだって新しくて刺激的だ。

そのために今日は自らの秘められた箇所を獄寺の前に晒しだしている。

獄寺がディーノの蕾を舐めながらゆっくりと人差し指を入れていく。

するとディーノは獄寺の花茎と袋を同時に口に含んだ。

思わず獄寺は体を反らせてディーノの蕾から離れる。

しかしディーノは足で獄寺の顔を挟んで動けなくしてしまった。

チロッとその足の付け根を舐めると同時にディーノも同じことをする。

今度は蕾に指を入れるとディーノもまだ触れていなかった獄寺の蕾にいきなり指を埋め込んできた。

「ああっ!いゃぁ!」

獄寺はいきなり大きな声を上げるとディーノは

「隼人が俺に入れてみなよ」

と口元を上げて微笑んでいる。

ディーノの足を片方持ち上げるとすっかり起ち上がっているディーノの雄の奥に

少しだけ緊張を隠せない秘めやかな窄まりが見えた。

獄寺はそれだけで興奮していた。

「おれ・・・が・・・」



<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!




読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。

ごめんなさい(土下座)。。。
いえディノ獄に変わりはないのですが
プレイの部分にリバが発生してしまいました。
Dノさんはどっちでもいけそうなタイプなのでつい・・・出来心です
お許しください。

| | コメント (0)

2009年6月 3日 (水)

20年桜 撫子桜(なでしこざくら)-1

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

シャワーを浴びてからミネラルウオーターのボトルを冷蔵庫から取り出して

窓辺のソファに座ってそれを口に含んだ。

喉を通る冷たい水が火照った体に心地よかった。

ディーノはまだ帰ってこない。

早く帰って抱いて欲しかった。

何もかも忘れられるほどいたぶられたかった。

獄寺はそんなことを考えている自分がおかしくて僅かに口元をゆるめてソファに体を沈めていた。

静まりかえった部屋に人の気配を感じたのはそれから間もなくのことだった。

ドアを振り返った獄寺の翡翠の瞳には

金色の髪をした碧眼の美青年が映し出された。

まるで映画のワンシーンのように間接照明の淡い光に照らされた顔は

古代ローマの彫刻のように美しい。

彼は言葉もかけることもなく獄寺のもたれかかっているソファーの横に座った。

獄寺の横にもたれかかると僅かにアルコールの臭いがする。

「酒臭せぇぞ」

獄寺の言葉を聞きながらその銀色の髪に手を伸ばしてきた。

まだ声を聞かせてはくれない。

獄寺はその瞳を真っ直ぐに見つめていた。

キラキラと宝石のような瞳で見つめ返されて僅かに目を細めると

ディーノはその唇を塞いだ。

柔らかい唇が重ねられると僅かに開いた唇の隙間から酒の香りのする舌が

獄寺の舌に絡まってくる。

極上のシャンパンの香りのするディーノの舌の動きだけで

獄寺の理性を少しずつ取り除いていく。

「・・・うっ・・・ん・・・」

獄寺はぐったりとした体をディーノに預けると

ディーノはその唇を離した。

ソファーから立ち上がると獄寺の体を抱き上げる。

まるで王子がお姫様を抱きかかえるかのような仕草に獄寺はとまどいを覚えた。

不安定な腕の中から広いベッドに運ばれて下ろされると

ディーノは覆い被さってもう一度キスから始めた。

日付はもう変わっているはず。

明るくなるまでの時間もきっと限られているが

今の2人にはそんなことはどうでも良かった。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいて嬉しいです。
本当にありがとうございますvv

さて、このお話も意外に長いものになりました。
既に長編になっております。
長い小説は書きながら愛着がわいてきて
どんどん長くなる傾向があります。
そろそろ終わりを考えておりますがうーん。。。。

あ、夏コミ近いですね。
今後自分はREBORN!ジャンルはマンガじゃなくて
小説で参戦しようかと考えています。
でも校正とかかなりめんどいから無理かなぁ~

WJ読みました。
ネクタイ結べない山本と10代目・・・あれっ?並盛の制服って
ネクタイじゃなかったでしたっけ?
細かい突っ込み入れたくなりました(笑)

| | コメント (0)

2009年5月 8日 (金)

20年桜 薄墨桜-8

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「殺し屋?なんだそれ」

「家柄が家柄だけにいろんな方面から煙たがれることも多いんです。ここキャバッローネには特別なチームが在籍しています。もちろんディーノに近づく子供の一人一人まで調べているわけで、そのアネモネという子供の素性もわかってやした。」

獄寺の両方の目が見開かれる。

ロマーリオは穏やかに続けた。

「最初に現れたときからわかっていて警戒はしていました。屋敷を訪れた彼は初めて牙をむいた。それをディーノは気づかなかった。」

「彼?少女じゃねぇのか?それで殺ったのか?」

「いいえ、生きていますよ」

ロマーリオの視線が真っ直ぐに獄寺に注がれた。

「あんたは全てご存じかと思っておりやしたが・・・だからディーノのひどい仕打ちにも耐えていらっしゃるのだと」

ロマーリオは獄寺の手首を掴んだ。

「えっ?!」

獄寺の瞳が恐怖に揺れた。

「どうする気だ・・・」

「どうもしやせん。ただ、あんたには一生ディーノの側で償っていただきやしょう」

「何の話だ。どうして俺が、似ているだけで?」

獄寺の手首を掴んだロマーリオの手の力が強められた。

「どうしてですって?今言ったばかりですけど。キャバッローネには色々なチームがいると、まだしらばっくれるんですか?アネモネ」

「俺は知らない」

獄寺にロマーリオが詰め寄ってくる

「そうでしたか、どうやらあなたの記憶が失われたというのは本当らしいですね」

「・・・っ・・・」

ロマーリオの手が獄寺の頬を掴んだ。

そこに顔が近づいてくる。

「俺をどうする気だ」

「言ったでしょう。一生ディーノの側から逃がさないと」

今まで優しかったロマーリオの瞳が急に冷め切って見えた。

近くで見るとこの男の瞳はひどく冷めきっている。

それこそ殺し屋のような瞳の色だった。

獄寺はそんなロマーリオの瞳をじっと見つめていた。

「・・・んっ?・・・」

獄寺の唇をロマーリオが塞いでいた。

しかしそれはすぐに離れた。

「いけやせん。つい・・ディーノに知れたら殺される・・・でもあんたの瞳は危険ですな」

「てっめぇ!」

獄寺は手の甲で唇を拭うとロマーリオから離れた。

「もう行きやしょう。ああ、くれぐれもここから逃げ出すなんて考えちゃいけやせんよ」

そう言うと部屋を出て行った。

しかし、獄寺の気持ちは決まっていた。

一生ディーノの側にいることなんて多分できない。

俺には取り戻さなければならない大切な記憶があったはずだ。

携帯電話を探し出すとメールを打った。

するとそれを待っていたように返信メールが来た。

「すぐにそこに行く」

メールにはそう書かれていた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございます。
すごくすごーく感謝しています。

さて、ロマ獄っぽい展開失礼しました。
獄寺君の顔を見ているとみんなキスしたくなっちゃう
魔性の男。。。。(笑)
いつかそんなパラレル書きたいなぁ~

| | コメント (2)

2009年5月 7日 (木)

20年桜 薄墨桜-7

ブログ村BL小説へのリンク



※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

この別荘に滞在している間毎日、ディーノはアネモネと会っていた。

しかし、アネモネは決してディーノがいる別荘へは来ようとはしなかった。

ディーノも少しだけ不思議に思ったが大して気にもしていなかった。

そんなある日一度だけアネモネが別荘に遊びに来た。

「めずらしいね。入ってよ」

ディーノは嬉しそうにアネモネを部屋へ案内すると

アネモネもディーノの後ろからついてディーノの部屋に入った。

「何して遊ぶ?ゲームする?」

「ディーノが一番好きな遊びが良いな」

ディーノはふと今日のアネモネはいつもより元気がないような気がした。

でもそう言いながらディーノとゲームを始めるといつものアネモネに戻っていて

すぐにそんな心配はなくなっていた。

「そろそろ帰るね」

まだ時間もそう遅くはなかったがアネモネは急に立ち上がった。

「え、まだ大丈夫じゃない?」

ディーノはアネモネに帰られてしまうと寂しくて引き留めた。

「何なら今日は泊まっていってよ」

「それは・・・」

ディーノの提案にアネモネはとまどっていると横から見かねたロマーリオが声をかけた。

「親御さんへは私が連絡しやすからどうです?今日はひとつディーノにつきあってくれやしませんか?」

実は今日の2月4日はディーノの誕生日だった。

アネモネはそれを覚えていてわざわざ遊びに来てくれたのだった。

「うん、それなら今日だけ。でも家には自分で連絡するから」

ディーノは嬉しそうにアネモネに抱きついた。

「グラッチェ、アネモネ」

そう言って頬にキスをするとアネモネは真っ赤になってディーノを引き離した。

「なななななななにをする!!!」

明らかに動揺するアネモネは一段と可愛らしかった。

ディーノはこのときからアネモネにほのかな愛情を感じていた。

楽しかった誕生日から2日が過ぎて

急にイタリアの父親から別荘を引き上げるように通達が入った。

ディーノはアネモネに連絡しようとしたが

いざ連絡を取ろうにも、今までいつもアネモネからの一方的な連絡ばかりで

ディーノはアネモネへの連絡先を知らなかった。

会いに行こうとしたところ突然ロマーリオに遮られた。

「どうして?!」

「時間がありやせん」

ロマーリオはそう言ってディーノを無理矢理車に押し込みこの別荘を後にしたのだった。

それ以来、ディーノがその別荘に行っても

アネモネの姿はなく、そのまま何年も会うことがなかった。



「何で急に引き上げたんだ?」

獄寺はロマーリオに尋ねた。

「殺し屋の一味だったんでさぁ」

ロマーリオの言葉に獄寺は持っていたフォークをテーブルに落として

派手な音を立てた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいて感謝しています。
すごく嬉しいです。
さて、ディーノの過去の話になってしまいました。
色々と絡み合ってホストがどこへやら・・・
いやいやまた戻りますのでもうしばしお待ちください。

| | コメント (0)

2009年5月 5日 (火)

20年桜 薄墨桜-6

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「お父様もお母様も嘘つきだ。僕は出て行ってやる!!」

「お待ちください!!ディーノ!!」

ディーノは南フランスの別荘にいた。

両親が久しぶりに揃って休日を取れたからと言って

家族でバカンスを楽しんでいた。

しかし父親に急な国賓がイタリアに来るから戻れと言う連絡が入り

父親は戻らなければならなくなった。

せめて母親と2人でと思っていたら

今度は母親にも急に親類に病人が出て帰国を強いられた。

ディーノが遊びから戻ってくるともうそこには両親の姿はなかった。

ディーノが楽しみにしていた両親との休日がなくなったことはこれが最初ではなかった。

いつだって必ずこんな風に突然両親はいなくなった。

幼かったディーノはこんな家に生まれなければもっと楽しく両親と一緒に暮らせたのにと

泣きながら別荘を飛び出した。

ロマーリオが止めるのも間に合わずにディーノは走って行ってしまった。

「どうせ腹が減れば戻ってくるでしょう」

ディーノが出て行ったことも1度や2度ではなかった。

ロマーリオも最初は手をつくして捜していたが、最近ではそう言って探しに行かない。

これまでも気が済むとディーノはずくに戻ってくる。

それ以前に絶対に遠くへは行かないのだ。

この日もディーノは飛び出して別荘から10分くらいの港まで走ってきた。

青い海とそこに浮かんでいる色とりどりの貿易船や客船を眺めながら

ディーノは行き交う人に突き飛ばされてしまった。

「あっ!」

よろめいて転ぶと膝から血がでてしまい、ディーノはそのまま地面に座り込んでいた。

「痛いの?男のくせに情けねぇ奴」

そう言われて顔を上げると目の前にエメラルドグリーンの瞳が飛び込んできた。

キラキラと日の光を反射したその瞳は笑っている。

「誰?」

「誰でもない。丁度良かった。行こう」

そう言われて手を取られた。

ディーノと同じくらいかそれとももう少し幼く見える

大きなエメラルドグリーンの瞳とプラチナブロンドの髪、白い肌と華奢な体つきのその子は上下お揃いの洋服を着ていてどこかの良い家柄の子供に見えた。

「僕はディーノだよ」

「ふうん、ディーノ?どこの子?」

「あの森の近くの別荘だけど」

「あああのお城の子なんだ」

手を引かれて連れてこられたのは港からはそう遠くはない店の前だった。

「ちょっと待ってろ」

その子はディーノを待たせて店にはいるとしばらくして出てきた。

もう一度歩き出して、今度は小高い丘がある草原にやってきた。

「はい、見せて」

小さいのに落ち着いた仕草でディーノを座らせると膝の傷を見た。

さっき買って来た袋から消毒液と絆創膏を取り出して手早く手当てしてくれた。

「ありがとう」

「もう泣くなよ」

「ねえ君、女なのになんでそんな風にしゃべるの?」

「大きなお世話だ」

「じゃあせめて名前教えてよ」

「そうだなアネモネ」

「アネモネ?明日またここで会える?」

ディーノが訪ねるとアネモネが頷いた。

ディーノは立ち上がって周りを見回した。

「ねえ、ここはどこ?」

「お前なぁ、それで明日どうやってここに来るつもりだったの?」

「ロマーリオに連れてきてもらう」

「はぁ?誰?」

「僕の友達」

「ふうん、そうか。仕方ねぇ送ってやる」

「本当?!じゃあうちにおいでよ」

「それはやめておく」

妙に大人びた口をきくその子をディーノは始めて出来た同じ歳くらいの友達だと思っていた。


<つづく>



にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!




読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
更新が遅れてごめんなさい。
休みになると遊び回っているのとオフ原稿に追われてなかなかこっちがおろそかになってしまいます。

| | コメント (0)

2009年5月 1日 (金)

20年桜 薄墨桜-5

ブログ村BL小説へのリンク



※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止さていただきます。

一人で過ごす時間は長い。

獄寺は食事を終えてからベッドの上で転がって雑誌を見たりテレビを見たりしていたが

すぐに飽きてしまった。

日の光はまだ海のずっと高い位置にある。

獄寺は窓が一望できるソファーに座って一面に広がる海を見た。

まだ日のある時間にこの景色を眺めるのは初めてだ。

最初の夜にディーノとここに座ったときには

暗かったのにあまりの見事さに息を飲んだ。

昼間は一段と素晴らしい景色を見せる。

遠く沖合に浮かぶ大型客船は日本の船ではなさそうだ。

真っ青な海の中心に白いラインを引いて進んでいく。

時々風が運んでくる潮の香りとカモメの鳴き声

その景色を眺めると少しだけ時間を忘れることができた。

「獄寺さん、獄寺さん」

誰かが呼ぶ声で目を覚ますと

窓の向こうは真っ赤な夕焼けに染まっていた。

これもまた見事な光景である。

水平線に大きなオレンジ色の太陽が水面に映り

何ともいえない色合いを演出している。

獄寺を起こしたのは朝食を運んだロマーリオだった。

昼食を摂らなかった獄寺のために少し早い夕食の準備が整っている。

海を眺めながらあまりの静けさに眠ってしまったようだった。

獄寺はしばらく夕日を眺めてから夕食が支度されているテーブルに座った。

ロマーリオはレストランのボーイのように椅子を引いて待っていて獄寺が席に着くと

椅子を戻してくれた。

「ディーノは?」

夕食までには戻ってくると思っていたのに姿が見えないのでそう聞いた。

「今夜は戻らないのでよろしくといわれておりやす」

テーブルの食器に食べ物を次々とサーブしながらロマーリオが答えた。

「ふうん」

獄寺はそう答えながらもこれはチャンスだと考えていた。

幸いもう手錠も外されているし、洋服も全て返してもらっている。

ディーノも獄寺がもう出て行かないと言ったから安心したのだろう。

ただ、いつまでもひとりでここで待っている気にはなれなかった。

退屈すぎる。

「ところで、少し話してもいいか?」

獄寺がロマーリオに尋ねると、ロマーリオは「何でしょう?」とクビを傾ける。

「朝言っていた少女のことが聞きてぇ」

「それは・・・・」

ロマーリオは言いずらそうに視線を彷徨わせたが、獄寺はロマーリオの答えを待っていた。

ロマーリオは渋々口を開いた。

「あれはまだディーノが5歳くらいのときずさぁ」


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!



読了、お連れ様でした。
web拍手を置いていただいて
すごく嬉しいです。ありがとうございます。

さて、もうすぐスパコミですね。
私も参加するんですが新刊がない。。。
雲雀さんの誕生日なのでお祝い本無配で作りたいと考えています。
でもどうなることやら。。。

| | コメント (0)

2009年4月30日 (木)

20年桜 薄墨桜-4

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ディーノがいなくなっても彼の部下らしい

黒いスーツの男は数人残っていた。

朝食を運んできた中年の男性に獄寺は声をかけた。

「あんたこの間も見かけたけど、名前は?ディーノの何?」

「ロマーリオ」

どうやらそれがこの男の名前らしい。

朝食の乗ったトレイをテーブルに置くと獄寺の手錠を外す。

「いいのか?」

獄寺が心配そうにロマーリオと名乗った男の顔を見た。

ロマーリオは獄寺の背中にきれいに洗濯されて畳まれていたシャツを取ってかけてやる。

「すいやせんね。あのお方は本当は素直でいい方なんですけど、あなたを失うのがよっぽど怖いんだと思いやす」

コーヒーをポットからカップに注いでいる。

獄寺はそのカップにミルクを入れる。

「古くから奴を知っているのか?」

「はい、子供の時分から知ってやす。あのお方はキャバッローネ財閥の一人息子なんでさぁ。俺はその世話役でして。両親よりも身近な存在といっときましょう」

「キャバッローネ?!」

獄寺が驚くのも無理はなかった。

キャバッローネといえば世界でも有数の大財閥である。

そんなところの御曹司がどうしてホストなんかしているのかと

ロマーリオを見た。

するとロマーリオはそれを察したように

「ずっと孤独な生活をおくってくられて俺たち部下しかあのお方の本当に心許せる相手がいなかったんでさぁ。近寄ってくるもの誰もがあの方のバックのキャバッローネの財力に惹かれて集まってくる。そうすると結局はそれだけのつきあい方しかなくて、あなたのように本気でぶつかってくる相手もいないんでさぁ」

「孤独?」

ロマーリオは頷いた。

獄寺の緑色の瞳を見つめる。

「あんたのその瞳は子供のころ彼が大好きだった少女と同じだ。あれもすごくディーノには可愛そうなことだった」

ロマーリオがそう言って窓際で海を眺める。

「あ、そうだここもキャバッローネの所有する企業の経営するホテルだから、難なく部屋が使えるわけだ」

ロマーリオはそう言うと

「少ししゃべりすぎました。これ以上は怒られちまうから」

と話の途中で出て行ってしまった。

獄寺は別に興味もなかったが、ディーノがそんなに大物の息子だとは想像もしていなかった。

だったらなおさら自分はディーノとは一緒にいてはいけない気がする。

いずれきれいな女性と結婚して家を継ぐであろう。

イタリアでは男同士でも珍しくはないが、それも一般の話で家督とか家系が関わるとそうもいかない。

ディーノはロマーリオが言いかけた少女に獄寺が似ていたから

可愛がってくれたに過ぎないのだと改めて現実を知らされた気分だった。

「これ食ったら出て行けるのか?これは俺なんか早く出て行けとあいつの部下の警告なのか?」

獄寺は右手にフォークを持ったままテーブルに頬杖をついた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいてありがとうございます。
すごく嬉しいです。

なんかちょっと話が入り組んできました。
これ単純なホストの話じゃなかったのかよーとお思いの方
実はちょっとだけ深さがあります。
けどすぐに解けるのでご安心ください。

| | コメント (0)

2009年4月28日 (火)

20年桜 薄墨桜-3

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

深夜、夜風が頬をかすめて

その肌寒さに目を覚ました獄寺は

隣に寝ているはずのディーノがいないことに気づいた。

ベッドに起き上がり月明かりの窓が開いているために

夜風が吹いたのだと気づいた。

その開かれた窓の向こうのテラスにディーノがいた。

獄寺は長い鎖の音を立てないように窓に近づいた。

「そんなはずはないじゃないか、俺はいつだったあんたのいいなりだ」

ディーノの甘い声が聞こえてきた。

それはまるで恋人に囁くように甘い旋律で電話していた。

獄寺の心臓がドクンとはねた。

そのまま元いたベッドに戻ると毛布を引き寄せて頭からかぶった。

ディーノは仕事柄女性にはいつだって優しくて甘い言葉をかける。

そういえば獄寺にも同じなのかもしれない。

「別にどうだっていいじゃねぇか、そんなこと」

獄寺は自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

「何がいいって?」

毛布をめくってのぞき込む端正な顔立ちに一瞬だけ獄寺は目を見張る。

「てめぇには関係ねぇ。早く帰れ・・・俺はどこにも行かねぇ」

「冷たいねぇ」

ディーノは隣で獄寺の煙草に火をつけた。

一口吸ってそれを獄寺に渡すと獄寺はその煙草を美味しそうに吸った。

「けど、やっと隼人が俺から離れないって宣言してくれたから俺も気が楽になったな」

ディーノの指が獄寺の顔にかかった髪を丁寧にかき分ける。

月明かりに揺れる瞳が獄寺の緑色の瞳をのぞき込む。

吸い込まれるように瞳を閉じると程なく唇に重ねられた柔らかい感触。

この口づけは子供に与えるように甘く優しい口づけ。

本当に全く読めない。激しさと優しさが海のように変わる男。

だった一言の言葉でこうも変わってしまうとは・・・それともこれは電話を聞かれたと思って警戒しているのか?

どっちみち関係ねぇ。

「隼人、明日一回俺は帰るけど、お前はしばらくここにいてもらう」

頭を撫でながら睦言のようにそんなことをいわれて

獄寺はまた眠くなり眠りに落ちた。

翌朝目覚めるとそこにはもうディーノはいなかった。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!




読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいてありがとうございます。
いつもいつもこれでがんばっています。
すごく嬉しいです。

先日山本の誕生日だったんですね~
あれ?いくつになったのかな?
もう高校生になってもいいのになぁ~
5月は雲雀さんの誕生日ですが、雲雀さんこそ年齢不明です。
本当は18歳とか(笑)

| | コメント (0)

2009年4月27日 (月)

20年桜 薄墨桜-2

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「ディ・・・ノ・・頼む・・も・・う・・」

壊れた人形のように四肢をだらんとベッドに投げ出したまま獄寺は呟いた。

ディーノはその様子をソファーから眺めている。

「じゃあ、もう出て行くとか言わない?」

しかし獄寺は聞こえているかすらわからない。

呆然と瞳を半開きのまま天井を見ている。

2人はあのままホテルの部屋に籠もっていた。

食事は毎度きちんと部屋に運ばれてくる。

しかし運んでくるのは、獄寺を拘束した黒いスーツの男達だった。

男達は順番に別の男が運んでくる。

ディーノは彼らが来る時間帯にわざと獄寺を抱いてその行為を見せていた。

何度同じ事を繰り返されてもそれに慣れることはない。

次第にそれはエスカレートしていてわざと男達に

「なあ、隼人ってきれいだと思わねぇか?こことか」

と獄寺の恥ずかしい部分を見せたりしていた。

男達はディーノの部下なのかディーノに逆らうことはないし

ディーノの目を盗んで獄寺に何かをすることはない。

ただ、たまにすごく優しくされると獄寺は悲しかった。

ディーノは黒のパンツにシャツを羽織ったままの姿で

ベッドの獄寺の近くにいるかカウンターで飲み物を作ってはそれを

獄寺に運んでくる。

優しいのかそうじゃないのか本当にわからなくなる。

今もグラスを片手にそれを口に含むと

獄寺の頬を掴んでその唇に形の良い唇をあわせて

酒を流し込む。

口の中にほのかに薫るバーボンが獄寺の喉を潤してくれた。

しかしそのままディーノの唇は離れることはせず

両手で獄寺の頭を抱え込んで激しい口づけに変わる。

獄寺は左手をディーノの背中に回すと

ジャランという耳障りな鎖の音がした。

こんな状況になりながらも、この男が与えてくれるキスは体中をしびれさせていく。

何度も同じ事を繰り返しているというのに

決して飽きることがないなんてどうかしている。

ディーノのキスは好きだ。

いったいいつまでこんな風に過ごすつもりなのか・・・

例え獄寺がディーノと離れないと言って解放されたとしても

それは一瞬の事に過ぎないと獄寺にはわかっていた。

それでもいつまでもこの状況のまま拘束されるのも辛い。

体が痛いとか辛いとかではなくて

心が痛い。段々とディーノから離れられなくなりそうな

こんな酷い仕打ちを受けながらも、それをどこかで待ち望んでいる自分のおぞましさに耐えられない。

誰か助けに来てはくれないのだろうか・・・

次第にディーノの巧みな口づけに意識が朦朧として考えることができなくなる。

いつもそうだ・・・ああ・・・ディーノお前はどうしてこんな風に甘いんだろう。

また夜が更けていった。



<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押してくださってありがとうございます。
すごく嬉しいです。

とうとうディーノの監禁遊技になってしまいました。
な、なにこれ?こんな話だったの?
と作者自身驚いております。
一体獄寺君はいつになったら洋服が着られるのでしょう。
可愛そうですよね。スミマセン。。。

| | コメント (0)

2009年4月23日 (木)

20年桜 薄墨桜-1

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「どうしたんだろう?獄寺さん。ディーノさんはいつもの癖だと思うんだけど獄寺さんはああ見えてもサボったりしなかったのにね」

バジルがカウンターでグラスを傾ける。

「ああ、心配だな。もう3日になるな。あいつちゃんと飯食ってるかな?」

カウンターの向こうからグラスを磨きながら山本が心配そうな顔をした。

そこにバジルの携帯電話の着信音が鳴る。

これはあくまで営業用の携帯電話なので客席に持ち歩くことを許されている。

「はい、ああ、科野さま」

バジルは電話の相手の科野に微笑んだ。

見えていないのにまるでそこに科野がいるかのようだ。

「はい、まだディーノ兄さん来てないんです。あ、はい、申し訳ございません。・・・あ、あれ?どなたですか?雲雀さん?!」

いきなり科野の携帯から雲雀の声がしてバジルは慌てていた。

「雲雀?」

カウンターの向こうの山本が眉を潜める。

「何ですか?あなたもしかして獄寺さんの居場所を知ってるんじゃ・・・」

「あ、いや・・・別になんでも・・」

電話の向こうから雲雀が獄寺も行方不明になったことを悟ったらしい。

バジルが一生懸命誤魔化している。

「すみません科野様に替わっていただけませんか」

バジルはきっぱりとそう言うとすぐに科野に替わったらしい。

バジルはディーノが来たら連絡をすると言って電話を切った。

「雲雀がいたのか?」

「うん」

バジルの言葉に山本は苦笑する。

「担当ホストがいないんじゃ、客を持って行かれたままでも文句の一つも言えねぇよな」

「全くでござる」

バジルは思わず隠していた侍言葉で答えてしまい、

照れながらグラスに手を伸ばした。

その様子を奥からオーナーのシャマルが見ていた。

「バカ野郎・・・どこへ行きやがった。また面倒起こさなきゃいいが・・」

と煙草の煙をくゆらせていた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございます。
感謝しています。

章が変わりました。
今度は薄墨桜です。
ディーノと獄寺が揃って店に出ないと
やはり華に欠けている店内の様子。
お客さんの少ないから彼らは会話しているのでしょうか?

| | コメント (0)

2009年4月22日 (水)

20年桜 類嵐-7

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

チェックアウトの時間が来ても

ディーノはこの部屋を出ようとはしなかった。

結局あのまま夜明けに抱き合って獄寺はまたディーノの腕の中にいた。

いい加減ここを出たいと思うのだが

この男は今日は店も出るつもりはないらしい。

ディーノは気まぐれで行方不明になることがしばしばあった。

部屋にも店にも行かずにフラッとどこかへ消える。

店の連中が心配して探しているとフラッと戻ってくることがあるのだ。

獄寺は部屋にディーノが戻らないのはきっとまたどこかの女のところにいるものだと思っていた。しかし店にも姿を現さないことには驚いて店の連中と一緒に探したりもしていた。

一度どこへ行っていたか聞いたことがある。

そのときディーノは美しい笑みを向けて

「心配した?嬉しいぜ隼人」

とはぐらかされて肝心の回答はなかった。

だが、今こうしていると

ディーノはもしかしたらこうして誰かとずっと一緒にいたのかもしれないと

容易に考えられた。

「はっ、バカだな」

髪をかき上げて苦笑する獄寺は

ディーノの腕をどかして起き上がる。

「んっ」

しかしどかしたディーノの腕が獄寺の腰に回された。

「どこ行くの?」

「店に出たいから帰る」

「だーめ、俺はお前を監禁したんだから、しばらくここからは出さないぜ」

ふぁーというあくびをしながらディーノ獄寺の膝に頭を乗せた。

獄寺はディーノ頭をペチッと軽くたたいて

「ふざけるな、どけ!」

と立ち上がる。

いきなりディーノが指を鳴らした。

すると突然黒いスーツ姿の男が数名現れる。

「えっ?!」

一体今までどこにいたんだろう?

もしや昨日の晩からずっとここにいた?!

それでは獄寺の痴態や恥ずかしい声も全て聴かれていたのだろうか

しかもまだバスローブ1枚しか羽織っていない。

中は裸である。

そんなことをおもっているうちに男達は獄寺を羽交い締めにしてしまう。

「離せ!!」

獄寺の叫ぶ声も空しい。

「面倒だからさ、そのままベッドの上にでも手錠でもかけておいてくれ」

ディーノの命令に男達は短く返事を返して

いわれたとおりにポケットから長めの鎖がついた手錠を取り出すと

獄寺の左手首とベッドの柱につけた。

これではトイレにも行けない。

「やめろ・・・お前ら誰だ?」

「サンキュー、もういいから」

ディーノがそう言うと男達は一瞬にしてドアから出て行った。

獄寺はこんな時だというのに彼らが部屋の中から出ていってくれたことにほっとしていた。

「おい、ふざけるな。早く離せ」

獄寺ががちゃがちゃと鎖を慣らすとディーノがゆっくりと近づいてきた。

「だーめ、隼人が悪いんだ、俺から離れようなんて・・・こんなに好きなのに、まだわからないんだったら体に教え込んでやる」

ディーノは形の良い唇の端をあげてキラキラ輝く瞳で微笑む

その笑顔はとても美しい。

悪魔はきっとこんな魅力的な笑顔で人を魅了して魂を食らうのだと

獄寺は思っていた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手もほんとうにありがとうございます。
すごく嬉しいです。
またご指摘も感謝です。
途中から雲雀さんの話し方に変わっていました。
どうしても攻めの話し方が雲雀さんになってしまいます。
この小説このままディノ獄小説に変更したくなってきました。
って、あれ?ディノ獄じゃなかったの?
と思われますね。
でもこのままでは雲雀さんの登場シーンが不可解すぎですね。

| | コメント (2)

2009年4月21日 (火)

20年桜 類嵐-6

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

獄寺は喉の渇きで目を覚ますと

柔らかいベットの上に横たわっていた。

ディーノにさんざん啼かされたおがけで喉がひりついている。

顔もガビガビと引きつる感じがして起きようとして背中に重みを感じた。

そこを見るとディーノが獄寺の背中に腕を回して抱きしめるように眠っている。

「てめっ、くそっ」

その美しいギリシャの彫刻のような寝顔をどかす。

やっとの思いでベッドを抜け出した獄寺は

輝く朝日に目を細めながらシャワールームへと歩いていった。

昨日から生まれたままの姿でぺたぺたと洗面台の前で呆然とした。

「あんのヤロー・・・」

首や鎖骨、肩などいつもは見えるからまずいといっていた場所に

散らされだ薔薇色の刻印。

シャツを着ただけでは明らかに出てしまう。

タートルネックでも隠れるかどうか微妙な耳の辺りを指先でたどる。

とりあえずシャワーを浴びて洗い流そうと獄寺はシャワー室に入った。

甘かった。ディーノに流されてしまった自分が腹立たしかった。

シャワーを浴びながら唇をかみしめた。

あの男の性癖は充分知っていたはずだ、それなのに自ら望んで抱かれるなど

どうかしている。

それとももう普通じゃ物足りなくなってしまったのだろうか?

ディーノの行為はすごく嫌だか、それに対して普通以上に興奮している自分がいる。

だからディーノも酷いことをするのかもしれない。

「俺が原因なのか?!」

獄寺はジャワーの蛇口を捻ってお湯を止めた。

濡れたままバスローブを羽織ってソファーに座り煙草に火を付ける。

目の前の窓に映し出される見事なパノラマは

昨晩の風景とは一変してキラキラと朝日に輝く海に漁船が浮かんでいる。

昨晩遠くで見えた光は漁船のものだったのだろう。

ゆっくりと煙を吐き出すとその煙草を奪われて

獄寺はディーノが起きたことを知った。

「きれいだな。隼人は俺から離れられないぜ」

まるで心の中を見透かされたような言葉に顔をしかめる。

「ほら、これ飲めよ」

目の前によく冷えた水のボトルが差し出された。

冷蔵庫から出したばかりのそれは水滴を含んで冷たそうだ。

そういえば喉がカラカラだったことに獄寺は気づいてそのボトルを取ろうとすると

いきなり目の前でボトルが持ち上げられる。

同時にディーノが前屈みになり獄寺の唇を塞いだ。

そこから送り込まれる冷たい水。

舌が絡まると飲みきれなかった水が獄寺の喉を筋になって流れていく。

ディーノの体を両手で押しやると、ディーノは離れた。

獄寺は口元を手の甲で無造作に拭う。

その横でクスッと笑う貴公子はどこの王子か・・・

この顔に騙されているのかもしれない。

でも、美しいものは美しい。月の光も幻想的だが朝日のキラキラも美しい。

ディーノは天使と悪魔の両方の美貌を兼ね備えているような気がする。

性格共に・・・・


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございました。
いつもすごく感謝しています。

いつも更新しながら思うのですが
ここでアップしている小説はいつも思いつきで
後々読むと辻褄が合わなかったりします。
本来なら最後まで書き上げてからアップするべきなのでしょうが
それでは展開が見えていておもしろくないというか
載せていくうちに変更したくなります。
いつも読んでいただいている方は
「えっ?変じゃない?」と思う箇所が多々あると思いますが
多分そう言うことだと思います。
言い訳がましかったですが、泉のような妄想におつきあいくださって感謝しております。vv

ご指摘ありがとうございました。

ディーノの口調に関して

気づいた部分は全て修正しました。

後はホストパラレルということでご容赦ください。

| | コメント (0)

2009年4月20日 (月)

20年桜 類嵐-5

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

獄寺がぐったりとした体を起こして

ベッドルームに行くとディーノはテラスにある露天風呂につかっていた。

そこで獄寺を手招きしている。

「早く来いよ、さっぱりするぜ」

優しい笑顔だった。

暗闇の中で月の柔らかい光だけ浴びたディーノの笑顔は

少しも崩れていない。

一方獄寺は汗ばんで顔も涙にまみれて酷いはずだ。

顔を背けるようにしてディーノが入っている風呂に近寄る。

ディーノは獄寺の手首を引き寄せた。

そのはずみで大きな水の音を立てて獄寺が湯船に入ると

ディーノはその体を後ろから腕を回してやわらかく抱きしめた。

首筋に唇を這わせている。

時折強く吸われて獄寺がディーノの胸にもたれかかった。

次第にディーノの口づけは激しいものに変わり

肩や首に噛みついてくる。

痛みはもう感じない。それは全て獄寺の中の快感に変わっていく。

同時に前に手を回されて袋をやんわりと揉まれると

獄寺の息があがってきた。

「ああ・・・やぁ・・・はあ・・だ・・・めぇ・・・」

ディーノはもう片方の手で花茎を掴む両手で袋と花茎に刺激を加えられると

先ほど達したばかりだというのに隼人の体はまた上り詰めていく。

「やぁ・・・も・・う・・・んくっ・・・ううう・・・ああ」

ディーノの口は獄寺の耳をかじっている。

その刺激も助けて湯船の中で獄寺の体が左右に動く。

お湯がゆらゆらと揺れて周りに湯がこぼれると

ディーノは獄寺を抱えたまま風呂の横に上がって腰掛けた。

そのまま獄寺を自分の上に座らせる形で貫く。

「あああっ・・・やぁ・・・・」

掠れた声で叫びながら獄寺はまたしても達した。

「あーあ、隼人またいっちゃったの?こらえ性がないね。おしおきが必要だな」

ディーノは余裕で微笑んだ。

獄寺は壊れた人形のようにぐったりしながらディーノに突き上げられていた。

「ああ、いいよ隼人、俺もいきそうだ」

獄寺を抱く腕の力が強くなり突き上げる速度が速くなる。

「ああ・・くうん・・・あ・あ・んん・・・」

獄寺も絶え間なく泣き続けていたが

ディーノが何かをこらえるように獄寺の唇を塞いだ。

容赦なく入れられる舌が獄寺の舌にからみついてくる。

同時に下からじわじわとディーノの熱が伝わってきた。

「くっ・・・」

短く声を発したディーノはそのまま獄寺の体を強く抱きしめて

自分の体の痙攣をこらえた。

背中から伝わる熱で獄寺も倒れ込みそうだった。

湯船には大きな月がまるで2人の行為を見守るように揺れていた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!




読了、お疲れ様でした。
web拍手を押してくださってありがとうございます。
すごく嬉しいです。

さて、月曜からいきなりまた濃いエロですみません。。。
ディーノの変態が止まりません。
私の妄想の中のディーノさんが暴走して隼人を離しません。
どうしたんだ?!ディーノさん雲雀さんに獄を取られたくないのだろうか?
このままじゃ獄寺君が弱っていく・・・
いつの間にか監禁くさいお話になってきました。
ごめんなさい。

| | コメント (0)

2009年4月17日 (金)

20年桜 類嵐-4

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ディーノはいきなり獄寺から体を離した。

高ぶっている躰の火照りを放置されて獄寺は

「あ」と小さく声を上げた。

躰を起こしてにっこりと微笑むディーノは

パノラマの景色を望む窓の前に歩いていった。

そこで手招きをして獄寺を呼び寄せる。

一体何を考えているのか獄寺にはわからなかったが

突然離された躰がディーノの温もりを欲していることだけは確かだ。

操り人形が糸でたぐり寄せられるように獄寺はディーノの手招きに従って

全裸のままディーノの前に行く。

「・・・っ・・」

ディーノは獄寺の肩を掴んで窓ガラスに押しあてる。

「やめっ・・・やっ・・・」

冷たいガラスが火照った躰に刺激を加える。

しかしそれよりも遮るもののないガラスに全裸の躰を押しあてられて

もし、万が一誰かに見られたらと思っただけで全身の体温が上がった気がする。

「向こうから見たらやらしいぜ。隼人はこういうの好きだよな」

笑いを含むようなディーノの声に獄寺は

(こういうのが好きなのはてめぇじゃねぇか)

という言葉を飲み込んだ。

「ここで挿れてやるぜ。隼人の恥ずかしいところうんと見せろよ」

「なっ?!・・・やぁっ・・・やめ・・ろ・・・」

耳元に囁かれて後ろから覆い被さるディーノの欲望の塊が獄寺の尻にあたった。

ディーノは片手で獄寺の抵抗する手を窓に押しつけながらもう片方で尻の肉を掴む

「ああ・・やぁぁ・・んんんんああああ」

ぺろんと耳を舐められて力が抜けていく。

さんざんいじられてツンと尖っていた乳首が冷たいガラスの刺激で

更にジンジンしてくる。

また隼人の雄も痛いくらい押しつけられて不本意ながら

その刺激が気持ちいい。

ぐいぐいと入り込むディーノの楔に窓の景色も歪んでいく。

「やっ・・・だぁ・・・めぇぇぇあああん・・くぅぅぅぁぁぁああ」

「隼人すごく締まってきつい。そんなにいい?ふうん」

ディーノが楽しそうに突き上げる。

こんなところが見られたらと考える余裕などもうなかった。

頭の中が真っ白になり、ディーノの与える刺激に身を任せる。

絨毯の上にへたり込みそうになると、ディーノはしっかりと窓に獄寺を押しつける。

更に雄が押しつけられて上下されるので

そこからも快楽が広がっている。

しかしディーノが気まぐれのようにそこに手を伸ばして包み込むと

その温もりに一気に追い込まれてしまう。

突然その手の中に獄寺は欲望をまき散らした。

ガラスに飛び散る白い液体の上にもう一度押しあてられた。

「あああ・・・んん・・ゅる・・・して・・もう・・ぁぁ」

まだ後ろから激しい注挿が繰り返されている。

突き上げ続けて頭がおかしくなりそうだ。

また突然ディーノは躰を離した。

「?!」

今度はディーノもシャツを脱ぎだした。

ベッドルームの方に歩いていく。

獄寺はへなへなと絨毯の上に座り込んでしまった。

「隼人何してるの?はやくおいで」

ディーノは少しも変わらない優しい声で呼んでいる。

それが隼人には余計に恐ろしかった。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押してくれた方
本当に嬉しいです。(愛

ああ、、本当にエロ小説ですみません・・・
いつ雲雀が登場するのでしょうか?
ディーノさんって変態サディストに見える~
(自重)

| | コメント (0)

2009年4月16日 (木)

20年桜 類嵐-3

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ディーノの吐息を耳元で感じながら

火照った躰にディーノ冷たい指先がたどる。

「あっ・・・」

なまめかしいディーノの口元が獄寺の白く暴かれた胸の飾りをついばんだ。

そのまま舌先でころがしながら吸い付くと、すぐにそこは赤くぷっくりと熟れてくる。

もう片方とは色が違ってしまった。

ディーノはもう片方にも舌を這わせた。

さっきまで触れられていた乳首が物欲しげに尖っていると

それを指先で摘んで転がした。

無言のまま獄寺の反応を感じ取るように

愛撫する。

「くっ・・・ふう・・んんん・・・」

獄寺も口元に自分の指を咥えて声を押し殺すが

それでも次第に漏れてくる。

ディーノはさんざん獄寺の胸を嬲り続けて両方が赤く熟れて唾液に光ると

両方を摘んでひねり上げた。

「ああ・・・やぁ・・・」

突然痛くされて獄寺の声が大きくなると獄寺の耳元を舐め始める

首筋を伝って背中までその甘い痺れが駆け抜けた。

ふと獄寺がディーノの顔を見ると、

ディーノは潤んだ瞳に月の光を宿してじっと獄寺の顔を見つめている。

(何を望んでいるのか)

獄寺はもの言いたげなディーノの瞳に口づけすることで答えようと

その首に後ろから手を回す。

ディーノの口元が僅かに持ち上がり快く獄寺の口づけを受け入れた。

「ん・・・あ・・・んんん」

ディーノは獄寺の背中をぎゅっと抱きしめながらその手で背中を滑らせ

下着の中に入れて一気に双丘を暴き出した。

白く丸い尻をもみしだきながら淫らな舌が口の中をかき回す。

「んゃ・・ぁああ・・んんう・・うう」

獄寺の声が少し掠れる。

ディーノは何度か双丘の狭間に指を上下してからその中央に指先をあやすように挿れはじめた。

「ひゃ・・ああ・・・」

胸にディーノのシャツのボタンが乳首に触れただけでもそれが甘い痺れに変わっていく。

(俺、なんかすごく変だ・・・)

獄寺は口には出さないがいつもよりもディーノを欲しがっている自分に驚いている。

ディーノの指先がクリクリと蕾の中で動かされ

そのたびに背中がビクビクと揺れている。

ディーノもそり反応を楽しむように何度もそれを繰り返す。

「やあ・・・やめ・・・いあああ・・・」

獄寺の胸をまたついばんでいた唇がその尖りに思い切り歯を立てられて

大きな声を出していた。

それでも蕾の中の刺激と一緒に上り詰めて既に獄寺の雄は

熱くたぎりその先からとどまることを知らないように透明の密が流れ出ている。

ディーノはあえてそこには触れてはくれなかった。

獄寺がねだるまで放置することはいつものことなのである。

口に出して言うまではずっとこの状況のまま攻めてくるに違いない。

いつしか獄寺もディーノのこんなやり方に慣らされていた。

躰は決して嫌がってはいないのだと・・・


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただいてありがとうございました。
嬉しいです。

ああ・・・・エロシーン長い・・・
この小説ブログってストーリー長いのはエロの長さなのでしょうか?たまに自分でも訳がわからなくなります。
ただ、知識が乏しいのでシーンがいつも同じような。。。。
BL小説は読んで勉強はしているのですが
イマイチ新鮮みに欠ける気がします。
一度男女ものも読みましたが
あまりにすごすぎて怖かったです。
あれは女性は読みにくいですね(汗)

| | コメント (0)

2009年4月15日 (水)

20年桜 類嵐(たぐいあらし)―2

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

案内された部屋はこの観光ホテルの最上階で奥の角部屋だった。

「何かございましたら内線の0番でお申し付けください。それではごゆっくりどうぞ」

普通ならお茶を入れてくれるホテルの従業員も、

さすがにこんな真夜中の客には気をつかっているのか、簡単にそう告げると部屋を去っていった。

部屋は3つに分かれており、中央に座敷、右奥に大きな2つのベッドが置かれているベッドルーム、反対側にはバーを備えたソファーと部屋の隅にはピアノが置かれている。どこの部屋にも大きな窓があり海に囲まれている。残念ながら夜なので辺りは真っ暗であったがベッドルームからテラスを望むと贅沢にも海のパノラマが広がる露天風呂になっている。

こんな高い場所に温泉を引いているのか、お湯がわき出している。

シーズンオフの海辺の観光旅館にはそうそう泊まり客もいないのだろう。

おそらくこのホテルで一番良い部屋だと思われた。

「俺は客じゃねえから、こんな豪華じゃなくても良かったのに」

獄寺が思わずそう漏らすと早速バーカウンターで飲み物を作っていたディーノが顔を出した。

「隼人、なんか言った?」

いつの間にかジャケットを脱いで腕まくりをしながらシェイカーを振っている。

その光景に獄寺は思わず微笑んだ。

「お前、店でもやれば?」

ディーノは鮮やかな手つきでシェイカーを振り終わるとグラスにライム色の飲み物を入れた。

「マルガリータ、隼人は俺にとって海の真珠だ」

こうして女を口説くのだろうか?

たまに歯の浮くような台詞を言うディーノだが

それもこの男なら許されるのだろう。

そのマスクは溶け出しそうなほど甘く切ない瞳で微笑みかける。

獄寺は恐ろしげに差し出されたグラスに手を伸ばす。

「毒なんか入れてない」

「えっ?!」

逆にそんなことを言われて獄寺は受け取ったグラスを眺めた。

ディーノは自分のグラスを口に運ぶ。

黙って2人でソファーに座ると大きな窓に大きな丸い月が目の前に現れた。

まるで全てを考えた上で設計されて家具を配置したかと思われる。

言葉少なに月を眺めながらグラスを傾ける贅沢は嫌いじゃない。

「隼人のピアノが聴きたいな」

ディーノの提案に獄寺はグラスを片手に立ち上がった。

素直にピアノの前に座るとグラスを置いて鍵盤に指を置く。

ボロンと静かな音を奏でるとそのまま流れるように音を奏で始めた。

月の明かりがきれいで静かな夜にピアノを弾ける幸せもあるのだと獄寺は素直にそう思いながら鍵盤の上に指を滑らせる。

月の柔らかな光の中で瞳を閉じてその音に聴き入るディーノをチラッと見た。

その姿はまるで神話に登場する神のように美しい。

逆にディーノの目から見た獄寺も月の精であるルナのように写っていた。

ピアノの音がやむとどちらからともなくお互いの唇を求めてソファーに倒れ込んでいた。

まるで月の魔法にでもかかってしまったように

全身が熱くてディーノが欲しかった。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を押してくれた方
すごく嬉しいです。本当に感謝しています。

さて、なぜかリゾート小説のような展開で
ストーリーがあらぬ方向に行っている気がします。
なんだかディーノも獄寺君もすごくきれいです。
ギリシャ神話のような光景ですが
エロいきます(笑)

| | コメント (0)

2009年4月14日 (火)

20年桜 類嵐(たぐいあらし)―1

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

獄寺は無言で車に乗っているうちに眠ってしまったようだった。

気づいた時にはディーノは車を駐車場に止めている。

飛び起きて辺りを見回すとどこかのホテルか観光旅館のような場所だった。

それ以外は暗くてよくわからない。

ディーノに促されて車を降りると波の音と潮の香りがする。

どうやら海の近くらしかった。

ディーノは余計なことはあまり言わないで

獄寺をこのホテルへ誘導する。

獄寺はとりあえず今夜だけはここに泊まることにした。

どうせろくに会話も交わさないのであれば

お互い傷つけあうのも最小限で済みそうだと考えたのだった。

本当に今日のディーノはおとなしい。

いつもならどうでもいいようなくだらない会話を振ってくるのに

ここに到着する間でも2言3言とか会話をしていない。

本当に体調が優れないのかと思ってしまう。

そう思って後ろからディーノの横顔を見つめているとディーノが振り向いた。

「嬉しい。心配してくれるんだ」

ディーノの笑顔がまるで営業用のそれに似た眩しさをまき散らすと

辺りにいたホテルの従業員の女性達が一斉にディーノに釘付けになる。

獄寺は半ば呆れかえったがその視線が自分にも向けられていることで

ディーノの背中を押した。

ディーノがフロントに両腕をつくと、フロントの男女共に頬を染めた。

ディーノには人を魅了する不思議な力があるのかもしれない。

それとも彼の服装や仕草、立ち方までもこだわりを持つことで

手に入れた№1にという実績の賜物なのかもしれなかった。

一緒にいてこんなに冷静にディーノのことを見たことなど獄寺にはなかった。

こうして見ているとこの男にはそれなのり魅力が備わっている。

生まれながらに持っている甘いマスクも、獄寺よりも長身であり鍛えられた躰。

そして普通であればすごく優しい。

そう、

普通なら・・・

ふと獄寺は昨晩の出来事を思い出して両手を強く握りしめた。

やはり人には二面性が存在するのであろうか?

優しい人間ほどその闇は暗い。

ディーノの場合はそれが性癖なのかもしれない。

客にはノーマルに接しても自分をさらけ出せる相手に対してはひどくサディスティックになる。

獄寺にはその犠牲になれるほどの愛情を今のディーノに持っているかがわからない。

なんとなく一緒にいるし何となく抱かれるけど

心がどうかなんてあまり考えたことはない。

これ迄にだって人に愛されたり、人を愛した記憶がない獄寺にはそんなことはわからなかった。

ただ、何となく拾われてディーノと一緒にいる。

彼はよく獄寺の面倒を見てくれる。

それは決して居心地が悪いわけではなかったのだ。

「隼人?」

そんなことを考えてフロントのソファーで俯いているとその顔をディーノがのぞき込んだ。

瑠璃色の瞳が真っ直ぐに獄寺を見つめて細められた。

「ああ、悪い」

獄寺は慌てて立ち上がるとホテルの従業員が部屋のキーを片手に先を歩きはじめた。

その後ろからディーノと肩を並べて続いた。

<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を押していただきまして嬉しいです。
本当にありがとうございます。

さて、次の章に入りました。
霞桜はちょっと短かったかもしれません。
今度は「類嵐」という桜の種類です。
ネットで調べた限りでは嵐山の類(たぐい)で類嵐という名がついたのではないかとされています。

なぜこのタイトルかは、獄寺君の悩んでいる姿が重なれば良いなぁ
という感じです。

| | コメント (2)

2009年4月13日 (月)

20年桜 霞桜-5

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

勢いよくシャツを掴んで雲雀に詰め寄ったディーノは

すぐに冷静さを取り戻して雲雀のシャツを離した。

片手で前髪をかき上げなから軽く微笑んでみせた。

「悪い、つい手がでちまった。」

「ふうん」

それに対して雲雀も薄く笑みを浮かべる。

獄寺はソファーに座り直して2人の顔を交互に見ていたが

ふとディーノに見返されて、その目をそらした。

「隼人、今日はもう上がろう。俺も気分が悪いから帰ろうかと思っていたんだ。車を回してくるからそれまでに支度しておけ」

「待てよ、俺はともかくお前はまずいだろ!」

獄寺は立ち上がってディーノの腕を掴んだ。

ディーノはその手に軽く触れて頷くと雲雀を見た。

「科野は君に任せたよ。しっかりアフターまでお相手するんだね」

もともと雲雀が連れてきた客である。この店ではバジルが相手をしていたので問題はない。

雲雀は何も言わずに部屋を出て行く。

それに続くようにしてディーノも控え室を後にした。

「くそっ」

獄寺はソファーを拳で殴りつけてしばらく座り込んでいた。

「・・・」

帰りの車の中でディーノは何も話そうとはしなかった。

獄寺もいつも黙って乗ることが多いが、いつもなら大抵ディーノがふざけた会話を仕掛けてくる。だが今日は真面目な顔でフロントガラスを見つめていた。

「俺、お前の部屋を出たい」

獄寺が沈黙に耐えきれずに口を開いた。

ディーノは驚いた様子も見せずにクスッと笑っただけだった。

「聞いているか?だからもうあそこには行きたくない」

「そうか」

ディーノは急にハンドルを切って車を急発進させる。

そのまま首都高の入り口に真っ直ぐ入っていく。

「どこへ行く気だ」

獄寺が車の窓から流れているネオンを見つめながらそう言うとディーノは

「帰りたくないっていうからね」

とだけ言って高速道路でアクセルを踏み込む。

大きなエンジン音を立てながら周りの車をパスしていき

いつしか首都高から東名の入り口に入っていた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
すごく嬉しいです。

さて、ヒバ獄と思ったらまたディノ獄みたいなことになってきました。あれ?雲雀さんとのエッチは?
と思われた方、ごめんなさい。
愛は障害が多い方が燃えると思います。
あれっ?じれったいですか?
すみません・・・

| | コメント (0)

2009年4月 6日 (月)

20年桜 序-12

ブログ村BL小説へのリンク



※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

獄寺はシャワーを浴びた後

身支度を調えると呼んでおいたタクシーに乗って店に向かった。

帰りは電車を利用しているが、行くときは同伴がなければディーノのフェラリーを利用している。

同伴の時はタクシーで店に向かう。

電車を利用しないのは通勤のサラリーマンラッシュにあってしまうからという理由と自分の派手な格好が人目につきすぎて過去トラブルが起きたことがあったからだった。

獄寺は店の中では比較的地味な格好をしている。

黒やシルバーを使った服や装飾品を好んでつけている。

この日も黒いシャツに黒のパンツを身につけてプラチナの指輪とネックレスとブレスレットをつけていた。

ベルトにもシルバーのチェーンがついており、彼が動くと音がした。

店に到着して店の中に入っていくと後輩達が挨拶してきた。

その中でバジルが待っていたように話しかけてきた。

「隼人さん、昨日は雲雀さんと待ち合わせだったんですか?」

瞳をきらきらとさせながら問いかけられて一歩後ろに下がるとバジルは続けた。

「さすがブルーバタフライの雲雀ですよね~あんなにお客さん侍らせてすごいですね。オーラみたいなものが感じられて拙者は話しかけられませんでした。」

「そうか?ただ単にあの無愛想な態度がそういう風にみえんじゃねぇか?」

「えっ?獄寺さんの前ではそんな一面を見せるんですか?拙者達の前ではあくまで紳士的な態度でしたよ」

雲雀とは初対面でそれほど長い時間一緒にいたわけではなかったが

獄寺の前では気取ることなくつんけんとした態度で接してきた。

どこが紳士的なのか理解に苦しむと思った。

まだ時間的には早かったが店はすでに開店しており

ぽつぽつと客も来店していた。

ディーノはまだ来ていない。

そんな中入口のあたりがザワザワとして女達の声が響いてきた。

ディーノが来るのにはまだ少し早い時間である。

バジルが先に入り口付近に行ってから獄寺の元に戻ってきた。

「隼人さん、大変です科野様がお見えです」

「昨日来たばかりなのに、ディーノは今日は別の客と同伴だからまだ来てねぇじゃねぇか。仕方ねぇお前と俺がディーノが来るまで相手するか」

そう言って立ち上がると丁度ホールに科野が姿を現した。

「隼人、バジルごきげんよう。今日は私すごく気分が良いの」

まだ時間も早いというのに、もう少し酔っているのだろうか?

科野は上機嫌で男の肩にもたれていた。

その男の顔を見て獄寺とバジルは固まった。

「雲雀・・・?!」


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただき、ありがとうございます。
すごくうれしいです。

エロなしだと安心してかける反面ちょっとつまらない気がします。

うーん毎回どこかにちらつかせるのもいいかと思いますがそれもしんどい。。。

4月になってアニメのOP変わりましたね。
すごくかっこよくってニマニマしてしまいました。

| | コメント (0)

2009年4月 4日 (土)

20年桜 序-11

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

遠くでディーノが男と話しをする声が聞こえていた。

程なくしてドアの閉まる音がして男が帰っていく気配がした。

獄寺は海の底に沈んでしまったように深い眠りについていた。

「隼人店どうする?」

頬に軽くキスを落とされて目を開くと

ピンク色のシャツに髪を整えたディーノが覗き込んでいる。

まさかとは思うがディーノが獄寺の体をきれいにしてくれたようだ。

体はサラッとしていて真っ新なタオルケットが掛けられていた。

体を起こすとズシリという痛みが腰に響く。

それでも立てないほどではないので獄寺はベッドから降りた。

「行く」

「無理しなくても俺から言っておくけど」

獄寺の髪に伸ばしてきたディーノの手を払ってシャワールームへと歩き出した。

「うるせー同伴あるんだろ、早く行け」

「冷たいなぁ隼人。さっきまですごく可愛い声で俺にすがって啼いていたくに」

獄寺はいきなりディーノに手元にあったクッションを投げつけた。

「おっと、危ない。それじゃあ行くけど無理はするなよ」

ディーノがウインクをして投げキッスをする。

「早く行け!!」

獄寺はそのままバスルームに行ってシャワーを浴びた。

シャワーを浴びてからふと鏡の前に映った全身を見る。

昨日の跡が脇腹の辺りにまざまざと残っていた。

商売柄見える位置には残さないのが暗黙のルール

その跡を指先でたどるとディーノの甘い囁きが蘇ってくる。

今まで縛られたことや道具を使われたことなど色々と普通じゃないことは多かったが

あんな屈辱は初めてだ。

やはりディーノについていけないところがある。

それなのに何よりもそれで高まる自分自身が許せなかった。

この部屋を出ようと獄寺の中で決意が固まっていた。

<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございました。

今更ですがこのタイトルについて

「20年桜」とはどこかで聞いた名前だと思った方

パクリだと思った方、その通りです。

某歌のタイトルをパクリました。

なぜそれなのかはお楽しみに。

| | コメント (0)

2009年4月 3日 (金)

20年桜 序-10

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「あっ・・・くっ・・・」

その狭間に指をゆっくりとつたっていく。

「やっぱり俺はお前のここが好きだなぁ」

別の男がいる前でディーノはそんなことを平気で言う。

獄寺にはその神経が全く理解できない。

「やっ!」

腰を引こうとするがたやすく捕まれてディーノが覆い被さると

熱い塊が尻にあたった。

「あんっ・・・だ・・・やぁ・・・」

いくら叫んでも簡単に抱きかかえられて簡単に蕾に楔が入り込む。

「ああ・・・やぁ・・め・ろぉぉぉ」

気づくとさっきの男がギラギラした瞳で獄寺を見つめている。

見られるのは嫌だ。さっきのこの男のように自分も晒されることを考えて

獄寺はぎゅっと瞳を閉じた。

「・・・っ・・・」

突然獄寺の雄にねっとりと湿った感覚がある。

目を開けた獄寺は驚きに固まった。

高く上げられた腰の下からさっきの男が獄寺の雄を口に含んでなめている。

嫌だと思うのに体に与えられる快感に言葉も出ない。

信じられないほど体中から甘い痺れが起きてきて頭に霞がかかったように

何も考えられなくなっていた。

「やぁ・・・はぁ・・やややああん・・くう・・」

自分でも信じられないような甘い声が響いている。

これは誰だろう?

遠くで聞こえるようなあえぎ声に瞳を閉じると

快楽だけが支配していた。

ディーノの手が優しく髪を撫でたのが少し意外だった。

体の中に埋め込まれたディーノの楔に獄寺の窄まりがからみつく。

決して意識しているわけではなく、それは体に覚え込まされている。

「隼人・・・やっぱり俺は、お前に夢中だよ」

歯が浮くような台詞を耳元で囁かれてそこがキュッと締まると同時に男に加えられている自身も大きくなる。

そんなはずじゃないのに・・こんなのは嫌で、屈辱的なことを強いられているだけなのに・・・

「ああ・・・ううう・・やぁ・・・・めっ・・ろぉ・・・」

「やめない。だって隼人すごく気持ちよさそうだもん。下の彼もお前を見ているだけで感じちゃったみたいだぜ」

ディーノの手が獄寺の雄に夢中でしゃぶりついていた男の胸の突起を摘むと

男から甘い声が漏れ、その振動が隼人を刺激する。

「ああん・・・だめっ・・・はな・・し・て・・・」

獄寺は追い詰められて下の男に言う。

「大丈夫だ隼人、お前の甘い蜜は彼が一滴残らず飲み干してくれるから」

ディーノは耳元でとろけるような甘い声で囁く。

「やぁぁぁ・・・そん・・な・・はぁ・・くん・・」

見ず知らずの男の口に自分の欲望をはき出すなど嫌だ。

獄寺は我慢するのが辛くて瞳から涙が流れる。

ディーノはそんな獄寺の体を揺すっている。

「あああ・・・やぁぁぁ・・・」

獄寺の声が絶え間なく続く。

下の男は口に獄寺の花茎を含みながら手でやんわりと袋を揉んだ。

「やっ、はっ、ああああくううん・・・」

同時に獄寺は体をビクビクとうねらせて男の口に密を与えた。

男がおいしそうにそれをきれいに飲み込む。

ディーノは男から獄寺を引き離して自分も一度体を離すと

獄寺の体をベッドに裏返した。

涙が横に流れ落ちる。

それを指先でそっとぬぐいながら両足を持ち上げて大きく開かせた。

その上から覆い被さるようにしてもう一度蕾に自分の楔を打ち付ける。

声を上げそうになる獄でにの唇に優しくキスを落とし、それは次第に息も止まるような激しいものへと変わっていった。

「まだこんなにひくひくして俺を欲しがるなんて。かわいい」

キスの合間に掠れた声でそう言われて獄寺もディーノの背中にしがみついた。

ディーノは容赦なく腰を揺らしている。

「俺の密は隼人のものだぜ」

ディーノが少しだけ苦しそうにそう言って耳元まで舌を這わせる。

その感触に獄寺の全身がざわざわとしてくるとディーノは短く声を発して

獄寺の上に伏せた。

繋がれた部分が脈打つとじわじわと温かい感触が獄寺の体の中に広がった。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!






読了、お疲れ様でした。
web拍手を送ってくれた方
本当にありがとうございます。
すごくがんばれます。

もうすごく反省しています。
普通のブログでこんなに濃い二次ってどうなんだろう?
これは同人誌の方が良いのではないかと思ってしまいました。
幸いまだそんな中傷めいたものや忠告がないので
無法地帯のサイトですがうーん悩みます。
まだうちはましな方だと思っているのは私だけなのでしょうか。
ディーノさんってこんな人だったの?!
的に書いてしまってごめんなさい。
どじっ子Sは萌えます。

| | コメント (0)

2009年4月 2日 (木)

20年桜 序-9

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ディーノは男に愛撫を与えながらゆっくりと体を進めていく。

「ああ・・・んくぅ・・・ああ・・・いい・・・」

男の声がいっそう高く啼く。

ディーノは熱い塊をすべてを埋め込むとそのまま動き出した。

しかし顔は獄寺に向けられている。

獄寺の反応を楽しむように体を揺すり続ける。

組み敷かれている男は絶え間なく艶めいた声をあげ続けて

獄寺は唇を噛みしめた。

「隼人だめだよちゃんと見て、お前も感じてくれないと、それとも彼に嫉妬した?」

ディーノは体を強く揺すりながら意地悪く微笑む。

「この人でなし!!・・あっ!」

ディーノはそう言う獄寺の雄の先端に指先を伸ばした。

すでにそこからはいやらしい透明の液体があふれ出している。

「ちゃんと感じているな」

「ひゃぁ!」

軽く指先で先端からつうっとなぞられただけで

背筋に甘いしびれが起きている。

獄寺は両手で自分の体を抱こうとするがやはり力が入らない。

やがて男が叫び声にも似た声をあげて欲望をまき散らすと

それが獄寺の体にもかかった。

「あっ・・・くそう・・・」

瞳を歪めながら獄寺はその液体に手を伸ばしてぬぐいたくてもかなわない。

「ふぁっ!」

ディーノ指先が獄寺の胸に飛んだ男の欲望に伸びて

それを獄寺の胸の突起へこすりつけた。

そのぬめるような感触とひやりとした感じで

獄寺の胸はすぐに芯を持ったように堅く張り詰めた。

「こんなに堅くなるなんて、気持ちいい?」

ディーノの声が悪魔の声に聞こえる。

更にサザラつく舌でそこを舐めあげられると

獄寺の体がビクンと反応した。

ディーノがゆっくりと男の蕾から楔を抜き取る。

それはまだ男の体の中の液体に光っている。

獄寺はそれを見て更にベッドの端へと体を寄せると

ディーノの腕で簡単に戻された。

「隼人はさっきバスルームで慣らしたからすぐ入るな」

ディーノの恐ろしい言葉にゾッとしていると

尻を高く持ち上げられた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。

すごく濃い内容でごめんなさい。
あんまりこういうのが苦手な方はご注意ください。
もう少し続きます。

| | コメント (0)

2009年4月 1日 (水)

20年桜 序-8

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ぐちゃぐちゃという音が聞こえている。

同時に肉を打つ音がする。

獄寺は自分の吐くあえぎ声すら遠くで聞いていた。

ただ目の前の男の首に必死でしがみついていると、時折そのご褒美のように与えられる口づけに酔っている。

「隼人」

獄寺は口づけをしながら耳元で吐息混じりに囁くこの男の声が色っぽくて好きだった。

「くっ・・・ディーノ・・・」

ディーノの背中に爪を立てるようにしただけで彼は頷く。

それを合図に弾けるような快感が体を駆け抜けた。

びしょびしょのまま抱き上げられてバスルームからベッドへと運ばれ

広げられたバスタオルの上に横たえられた。

その感触が心地よくて目を閉じると遠くで呼ぶ声が聞こえてくる

「?」

獄寺は聞いたことのない声に気づいて瞳を開いた。

「ハヤト?」

ベッドの端に部屋に入ってきたときにディーノと寝ていた男が横たわって

獄寺を見ていた。

その瞳は獄寺の体を見ている。

獄寺は生まれたままの姿を見ず知らずの男に見られて慌てて下に敷かれていたバスタオルを巻き付けた。

差の手をディーノが押さえつけた。

「一度でいいから3人でやってみたかったんだ。でも心配しなくてもいいぜお前達2人とも喜ばすのは俺の方だから」

そう言われて獄寺がもう一度男を見ると彼は自ら服を脱ぎ始める。

(なんだこいつ?!)

それに気づいたのかディーノは楽しそうに

「彼ね実は俺も知らないんだよ。今日はお金を払って来てもらっているから何も心配しなくても大丈夫だ」

(男娼?!)

獄寺の瞳が丸く見開かれる。

「隼人はいましたばかりだからちょっと見ていろ」

ディーノがそんなことを言って隣の男の上に覆い被さるって、自分の行為を見せつけながら獄寺の反応を楽しんでいるように顔だけは獄寺を見ている。

「俺は寝る」

そう言って立ち上がろうとする獄寺は体に力が入らないことに気づいた。

「何?!」

「ああ、きっとそう言うだろうと思ったよ。

新しい薬が手に入ったからそれを試させてもらった。お前のいいところから入れさせてもらったから効くのも早いぜ」

ディーノが微笑みながら男の乳首をつまみ上げている。

男は甘い声を上げてディーノに両手を伸ばしている。

「おとなしく見ていろよ」

そう言われて獄寺はせめて目だけでも閉じて見るのをやめようと思った。

「ああ・・・んん・・・いい・・はぁ・・だめ・・そんな」

しかし男は次第に大きい声を出して感じている。

目を閉じると今度は耳に入る声が余計にリアルだ。

獄寺は両方の耳も塞ぐが手に力が入らない。

仕方なく横で行われている行為を黙って見るしかなかった。

「いい子だ」

ディーノの言葉は一体誰に向けられているのだろう

彼は男の尻を撫でながらその狭間に行き着くと彼はその腰を振った。

獄寺は信じられないものを見るように目を見開く。

「そんなにおもしろいの?」

ディーノの声が冷たく耳に響いてきて獄寺はゾッとした。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
思っていたよりもホストパラレルは好評のようです。
↑作者の勝手な思いこみですが(笑)
またしても3Pです。
今度は受けが2人の場合です。どんだけディーノさんぜ・・orz
失礼しました。
いつも本当にありがとうございます。

| | コメント (0)

2009年3月31日 (火)

20年桜 序-7

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「うぜぇ、出て行け!」

獄寺はディーノの体を片手で押す。

ディーノはその手首をつかんで獄寺の体を自分の方に引き寄せた。

そのまま獄寺を抱きしめる。

着たままシャツがシャワーに濡れてびしょびしょになってもディーノは全く気にもとめない。

「隼人・・・」

潤んだ瞳で見つめられると体中がディーノの温もりを欲しがっている。

獄寺が顔を上げるとその唇をディーノの唇がかすめ取った。

シャワーのお湯が降り注ぐ中で、お互いが舌を絡めながら深いそれに夢中になっていた。

「隼人、俺の中でお前が一番だっていつも言ってるのに・・・どうしてお前は疑うんだよ?」

ディーノはキスの合間につぶやいた。

言葉なんか何とでも言えものだから、言葉ほど信用できないものはない。

隼人は心の中でいつだってこの男のことを疑っている。

こんな商売をしているのだから当然嘘だってうまくなる。

昨晩の上客にだってさんざん嘘をついていた。

そんなディーノをいつも目の当たりにしながら信じろという方が無理だ。

どこからどこまでが本当でどこからどこまでが嘘なんだろう。

もしかしたら本当のことなんか何一つないのかもしれない。

でも、一体嘘をついて獄寺とつきあってディーノにとってどんなメリットがあるのだろう?

ふとそんなことを考えたときに、少しは自分のことを好きでいてくれるのかもしれないと獄寺は思ってしまう。

「あっ・・・っ・・・」

ディーノの指先がいきなり獄寺のならされていない蕾に突き立てられる。

いつの間にかボディソープを手につけていたらしい。

獄寺は息を詰めると、その指先をゆっくりと中に入れたまま回す。

「あぁぁ・・・んぅぅぅ」

その動きがあまりにも手慣れていて獄寺の一番いいところで指先を曲げる。

「あっ・・・やぁ・・んんん・・」

「隼人、君のここはひくついて俺を欲しがっているね」

「いう・・・なぁ・・・あっ・・・」

獄寺はディーノにしがみつきながら首を振る。

「しがみついてそういわれても感じているとしか思えないよ。さあ、隼人もっといい声で啼いて」

ディーノはもう一度獄寺の唇を塞いでいく。

獄寺は足に力が入らなくなり、ガクンと崩れ落ちそうになるのをディーノが抱え上げた。

「じゃあ、挿れるぜ」

かすれた声で耳元に呟かれて、背筋から甘いしびれが起きてくる。

「ああっ・・・ううう・・・ふぅはぁ」

ディーノの首にしがみついて獄寺はすすり啼く。

体の中に熱いディーノが入ってきた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただきましてありがとうございます。
すごくうれしいです。

もうすぐこのサイトも30000HITになります。
皆様のおかげで始めてからまだ1年も経っていないのに
びっくりしています。
いつも本当にありがとうございます。
また何かお礼ができればと思っています。
イラストとか・・・イラストとか・・・イラストとか・・・
芸がなくてすみません(苦笑)

| | コメント (0)

2009年3月30日 (月)

20年桜 序-6

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

「ああ、帰ったか。待ちくたびれた」

そう言って両手を伸ばしてきたのはディーノだった。

しかし彼の横に気持ちよさそうに寝息を立てているのは見たこともない若い男だった。

獄寺はディーノの手を払ってそのまま奥の自分の部屋に向かった。

ディーノが背後で大きなあくびと背伸びをしている気配がする。

「起きろよ、俺の恋人が勘違いしたみたいだ」

横で眠っている男にそう囁くと、男が起き上がる気配がした。

「おはようのキスは?」

「ああ、おはよう」

甘い新婚のような会話を部屋の向こうから聞かされて

獄寺はイライラとしてバタンと部屋のドアを閉めた。

そのまま着ていた上着をベッドの上に投げつけた。

「くそぅ、あの野郎・・・」

獄寺はもう一度部屋を出ると

びっくりしたような男と目があった。

「なーんだすごい美人なんだ」

男は隼人を見てディーノに微笑む

「ああ、俺の最愛の相手だから当然だ」

ディーノも獄寺にウインクをする。

「一生やってろ!!クソヤロー」

「口だけは悪いんだけどね」

ディーノが微笑むが獄寺はその横を通り過ぎてバスルームに向かった。

シャワーのコルクを捻って熱いシャワーを頭から浴びた。

獄寺がホストクラブで働くようになったのはディーノのすすめだった。

父親が事業に失敗をして家も財産も全てなくした一家は夜逃げ同然にバラバラになった。

家族の行方はわからないが母は間もなく亡くなったと風の噂で知った。

途方に暮れて飲み歩いていた獄寺は新宿の路地裏でヤクザとケンカしているところを

ディーノに助けられたのだった。

ディーノはこの辺りではそれなりに顔が利いたため

相手がヤクザでもうまくとりなしてくれた。

借りを作るのが嫌いな獄寺はその交換条件としてホストクラブで働いている。

そして彼が借りてくれたこのマンションで生活をしていた。

ディーノは自分の部屋は別に持っていたが

獄寺をえらく気に入って、可愛がっていた。

そのうち2人はただならぬ関係になっていた。

ところがディーノの悪いクセは、男女かまわず獄寺のマンションの部屋に引っ張り込むことだった。

獄寺はディーノが浮気者だとは知らず、後悔していた。

実は店で手渡されたメモ用紙に

“アフターが終わったら会いに行く”

と書かれてあった。

こんなことは度々あった。

獄寺も店で№2に上りつめ、そろそろディーノの借りてくれたこの部屋を出ても良いと思っていたが、どうしてもディーノとの仲を精算できない。

うじうじと割り切れない自分に一番腹が立っていた。

「隼人入るよ」

いきなりシャワー室の扉が開いて服を着たままのディーノが入ってきた。

「ごめん、あいつには帰ってもらった。電車がなくなって帰れないって言うから可哀相でつい・・・でも悪かった」

ディーノは獄寺の頭を抱きしめた。

(くそぅ・・・・)

獄寺は瞳を閉じていた。


<つづく>


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと応援お願いします!




読了、お疲れ様でした。
Web拍手ありがとうございます。
すごくたくさんありがとうございます。
嬉しくてどう表現して良いものやら・・・

ホストもの初なので色々と変な部分があったらゴメンナサイ。
でも頑張ります。

| | コメント (0)

2009年3月25日 (水)

20年桜 序-3

ブログ村BL小説へのリンク


※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

夜も更けてきたというのに店の中は昼間のように明るく、賑やかな雰囲気が続いていた。

この辺では外に出ても同じようにネオンの海と行き交う人の多さで時間を感じられない。

平日の夜中だというのに、この国が平和だという象徴のようだ。

とはいえ、決して治安の良い場所とはいえない。

行き交う人をよく見ると、ホステス、風俗嬢、ホスト、ゲイなど水商売の人が多いがその筋の人間も多かった。

他の地域から見ると一種独特な個性がある。

ディーノの客もそろそろ帰ろうとしていた。

上客なのでディーノはアフターもこの客と過ごす様子だ。

本来ならば何人もの客の相手をするところだが、この科野はディーノをこの店の№1にしたと言っても過言ではないほど金をつぎ込んでいる。

ディーノにとっては数人の客よりも遙かに価値がある客だった。

「もう、帰っちゃうの?つまらないな」

バジルは科野との会話がとても楽しくて好きな様子だが

科野はディーノの客なのでそれ以上はしつこくは言い寄らない。

「あら、じゃあ今夜は3人でアフターする?」

科野の提案にディーノは

「それも面白そうですね、姫がその方がお好みでしたらバジルと2人で姫のお相手をいたしましょう」

と笑みを浮かべる。

獄寺はその光景を見て目を見張った。

ディーノがそんな獄寺に気づいてウインクをすると

獄寺は慌ててディーノから視線を逸らした。

「ふうん、楽をしようったって許さないわよ。ベッドはディーノ君だけで満足よ」

流し目をディーノに送る科野は真面目にディーノが好きらしい。

横でバジルは胸を撫で下ろしていた。

「全くディーノ兄さんは変な提案しないでください。一瞬慌てちゃったよ」

「悪りぃなバジル。でも俺お前に興味あんだけど」

ディーノはバジルの手に口づける。

それを見た科野が両手を叩いて大喜びをした。

女性は美しい男同士が大好きな生き物なのだ。

バジルは頬を染めながら2人に

「よしてください」

と苦笑いを浮かべていた。

(この浮気変態ドS野郎が!!)

獄寺はその光景をそんな思いで引きつった笑顔を向けていた。


程なく科野とディーノが席を立つと大勢のホスト達が来たときと同じように通路の両側に立ち並んで見送った。

獄寺とバジルは2人の後ろを歩いて外まで出て行く。

店の前にはディーノのフェラーリが用意されていた。

ディーノは優雅な仕草で助手席のドアを開けて科野を先シートに座らせると自分は反対側へ回る。

その際に店の前に立っていた獄寺の手に紙切れをスッと手渡した。

獄寺はそれを受け取って誰にもわからないようにポケットにしまった。

やがて車がゆっくりと動き出しすぐにネオンの海へと消えていった。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手を送っていただいて本当にありがとうございます。
嬉しいです。

あれ?ディノ獄?はい、それでもいいです。
まだ雲雀さんの登場シーンまで到達しません。
もう、獄ったら相手が誰でもいいなぁ~
いや、浮気者じゃなくてね。
どれもそれぞれ一途なの。
けどそれでキュンとか胸が痛くなるんですよ~
で、皆に愛されちゃっていて・・・
うー訳がわからないのでこの辺で失礼します。

| | コメント (0)

2009年3月24日 (火)

20年桜 序-2

ブログ村BL小説へのリンク

※この小説は18歳以下の方の閲覧を禁止させていただきます。

ボックス席に座った獄寺は真ん中に座っている科野に挨拶をした。

先程までの不機嫌な顔とは裏腹にとびっきりの良い笑顔を向けると

科野は自分の隣に獄寺を座らせた。

「飲み物は好きなのを注文してかまわないわ」

「ありがとうございます」

科野の手をとると軽く口づけをした。

ディーノはそんな獄寺の姿を微笑みながら見つめている。

「ねぇ、バジル君そうそう」

科野がバジルに話しかけると獄寺の前を通って獄寺とバジルの間に座った。

ディーノは獄寺の隣で後ろから獄寺の腰に腕を回す。

獄寺は驚いてディーノを見つめると

ディーノはグラスを片手に獄寺に向かって乾杯と声を出さずに口だけでそう伝えた。

バジルと科野はなにやら話に盛り上がっている。

バジルは女性的な話題が得意で客の相手をさせると話題に事欠かないところがある。

完全に科野は獄寺に背を向けている。

それをいいことにディーノは獄寺の腰に回した手をグッと自分の方に引き寄せる。

(てめぇ、何しやがる)

声には出せずに瞳だけでそう語るとディーノはいきなり獄寺の口にチュッと唇が触れる。

獄寺は驚きに持っていたグラスを落としそうになりガタンとガラスのテーブルに

音を立ててしまった。

「あらっ、どうしたの?」

科野が振り返ってしまい獄寺は笑顔を返した。

「すみません、ちょっと手が滑りました」

「そう」

科野はそれだけ言うとまたバジルの方に向き直る。

ディーノはクスッと微笑んで獄寺の足に手を置いた。

「いい加減にしろ」

小声で言ってその手を掴んで引きはがそうとするが

ディーノの片手は獄寺の腰に回ったままだった。

(このセクハラ野郎・・・№1が聞いて呆れるぜ)

どうせお客がいるところでそれ以上のことは仕掛けられないだろうと

獄寺は遂に抵抗するのを諦めた。

ところがディーノの手は獄寺のズボンのファスナーを開けてそこに手を入れてきた。

こらえきれずに獄寺がすくっと立ち上がると

驚いた科野とバジルが獄寺の顔を見た。

「いえ、ちょっとトイレに行ってきます」

獄寺は少しだけ引きつった笑顔で席を離れた。

ディーノ何もなかったように科野の腕を掴むとその髪をそっと撫でる。

すると科野に口づけた。

獄寺は横目でその光景を見つめながらチッと舌打ちした。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ にほんブログ村 漫画ブログ 同人(ノンアダルト)へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

ヒバ獄をポチッと!





読了、お疲れ様でした。
web拍手もありがとうございます。
すごく嬉しいです。

ああ、どうしようD獄も良いと思えてきてしまいました。
これから雲雀さんが登場するのですが
Dノさんと雲雀さんが獄寺君を取り合う設定でも良いかなぁ~
私の中のDノさんは結構怖いもの知らずで浮気者。
獄寺君はいつも泣きそうになってしまいます。
そんな獄寺君を見て楽しむというのが
・・・

あ、このサイトですがおかげさまでもうすぐ30,000HITになります。
30,000になったらまたお祝いしたいと思います。
いつもありがとうございます。
あなたのおかげでここまで更新し続けることができました。
本当に感謝しております。

| | コメント (0)

web拍手

  • これでがんばれますので是非お願いします

  • ヒバ獄をポチッと!